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2017年11月29日 イイね!

空冷なカメラ…その3

空冷なカメラ…その3空冷911の気に入っているところの一つとして、内装の質感があります。

革張りではない、普通のダッシュボードのあれです。

ソフトではなく、だからと言ってカチカチでもない…

ビニールレザーを貼ってあるのとも違うし…

そんな時に思い浮かべたのがライカの貼り革です。

今はヴァルカナイトと呼ばれていますが、これ、昔はグッタペルカって呼んでいましたよね。

南洋の木から採れる樹液から得られるゴム状の樹脂のことで、基本的にはエボナイトと同じ素材で、ヴァルカナイトもグッタペルカもどちらも同じもののようで…

う~ん、厳密には違うのかなぁ。

とにかく本革ではないし、薄いシートではなく、厚みがあって、劣化するとポロッと欠けて剥がれてきます。

M8の貼り革は、M3のような粗いシボのあるものではなく、目の細かい、鮫革のような肌合いのものでした。

これはこれで滑り難くて良いのですが、やはりM3やM4のような質感に憧れる人が多かったのか、M8.2からは、M3のような肌合いのものに変更されました。

ライカでは、これをヴァルカナイトと呼んでいるのですが、M8のシャークスキンのような貼り革はヴァルカナイトではないのかなぁ。

とにかく、911のダッシュボードの表面の質感が、もちろん素材は違うのでしょうけれど、何故かこのライカの貼り革の感じを想像させるのですよ。

天然皮革ではない、人工の素材で、機能性も高く、さすがにナローではひび割れてきているものもあるようですが、極めて強靭…




911のダッシュボードにこの素材を使ったら、さぞかし…




ははは、手を擦りむいちゃいますかね(笑)
Posted at 2017/11/29 23:30:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | ライカ | クルマ
2017年11月28日 イイね!

空冷なカメラ…その2

空冷なカメラ…その2M7からM8へのモデルチェンジによって、M型ライカはフイルムカメラからついにデジタルカメラへと進化したのですね。

この進化を911に置き換えるとして、これまでの911の歴史の中で最も大きな変化であるエンジンの水冷化に相当するものと考えることにしましょう。

本来であれば、内燃機関からEVになることに相当するのかもしれませんが、911はまだEV化されていないし、こうとでも考えないと、そもそもこの話が成立しませんからね(笑)


んで、初のデジタルライカであるM8は、ポルシェで言えば初の水冷エンジン搭載モデルである996と言うことに…

お互いに初の挑戦ですから、色々ありましたよね。

ライカでは、センサーの大きさをフルサイズ、すなわち35ミリ、すなわちライカ判にすることができず、一回り小さいACS-H相当サイズにとどまり、伝統的な布幕横走り式から縦走り式となったメタルシャッターも「音が大きい」と非難されたようで…

ポルシェでも、空冷の3.6リッターから3.4リッターにダウンサイズした水冷エンジンは、いくら馬力がアップされていても色々言われたようですし、初めてカエル目から変更された涙目ヘッドライトも、やはり賛否両論ありましたよねぇ。


そこで、ライカもポルシェも対応策を取ったのですね。

ライカは、シャッターを静音化したM8.2を、ポルシェは空冷エンジンに由来するGT1クランクケースを採用したスパルタンなモデルであるGT3を出しました。

ポルシェはレーシングカーのテイストをロードカーに盛り込むことによって、ライカはブラックペイントの採用やシャッターの静音化と言った感覚的と言うかオタク的なところに訴えることによって、ユーザーのハートを掴むことに成功したのですね。

M8.2は、本当はM9とでもすれば良かったのに、センサーがフルサイズになっていなかったために、8.2なんて中途半端な番号が付きました。

これは、かつてM4でもM4-2と言うのがありましたから、ライカのやり方なのでしょう。

GT3にしてもM8.2にしても、ユーザーのオタク心、いや、マニア心を巧みにくすぐるモデルです。

んで、両者とも、その独自な立ち位置ゆえに、997や991が出ようとM9やM10が出ようと、熱心な愛好者によって、根強い人気を保っていますね。

M8のセンサーは大多数のデジカメが採用するCMOSセンサーではなく、コダック製のCCDセンサー…

信じられないことに、背面の液晶を見ながら構図を決めるライブビューができないんですよ。

それでも、このセンサー、CMOSセンサーよりフイルムに近い画質が得られると言う理由で、いまだにCMOSセンサーを搭載した現行モデルではなく、あえてM8を選ぶユーザーがいるのだそうで…




996とM8…

いずれも歴史の中に埋没してしまうのかと思えば、また輝きを増して浮上してくる…

こう言うクルマやカメラって、日本ではなかなかないですよね。

フイルムカメラならともかく、デジカメなんて…

まあ、やめておきましょうか(笑)
Posted at 2017/11/28 23:03:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | ライカ | クルマ
2017年11月26日 イイね!

大きな違いも…

大きな違いも…今までライカとポルシェが似ていると書いてきましたが…

違うところも…

画像のカメラ、ライカの最高傑作、M4のブラックペイントなんですが…

うわっ、程度悪そう…

な~んて思われると思うのですが…

実際はその逆で…

こう言うのが価値があるのですよね~

M型ライカの標準品は、クローム鍍金仕上げなのですが、とある著名な写真家がきっかけで、ブラックペイントのライカが誕生したのですね。

その写真家は、スナップを撮る際にカメラの存在が目立たないようにと、自分のライカにベタベタと黒いテープを貼り付けていたのだそうで、それを見かねたライカ社が彼のために黒の塗料を吹き付けてあげたのだそうで…

こうして生まれたブラックペイントのライカ、誕生にまつわるストーリーと生産数が少なかったこともあって、普通のライカと比べて遥かに高値で取引されています。

ところが、このブラックペイントのライカ、下地が悪いのか、塗装の工程が甘いのか、時間の経過とともに塗膜がぶくぶくと浮いてきて、ポロポロと剥離してしまうのですよ。

これがクルマでこんなことになったら、もう非難轟々ですよね。

塗装の不良だ!もう一度やり直せと…


ところがライカの場合、非難されるどころか、塗料が剥がれて真鍮の下地が出てしまっているライカが本物のブラックペイントの証として珍重されちゃったりするのですよ。

クローム鍍金を剥離して、日本の優秀な塗料と卓越した技術で剥離しないように仕上げられたブラックペイントライカは後塗りとして区別され、その塗料を削ってわざと真鍮の下地が覗くように仕上げられたビンテージ風のデニムのようなライカまであるのですね。


んでもね。

普通の使い方をしていて、本当にあんな風に塗料が外れて真鍮の下地が見えるようになるもんですかねぇ。

手汗がエイリアン並みに強い酸性を帯びているとか、はてまた掌がヤスリ並みに荒いのか…




デジタル化された最初のライカ、M8のブラックボディはペイントではなくブラッククローム仕上げだったのですが、マイナーチェンジしたM8.2のブラックボディは、なんとペイント仕上げになりました。

ユーザーの心理をよく分かっていらっしゃる。

デジタルになっても、トップカバーと底蓋は真鍮なのですよこれが。


これを毎日撫で回したとして、果たしてあのように下地の真鍮が見えるようになるのかしらん。

やってみたい気もしますよ(笑)
Posted at 2017/11/26 23:52:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | ライカ | クルマ
2017年11月26日 イイね!

空冷のカメラ…その1

空冷のカメラ…その1ライカ、ライカって、何を騒いでいるんだよと…

そのとおりなのですけどね(笑)

二十年以上前に初めてM3を手に入れた時の興奮って言ったらなかったですねぇ。

その頃は、ポルシェになんて乗っていませんでしたよ。

ライカでさえ買えなかったくらいですからね。

それが、その後、M3に加えてM5まで持つようになり、そしてライカとの別れ…

ライカは所有していなくても、買おうと思えばそこにライカがあると思うだけで、心は結構充足されていましたよ。

それが何のきっかけからか、また抑えきれない熱病が発症…

重篤化するこのビョーキを楽しんでいるのですが、楽しいのは、見れば見るほど、このM型ライカと言うカメラが空冷911のように思えてくること…

このカメラは空冷なのではないかと思えるほどです。


ライカについては、偉いプロの方々や研究者も真っ青なハイアマチュアの方々による解説を随所で見ることができますから、ここでは、素人の空冷乗りの、素人の空冷目線から見たM型ライカについて、書いていこうと思っています。

空冷乗りの皆さんでライカをお持ちの方もおられるかもしれませんが、もちろん持っておられない方もいらっしゃるかもしれません。

こいつはライカのことを良く知っているのか…な~んてことはまるっきりありません。

いつもの空冷目線程度に考えてくださいね。


…と言うことで、M型ライカ…

最新のデジタルの現行モデルであっても、露出を合わせてピントを自分で合わせて撮らないといけません。

ホント、空冷911みたいなものです。

ミッションがマニュアルなのはもちろん、キャブも調整しないとまともに走らないみたいな…


途中で露出計が内蔵され、「ついにライカにも露出計が…」と騒がれたものですが、オートフォーカスの時代ですから、964が出た時に「ついにポルシェにもフルオートマチックが…」と騒がれたようなものです。

傍から見れば、何を今さらと。

それを、「おお、スゲーなぁ」と諸手を挙げて称賛しちゃうんですから、全く空冷911がライカみたいなクルマなのか、ライカが空冷911みたいなカメラなのか…

んで…

かつて「ライカ一台、家一軒」と言われたように、ライカは極めて高価なカメラで、今も新品はクルマ並みな値段が付いています。

それも、これにはレンズが含まれておらず、こちらの方もかなりの値段が付けられている…

んでも、幸いなことに、このライカと言うカメラ、中古市場がきちんと出来上がっていて、戦前の古いレンズでさえも現行機で使用できると言う優れた互換性を持っているために、わたすのような庶民でも、楽しむことができるわけで、ホント、有り難い時代に生まれたものです。

フイルムのライカもまだ現行品として製造されていますが、フイルムライカは空冷911のようなもので、今は中古で買うしかないに近い状態ですから、中古を買うことに何らためらいを持つ必要もないしね…


んなわけで、空冷な目でライカを見ると、色々と楽しいことが見えてくるわけで…

続きはまたいずれ…
Posted at 2017/11/26 09:32:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | ライカ | クルマ
2017年11月25日 イイね!

ずるいよね~

ずるいよね~書店ではほとんど見かけなくなってしまったライカ関係の本…

探してみると、細々とではありますが、出ているのですよね~

わたすが現役で購入したフイルム全盛期の頃のライカ関係のムック本…

今となってはかなりお求めやすいお値段で出ています。

今回は、古いものではなくて、比較的新しいものの中からデジタルのことが出ているものをちょこっと…

ボチボチボチボチッと(笑)


ライカもポルシェもそうですが、現行品のイメージを良くすることを狙ってなのか、必ず往年の製品を引っ張り出してくるのですよね。

ライカのM3の工作精度が別格なのは良いとして、現行のMデジタルもM3の後継機であるがごとく…

現行の911を語る際に、必ずナナサンカレラや964RSといった空冷モデルが引き合いに出されるし…

どっちも現在と昔では、製造工程だって品質だって全然違うのだろうに…ね。


ポルシェは、空冷モデルが見直されるのに伴って、広報戦略における空冷モデルの立ち位置も変わったような気がしますね。

少し前であれば、空冷でポルシェセンターに乗り付けるのにちょっと気後れしたものですが、最近は随分と歓迎されるようになったし、グッズのコーナーには空冷をモチーフにしたものがずらりと…


ライカの場合は、M3の時代のエンジンじゃなかったレンズはもとより、戦前のバルナックライカのレンズでも現行のデジタルMでも問題なく使用できるし、膨大な種類のアクセサリーのかなりのもの(意味のないものを除いて)が使えます。

戦前からつながっているライカの楽しみを、ほとんどそのままデジタルの世界に移行してこれると言うのは、考えてみればとんでもないことですよね。

クルマであるポルシェは、さすがにそこまではできないでしょうけれど、乗るのは現行モデル、気分は空冷じゃないけど、脳内でナローやナナサンカレラを楽しむことだってできる…

実際には別モノでも、気分ね。

自分はポルシェの伝統に乗っているのだと言う満足感とでも言うのか…


んで、皆さん、ライカやポルシェのイメージ戦略にまんまと乗せられているのではないかと思うのですが…

それがあながち嫌でもない、いや、逆にとっても楽しかったりするのですから…

全く趣味の世界と言うのは困ったものですよね(笑)
Posted at 2017/11/26 00:42:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ライカ | クルマ

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「[整備] #ノートe-POWER やっぱり街乗りの方が… https://minkara.carview.co.jp/userid/368036/car/3642352/8459259/note.aspx
何シテル?   12/05 15:28
ずっと憧れ続けていた空冷911。まさか本当に乗ることになるとは・・・ 6年間乗った後、何の心境の変化か、突如ミニクラブマンに乗り換えました。 その後...
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