今回の車は2004年製、ホンダ NSX 3.2L NA2型で、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者の方のお車となります。この車はかつての本田技研工業のフラッグシップモデルとも言うべき初代NSXの中の最終型で、3.2Lのモデルとなります。初代の初期NSXはNA1型で1990年に販売が開始された3.0L仕様となります。この車はF1活動で培われた技術が応用され投入されたスポーツカー、というよりはスーパーカーと言うべき車でした。車体は当時、世界初のオールアルミモノコックボディーで構成されており、それ故、通常の量産車とは異なる特別な生産ラインでほぼ手作業による工程で車両が組み立てられたとされています。エンジン性能の方もまさにスーパーでV6 3.0L NAのVTEC機構を持つC30Aという280PSを発生するエンジンが搭載されていました。それをリアに横置きミッドシップレイアウトで搭載し2シーターとする事で、当時同じレイアウトを採用していたイタリアの高級スーパーカー、フェラーり328の性能を凌駕する事を目標に開発されたと言われています。今回対象のモデルは1997年から販売が開始された初代NA1型のマイナーチェンジモデルのNA2型となります。車両やエンジンの構造は基本的にはNA1のままですがエンジンの排気量が3179ccまで拡大されたC32Bに換装され、これにより当時のメーカー公表の最大トルク、及び最高出力は31.0kgfm@5300rpm、280PS@7300rpmとなっています。更にこの個体は走行距離がまだ8000kmにしか達しておらずまさに日本車市場の中では国宝級の個体という事になります。中古車市場の中でもなかなか探し出す事ができず、ましてやこれほど低走行な個体となりますと価格は軽く数千万円は超える物ではないかと想像致しております。このお客様は久しくこのお車でサーキット走行などをされておらず、高回転まで回した時にきちんと本来の性能が発揮できるかという事を心配されこの度、私のガレージでエンジン出力試験を行う運びとなりました。この完全リジナル仕様の国宝級スーパーカーは一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか?滅多にそんなことを検証する機会もないと思います。是非この機会をお見逃しなく!ホンダ NSX 3.2L NA2 パワーチェック:国宝級の和製スーパーカーが醸し出すパワーの真実は!HONDA【Hirota Engineering】#41 - YouTube