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Hirota Engineeringのブログ一覧

2024年05月20日 イイね!

ホンダ ビート PP1 パワーチェック リベンジ:吸入系パーツの徹底洗浄でメーカー公表の性能を再現できるのか!

ホンダ ビート PP1 パワーチェック リベンジ:吸入系パーツの徹底洗浄でメーカー公表の性能を再現できるのか!今回は1991年製、PP1型 ホンダ ビートのエンジン出力試験の結果をレポート致しますが、この車は私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車で、2023年4月に一度エンジン出力試験の結果をレポートしている個体であり、今回はその再挑戦と言う事になります。
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ホンダ ビートは1991年に登場したオープン2シータースポーツカーで軽のエンジンをリアに横置きに搭載した販売当時、日本には無かった新しいジャンルを築き上げたモデルとなります。
エンジンはE07Aという直列3気筒656ccのNAでエンジン骨格は同社の軽トラや軽乗用車に装着されるものと共通となりますが、各気筒に1つずつ独立したスロットルバルブを持つMTRECと言う機構が採用されている部分がこのエンジンの特徴でそれにより鋭いアクセルレスポンスを達成しています。
今回のお客様は、昨年私のガレージにて行われましたエンジン出力試験の結果に満足されなかった訳ですが、すなわちそれは、メーカー公表の最大トルク/最高出力、6.1kgfm@7000rpm、64PS@8100rpmに対して、当時15.4万kmを走っていたこのお車の計測結果として最大トルク、最高出力がそれぞれ5.4kgfm@6800rpm、54PS@7600rpmでありましたので、数字の上ではメーカー公表値に対して見劣りする結果となった訳です。
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そこで本来のメーカー公表の性能を取り戻すべくこのお客様はその対応策を打った訳ですが、その内容は、徹底した吸入系部品の洗浄という事になります。その方法としてAZ製のFCR-062と言うポリエーテルアミンを含む燃料添加式内部洗浄剤を規定量ガソリンタンクに注入して走行し燃料が掛かる部分のカーボンデポジットを除去すると言う手段が取られました。
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このお客様は15.4万km走行時にこの燃料添加式内部洗浄剤の注入作業を行い約半年間このお車を普通に使用しながら定期的にカーボンデポジットが洗浄されていく様子を捉えていました。2000km走行後、インテークポート内部壁面のカーボンデポジットはかなりきれいに洗浄されアルミ色の鋳肌が確認される状況となりました。ピストン冠面につきましては、燃料が掛かるインテーク側はアルミ色の鋳肌が見える状況となりました。このほか、スロットルバルブの全開位置の角度調整、更にエアクリーナーエレメントの新品交換も行われ、結果として、空気吸い込み口からピストン冠面まで吸気系の全管路に渡って徹底的に洗浄が行われたという事になります。
ここまでの洗浄作業は全てお客様ご自身で行われ、お客様は今回のエンジン出力試験の結果に自信満々の様ですが一体どれだけのエンジン性能がリカバリーされるのでしょうか?私のガレージにてエンジン出力試験を実施すればそれが非常にはっきりと検証できます。さあ、是非どうぞ、その対応策の効果がどう出るのかお楽しみください。
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Posted at 2024/05/20 21:16:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2024年05月03日 イイね!

ホンダ シビックタイプR FD2 パワーチェック:素敵なくノ一参上!高性能スポーツカーを乗りこなす女子に直撃インタビュー

ホンダ シビックタイプR FD2 パワーチェック:素敵なくノ一参上!高性能スポーツカーを乗りこなす女子に直撃インタビュー今回は2007年製、FD2型 ホンダ シビックタイプRのエンジン出力試験の結果をレポート致します。対象の車は、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車になります。
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FD2型シビックタイプRは2007年に本田技研工業により販売された生粋のスポーツカーと言うべきモデルであり、その気になればそのままサーキット走行もできてしまうような走る側にかなりの重きを置いた設計となっています。ベースとなっているのは2005年から販売が開始された8代目シビックの4ドアセダンであるため実用車としての使い勝手も良く、世帯持ちの方々にも広く受け入れられた事がこの車の価値を高めたと言う事です。
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エンジン骨格そのものはDC5型インテグラ タイプRに採用されていたK20A型となります。すなわち、1998cc 直列4気筒 DOHCにホンダのシンボルであるVTEC機構に加えてインテクーク側に連続可変バルブタイミング機構VTCを組み合わせたi-VTEC機構が採用されている部分がこの高性能エンジンの特徴になります。
ただしFD2型のK20Aにはスロットルボディの大径化、インテークマニホールドの単管ショート化、ヘッドポート表面の滑らかな仕上げ加工が施されその結果として吸気効率が向上しています。更に圧縮比を11.5から11.7まで高めエキゾーストマニホールドの専用化で同エンジン骨格のDC5型インテグラ タイプRのエンジンに対して0.9kgfm高い21.9kgfm@6100rpmの最大トルク、5PS高い225PS@8000rpmの最高出力を公表値としています。排気量1Lあたりの発生出力、すなわちリッター出力は112.5PS/Lとなり超高性能であることのひとつの目安である100PS/Lを10%以上、上回っているという事になります。
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さて、今回のお客様はなんと!若い素敵な女性となります。このお客様はこのお車を購入される際に別案としてFK7型 シビック1.5Lターボも検討されており双方を試乗されたようですが、結果としてFD2型 シビックタイプRの方に軍配が上がったと言う事です。その理由はよりホンダらしい車だったから、と言う事です。また、このお客様はこのお車をジムカーナーの競技の方にも使用されておりその目的にぴったりな走行性能であることもこのお車が気に入っている点であるとおっしゃっています。ターボではなく、純なNAのエンジンが搭載されるこの車、一体どんなホンダらしさを見せてくれるのでしょうか?
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近年この車種は大変人気で、程度が良い個体は値段が跳ね上がっております。その価値にエンジン性能が追い付いているのか?HONDA ファン、VTECファンには絶対にお勧めしたい1作となりました。
また、女性の視点から見たこの車種の生の声も収録しております。是非どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。

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Posted at 2024/05/03 22:16:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2024年04月21日 イイね!

フェラーリ308 GTB パワーチェック:初期型GTBのみに与えられた特権ドライサンプの魅力に浸ってみる

フェラーリ308 GTB パワーチェック:初期型GTBのみに与えられた特権ドライサンプの魅力に浸ってみる今回は1977年製 フェラーリ308 GTB 本国仕様 ドライサンプモデルのエンジン出力試験の結果をレポート致します。対象の車は、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車になります。
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フェラーリ308は1975年発売から約10年間販売されたロングセラーのモデルでありその間に数々のモデルチェンジを経ていますが今回対象のフェラーリ308 GTBは1977年製の初期型でエンジンはF106ABという2927cc V8 DOHCの2バルブヘッドでウェーバー40DCNFのキャブレターで制御されるユニットになります。更にこの初期型GTBのみにドライサンプ潤滑システムが与えられます。1977年からはタルガトップモデルのGTSがラインナップに加わりますがエンジンは同型であるものの潤滑方式はウェットサンプでありそれ以降の308シリーズ及び更に328に至るまで潤滑方式はウェットサンプになる事からこの初期型のドライサンプ潤滑方式を搭載するモデルはは大変希少性が高いと言う事になります。
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メーカー公表の最大トルク、最高出力はそれぞれ29.0kgfm@5000rpm、255PS@7700rpmとなっています。これに対して上述のウェットサンプモデルのエンジンは公表される最高出力が250PSに留まっておりドライサンプのモデルには5PSのアドバンテッジがあるという事になります。
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ドライサンプは一般的にエンジン下部に設けられたオイルパンにエンジンオイルを貯蔵するウェットサンプとは異なり、オイルポンプとは別のポンプでエンジンから落下するオイルを吸い取り別途設けられたオイルタンクにエンジンオイルを貯蔵します。
これによりクランクケース内のブローバイガスや空気も同時に吸い込まれ、レシプロ系に対する空気抵抗が低減し機関損失が低減します。また、ブローバイの処理もより的確に行えるメリットがあります。エンジンオイルが別体のタンクに貯蔵されることにより、旋回時や急減速/加速時のオイルパン中でも油面の暴れがなく、またオイルパンがない事によりエンジン高さを低く設計でき、エンジン搭載レイアウトを下げコーナリング特性を向上させるメリットもあります。このようにドライサンプはスーパーカー必須のかつステータスのようなアイテムと言う事になります。
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今回のお客様は、このお車を28年前に自ら本国に出向いて購入されておれり、現在では滅多に出てこないこの初期型GTBドライサンプ仕様を現在でも大変大切に所持され、メンテナンスもご自身でやられ、現在は走行距離9.5万kmに達します。このお客様はメーカー公表出力255PSに対して、現在、実際にどれだけ出力が出ているか大変興味を持たれており、この度このお車が私のガレージに持ち込まれたと言う運びになります。
50年近く前に設計されたこのイタリア製スーパーカーのエンジンはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?大変楽しみです。また、その13年後に販売が開始された同じ3.0L ミッドシップレイアウトのNA1型 ホンダNSX 3.0Lのエンジン性能とを比較し、技術の進化の大きさを実感していきたいと思います。

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Posted at 2024/04/22 21:40:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2024年04月05日 イイね!

ホンダ NSX 3.0L NA1 パワーチェック:奇跡の掘り出し物 現る。NSX 3.2L &フェラーリF355にどう戦いを挑むのか!

ホンダ NSX 3.0L NA1 パワーチェック:奇跡の掘り出し物 現る。NSX 3.2L &フェラーリF355にどう戦いを挑むのか!今回は1991年製、NA1型 ホンダ NSX 3.0L 5MT仕様のエンジン出力試験の結果をレポート致します。対象の車は、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車になります。
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NA1型、初代NSXは1990年に販売が開始された90年代の本田技研工業のフラッグシップモデルであり、快適なF1カーをイメージして開発された旨、当時この車を開発した方による開発記録本にも記されています。
車体は当時、世界初のオールアルミモノコックボディーで構成されており、それ故、通常の量産車とは異なる特別な生産ラインでほぼ手作業による工程で車両が組み立てられたとされています。
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エンジンはC30Aと言う、V6 3.0L NAのユニットですがホンダ初のV6 DOHC+VTEC機構を搭載し、軽量高強度のチタン合金コンロッドやインテークマニホールドの共鳴チャンバー切り替えバルブを備えるなどして高い出力値を達成しています。それをリアに横置きミッドシップレイアウトで搭載し2シーターとする事で、当時同じレイアウトを採用していたイタリアの高級スーパーカー、フェラーり328を意識し開発されたという事です。エンジンの排気量は2977cc、これにより当時のメーカー公表の最大トルク、及び最高出力は5MT仕様で30.0kgfm@5400rpm、280PS@7300rpmとなっています。
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今回のお客様のお車は7.4万kmを走った個体となりますがこのお車のエンジンには1年半ほど前にオーバーホールが施されており、その後まだ2000kmしか走っていないほぼ、エンジンは新車のコンディションとなります。このお客様はメーカー公表出力280PSに対して、現在、実際にどれだけ出力が出ているか大変興味を持たれており、この度このお車が私のガレージに持ち込まれたと言う運びになります。
発売より既に33年の年月が経っていますが、スタイルに全く古臭さは感じられず、むしろ現代のスーパーカーよりもスリムでスマートで美しく、現代でもなお、その美しさが衰える事はありません。それゆえ現在、非常に市場では人気のモデルとなりますが、果たしてそんなNA1型 NSX 3.0Lはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか?大変楽しみです。
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また、後にマイナーモデルチェンジとして販売されるNA2型 NSX 3.2Lや、それの競合となるフェラーリF355を比較した時、一体NA1型 NSXのどの部分が際立つのか?相対的にこの車の魅力を追求していきます。
NA1型 NSX 3.0Lのファンの方は必見の動画となります。
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Posted at 2024/04/05 23:54:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2024年03月23日 イイね!

フェラーリF355 パワーチェック:なんともフェラーリらしい結果だった!果たしてNSX 3.2Lを凌駕できるのか?

フェラーリF355 パワーチェック:なんともフェラーリらしい結果だった!果たしてNSX 3.2Lを凌駕できるのか?今回は1995年製フェラーリF355、イギリス仕様のエンジン出力試験の結果をレポート致します。対象は、私のチャンネル動画をご覧になっているご視聴者様のお車になります。

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フェラーリF355は1994年から発売されたV8モデルでその車名は排気量が3.5Lで、5バルブヘッドを持つことに由来しています。車体の基本設計はその前のモデルである348をベースとしていますが、348からの主な外観上の変化点はフェラーリ伝統丸形4灯タイプのリアテール、ボディサイドにあるモダンなデザインに刷新されダクトの他、バンパー、リアカウル、ホイールのデザインも348から変更され、よりモダン化されています。
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エンジンはF129Bという、3495ccのV8で5バルブヘッドが採用されています。メーカー公表の最大トルク、最高出力はそれぞれ36.7kgfm@5800rpm、380HP@8200rpmとなりますが380HP英馬力は日本でなじみのあるPS馬力の単位に換算すると385PSとなります。またこのエンジンの特徴として、チタンコンロッド、独立8連スロットル、油圧タペット調整機構と言った当時の新技術を取り込んでいる部分です。
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このエンジンをリアに縦置きに搭載しトランスミッション最後端にレイアウトされるクラッチに
一旦動力が伝えられた後、前方に向かって90度回転方向を変えて搭載される横置きギアボックスに動力が伝達されるトランスバース構造も348から譲り受けたものとなりますが、F355ではトランスミッションが6MT化されています。
今回のお車は1995年製と言う事なので大きく3つのマイナーモデルチェンジがある中の中期型に属することになります。また、このお車は9.5万kmを走ったフルノーマルの仕様となります。このお客様はメーカー公表値380HPに対して実際にどれだけ出力が得られているか、と言う事以上に、このエンジンのトルク特性により関心があられたようで、高回転域まできちんとエンジンが回り、その領域でトルク、出力のピークが迎えられる特性になっているかどうかを確認するために私のガレージにいらっしゃいました。
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更に、'23 10月にレポートしました同条件におけるNA2型 ホンダNSX 3.2Lのエンジン出力試験の結果とを比較します。フェラーリV8とホンダ NSX 、これには両方の会社がしのぎを削って開発した過去の歴史がありますが実際に所、どちらのパワーユニットがどれだけ優れているかについて、いまだに明らかにできていない部分がありますので興味を持たれているご視聴者様も多い事と思います。本日はその部分もしっかりと評価を行い、両者のパワートレインの差を明らかにしていきます。
フェラーリV8ファンに向けた待望の内容になっております。是非最後までじっくりと御覧下さい。

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Posted at 2024/03/23 21:54:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「トヨタ スプリンター トレノ AE86 パワーチェック エンジン出力試験 覚醒モードに突入したAE111型4A-GE搭載 http://cvw.jp/b/377010/48713979/
何シテル?   10/16 05:39
Hirota Engineering 代表 一般的な会社員でありながら趣味で車を楽しんでいる者です。 車を楽しむ中でも、特にエンジンや動力系の部分に趣を...
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