
ライカは、バルナック・ライカの後継機種として距離計連動式の超精密レンジファインダーカメラであるM
3を世に送り出し、世界をあっと驚かせた。
ただ、あまりに凝った作りのために高価になり過ぎたため、その後に、ファインダーを簡素化し、M3にはない広角35ミリのブライトフレームを搭載した安価なM2を投入した。
ポルシェは、356の後継機種として高性能な空冷フラット6エンジンをリアに搭載した911を世に送り出し、好評を博した。
ただ、356より高性能になった分、高価になったため、356譲りの空冷フラット4エンジンを搭載した安価な912を投入した。
ライカもポルシェも、ドイツを代表する高品質のメーカーですが、こういう商品の投入のやり方って、いいなぁと思います。
一大決心をして初期型を買い求めたユーザーに嫌な思いをさせることがない・・・
ところが、カメラでもクルマでもそうですが、最近では、新製品が投入されて暫くすると、性能面でも価格面でもさらに進化したモデルが市場に投入される・・・
初期型には手を出さない方がいいよね・・・
こんなことがまことしやかにささやかれるようになります。
でも、初期型を買ってくれる人がいるからこそ、メーカーは製品を作り続けることができるし、改良することもできるわけであって・・・
確かに、初期型には不具合や改良点があるのかもしれないけれど、それだけ初期型はプロトタイプに近いわけで、ポルシェのような優れたメーカーであれば、初期型にはその思想がストレートに反映されていると思うのです。
それが、製品が行きわたれば、ユーザーからの指摘を受けて改良型が生まれますが、その反面、次第に初期型の良さは失われていくのかもしれません。
んで・・・
その後、ポルシェは、まずボクスターを投入し、その後にケイマンを投入しました。
電動のソフトトップを備えたオープンモデルのボクスターに、クーペボディのケイマン・・・
普通であればケイマンよりもボクスターの方が高価なはずですよね。
でも、何故か最初に出たボクスターより後に出たケイマンの方が高価だった・・・
不思議ですよね。
911だって、クーペよりカブリオレの方が高価ですから。
ケイマンは、ボクスターよりも後に出たモデルと言うことで、価格をより高く設定する必要があったのでしょうか?
そんな中で、最新モデルになると、ボクスターとケイマンの価格が逆転したようで、ケイマンよりもボクスターの方が高価になりました。
ここに来て、ようやくボクスターとケイマンの立ち位置が変化したんですかねぇ。
やっぱりオープンモデルは高い・・・
きっと、これが本来の姿なのでしょう。
そうなると、一世代前のモデルで見た場合、ボクスターは安価に入手できてお得だったと言うことなのか…
はてまた、ケイマンには必要以上の値付けがなされていて、要するにケイマンを買った人は「ぼられた」と言うことなのか…
んや、急にボクスターが魅力的に見えてきましたねぇ(笑)
Posted at 2016/12/28 23:29:25 | |
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