
遠出していないのでめっきり出番が減ってしまったニコンDfを、たまには取り出していじってみて…
考えてみれば、最近のカメラってメモリの残量を気にする必要がほとんどなくなったよなぁ。
デジカメも出始めはメモリの容量が限られていたので、フイルムのように目盛りがなくなることもありましたよ。
ただ、要らない画像を削除することでメモリの空きを稼げたことがフイルムカメラとの大きな違いなのですけどね。
フイルムは、失敗しようとしまいと、一度露光させてしまったらもう元には戻せません。
枚数を撮ろうと思ったら、とにかく交換用のフイルムを持ち歩くしかないわけで…
カメラにセットできるパトローネ入りのフイルムはせいぜい36枚…
フイルムを交換できればいいのだけれど、状況によってはそうもいかないこともあるのであって…
こうなると。
宇宙で使用するためのスペースカメラ…
ニコンF3ですね。
モータードライブが装着されているのはもちろんですが、ボディの両端が肥大化して、大量のフイルムを装着できるようになっています。
このスタイルは、M型ライカでもありました。
かなり重そうなのですが、そこは無重力の空間ですから、気にすることもないと。
これは、アポロ計画で月に行ったハッセルブラッド…
後端に装着されたフイルムマガジンがびよ~んと伸びて、普通は12枚分のロールフィルムしか収められないところを、枚数を増やしています。
このカメラ、月面で撮影した後、ボディは月面に置いてきたようで、今でも月面には十二台だったかな、ハッセルが置きっ放しになっているそうです。
それはそうと、こんなに苦心してフイルムの容量を増やしたとしても、やっぱりタカが知れていますよね。
ところが、最近のSDカードの容量の進歩は半端ではなく、こうやってSNSに上げる程度であればRAWデータなんてなくてもJPEGでそこそこの大きさで十分なのであって、SDカード一枚入れておけば、それこそ1年間交換しなくても十分にもっちゃう…
少し前まで、常にフイルムの残量ばかりを考え、シャッターを押すか押すまいか真剣に悩んでいたのと比べると隔世の感がありますね。
改めて考えてみれば、これって、これまでのカメラの価値観を根底からひっくり返すくらいに凄いことなんじゃないのかなぁと。
この変化、クルマで言えば、現行のEVの航続距離が伸びてきているとは言え、せいぜい数百キロそこそこで、運転している間はずっとバッテリーの残量を気にしていたところが、満充電されていれば5~6千キロは余裕で走れるようになっちゃったようなものですかねぇ。
あんなにバッテリーの残量を気にしていたことがアホらしくなったような感じ(笑)
屋根に搭載された太陽光パネルで充電できるようになれば、青空駐車さえしていれば、それこそ半永久的に走り続けられると…
夢みたいな話ですが、これからのカメラやクルマがどうなっていくのかなんて、今の頭で考えていても分かりませんよね(笑)
Posted at 2021/10/23 12:35:56 | |
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