
すっかりに人気物になって皆さんが探し求めている964を生産している頃のポルシェ社って、精魂傾けて手作りに近いやり方でクルマを作っていたのであって…
そこまでは良かったけれど、会社まで傾いてしまい、苦難の時期を過ごしたのですよね。
その後、993を経て、ボクスター、996、997と、「カイゼン」に基いて生産体制の合理化を断行したことで、ポルシェ社は見事にV字回復を成し遂げると…
これって、ライカにも当てはまるのであって、ライカ初の露出狂、いや露出計を組み込んだ意欲作であったM5を出した当時のライツ社もかなり傾いていて、M4-2、M4-PなどM4のリバイバル版を出して迷走していたライツ社を救ったのが、M6でした。
外見はまんまM4なのに、そのボディの中に露出計を組み込んだM6は、ライカブームの中で好評を博して、やがてM7へと進化し、そのフォルムはそのままに初めてデジタル化されたM8、フルサイズのM9へと大きな発展を遂げていきます。
このあたり、V字回復するポルシェを見ているみたいですよ。
精密だけどいかにも無骨な感じのするライカも洗練されて、直営店もパッケージもカタログも、全てにおいてポルシェと同様、見違えるほどお洒落になりましたね。
んで、このM6なのですが、それ以前のモデルにはあったトップカバーのLeicaあるいはLeitzと言う刻印がなく、のっぺりした真っ平な面になっています。
これに世界のライカ好きは落胆しましたよ。
ところが、この何にもないM6のトップカバーにICS、輸入カメラ協会がオーダーしてLeicaの文字を刻印させたM6Jなるものを限定発売して、別に普通の6と何も変わらないのに皆が殺到して取り合いになり…
これを見てライカ社は、トップカバーのLeicaの刻印は金になると気付いたのではないかと(笑)
それ以降、ライカはノーマルモデルのトップカバーは相変わらずのっぺりとさせたままにして、MPとか特別モデルだけに優美な筆記体のLeicaの文字を刻印して差別化を図るようになりました。
やり方が上手ですね(笑)
おっと、トップの画像はM5だったので刻印はLeicaではなくLeitzになっていますね。
M5は正面にLeicaと刻印されているからトップカバーの刻印は社名のLeitzになっちゃうのよね。
それはそうと、ノーマルでは、ほらこのとおり、イマイチ満足感が足りない…
やっぱりM3やM2から入った人にとってはですね…
♪ バッジじゃないのよライカは、はぁっはぁ~
♫ ロゴだと言ってるじゃないの、ほぉっほ~
Posted at 2023/10/14 23:33:39 | |
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