
雨の日はポティの鉄板とガラスで水滴の付き具合が違うためか、ガラスの存在が目立つような気がします。
以前にも書いたのですが、最近のクルマのリアガラス、小さくなっただけでなく、ガラスの縁が黒くなっていて、その結果、実際に光が透過する、つまりガラスとしての用をなす部分がさらに小さくなってしまっています。
どうしてなんでしょうかね。
良く観察すると、黒い縁取りがあるのは、皆固定されているガラスであって、サイドのガラスのように上下に開閉するガラスには縁取りがないんですね。
リアガラスはもちろん、フロントの三角窓や、リアに設けられた小窓も、固定されているガラスは、皆周辺が黒くなっています。
熱線が仕込まれているせいか・・・
必ずしもそうとは限らないし・・・
良く見ると、ガラスの黒い部分の裏側には内装材が貼られていたり、ピラーになっていたりと、この部分は光が透けません。
つまり、外から見ればガラスの一部のようではあっても、実質的にはボディパネルをガラスで覆っているに過ぎないんですね。
衝突安全性を重視するとこうなっちゃうのか、最近のクルマは、ピラーがもの凄く分厚くなっているんですね。
この部分を黒いガラスで覆うのではなく、鉄板で覆うと、もの凄く重ったるい印象になってしまうのでしょうね。

964の運転席に座って、後ろを振り返ると、こんな景色が広がります。
964のルームミラーは広範囲が映るワイドタイプではないのですが、ミラーが目の前にあるので、この景色がほとんどそのまま映ります。
このミラーの「見え味」がまた格別で、まるでライカM3のファインダーを思わせるような絶妙さです。
用品店で売っている後付けのワイドタイプのミラーを装着すると、確かに広範囲が映るようにはなるのですが、像は実際より小さく、遠く見えてしまいます。
最近のクルマであれば、背後の景色が映ると言うより、後ろの内装が映っているだけになっているのではないかと・・・

この視界の良さ、このピラーの細さです。
ガラスにも黒い縁取りはなく、殆んど全てが透けています。
こういうのって、最近のクルマではないですよね。
車体が小さくて、見切りが良くて車輛感覚が掴みやすく、後方視界も抜群に良好・・・
乗車人数は限られるものの、極めて優れた実用車だなぁと思うのであります。
Posted at 2015/06/27 14:53:55 | |
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