
感染すると人になってはかなり重篤な状態に陥るライカウイルスに冒されて…
M3、M5と次々に感染し、いったんは緩解するも…
間を置いて今度はデジタル株が再発し、M8.2に感染…
その後、一時は重篤化していた症状も落ち着き、それから幾星霜…
今は防湿庫の片隅で余生を送る日々…
んで、初のデジタルライカとなったM8が発売されたのが2006年と言いますから、911なら水冷第二世代の997ですよ。
当時は最新にして最善だった997も、今やネオクラッシックに仲間入りしつつあって…
もちろん、ライカのM8もポルシェの997も、今も現役であることでは変わりないのですが…
どうやらM8は修理用のパーツの供給が途絶えちゃったようで…
M4までの電子回路が一切入っていないフルメカニカル機であれば、今でも修理は可能だし、ライカ社でなくても国内にカリスマ修理業者が色々いて、半世紀以上経ったM3だって完調で使えるし、当時の過剰品質とも言える制度で組まれたM3の使い心地には、恍惚感さえ覚えるほど…
だから、パーツだって復刻できちゃう。
んでも、どうやらM8をM3のように今後20年も30年も使い続けることはできそうもありません。
電子パーツでは街の修理屋さんの手には負えないのでね。
今や、現存するM8は、整備済みであろうとCCDセンサー交換済みであろうと、全てカウントダウンが始まっており、いつか最期の時を迎えると…
まだ新しいM10も、出たばかりのM11も、同じ道を辿ることが目に見えている…
ボディだけで100万円もするのに…
まあ、救いはレンズが半永久的に使用可能ってことですかねぇ。
レンズさえあれば、ボディは次々とボディを引き継ぎながら、時の流れを旅することができると…
911も、964はコンピューターが入っているので、いつまで修理が可能なのですかねぇ。
M3が登場してからほとんど変わらないM型ライカのフォルムに惑わされちゃっているのかもしれないけれど、M3とM8以降のデジタルライカとは全く似て非なるものなのであって…
どんなに大事にしていても、いつかは強制終了の日を迎えることになっちゃうのよね(笑)
Posted at 2022/08/07 13:35:16 | |
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