
ようやく届きました。
小林彰太郎先生の最後の著作
昭和の日本 自動車見聞録・・・
トヨタ博物館で開催されていたフォトアーカイヴ展の図録と言う形で、トヨタ博物館が出版したのですね。
行けなかったのが悔やまれてなりません。
亡くなる前日、小林先生は博物館でトークショーをやられていたとのことですから、クルマの神様が贔屓したと言えるような、我が国を代表する自動車人に相応しい人生だったのではないかと。
そんな先生の著作ですから、パラパラとページをめくってみたものの、こりゃ気楽に読めるようなものではないなぁと・・・
スーパーカーブームの中で育ち、雑誌の情報などで、少しは自動車に詳しいと思っていたのが、どうしてどうして。
打ちのめされました・・・
時間のある時にゆっくり読むことにします。
そんな中、パラパラとページをめくって気になった一枚がこれ・・・
1938年 メルセデス・ベンツ320アウトバーン・クーリエール・・・
建設の始まったアウトバーンに適した、空力を考慮したリムジーネなのだとか・・・
前からの写真はないし、リムジーネと言うくらいですから、実際には大きなクルマだったのでしょうけれど、この後姿を一目見て、私は356ではなく911を思い浮かべたのであります。
356が登場したのは10年後の1948年、911が登場したのはさらに15年後の1963年・・・
911のデザインがこのクルマの影響を受けていたとは言えませんが、何と言うか、ドイツにおける高速走行するクルマのイメージと言うのは、案外変わっていないのかなぁと思ったわけで・・・
んで、今度はこれです。
今後この世に出るであろう、メルセデスのGT-AMG・・・(画像は拝借しました)
911をターゲットにしていると言うだけあって、リアのイメージが911に通じるものがあります。
でも、後部を跳ね上げるスタイルが全盛の現代にあって、この下がったお尻は、911を真似たのではなくて、過去に自分達が作り上げていたアウトバーンを高速で走るためのスタイルを、現代に再度具現化したに過ぎない・・・
雲に乗った孫悟空がこの世の果てまで飛んでも、所詮はお釈迦様の掌の上を飛んでいたに過ぎなかったように、ポルシェの歴史も、何をやっても所詮はメルセデスの後を追いかける歴史だったのかと・・・
やっぱりメルセデスはクルマの王様なのだなぁと、そんなことをぼんやりと考えたのでありました。
Posted at 2014/02/23 00:15:31 | |
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