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ファクトリーお猿のブログ一覧

2022年06月26日 イイね!

ムルティプラ エキマニ・クラック

車検は無事通過したものの、コールドスタート直後に
クルマの下に潜ると、エキマニのほうから下向きに
風が吹いていたのは事実w

ちょっとイケナイ臭いがあったし・・・w

温まってしまえば、クラックが狭まるのか殆ど
感じることはなかったのだが、静かな環境の自宅では、
明らかに排気漏れの音を感じ取ることができた。

幸い(?)、車検場は周囲の騒音が凄いので・・・w




こんな状態なので、
車検を通っても、直すべきところは
直さなければ・・・

今日は、エキマニを観察してみることに。

エキマニの観察なんて楽勝だよ、

ムルティプラは幅広ボディに小さなエンジンだろ?






実際に作業を始めると、
そのような考えは甘かったと、知ることになる。




エンジンルームがすかすかで余裕があるのは、
エンジン前方・吸気系の周りだけだ。

後方排気レイアウトなのに、エアクリーナからスロットルボディ迄の
ダクトは、前方排気車と同様であるがゆえに、シリンダーヘッドの
上に吸気マニフォールドが設置されている。

つまり、吸気系をすべてバラなさいと、手も足も出ないのだ。








左上 吸気系の配管 バキュームホース クーラント系統をすべて撤去

     右上 レベルゲージとオイルフィラーを外して脇に避ける

左下 やっと、インテークマニホールドを外すことができた

     右下 エキマニの脇から排気漏れ発見・・・コレだけだったらいいのに








後方排気なのに、吸気系が前方排気だった頃の名残のような
「まずいレイアウト」のムルティプラ、
とにかく、簡単な作業を行おうとしても、
周囲の様々なパーツを外さなければならない。




次は、エンジンとバルクヘッドの間を下る排気系統の
分厚い遮熱板を取り外す。







エキマニ上のボルトと、ダウンパイプの脇のボルトを外すと、
すこしグラグラするのだが、これだけでは外れない。

ダウンパイプのすぐ脇にあるオルタネータと干渉する。
このオルタネータは、事情によりフィアットブラーボ用の
吸気ダクト付きのものに変更してあるので、
絶望的に作業スペースが少ない。

まずは、このダクトを外して、レンチの振り角の少ない
非常に狭い場所に固定されている2本の配線を取り外す。

ムルティプラ用のちゃんとした純正オルタネータであれば、
ここまで苦労しないのかもしれないが。











遮熱板をバルクヘッド側に倒して、エキマニを観察してみる。





エキマニの下面の4番が3番と合流する地点で盛大にひびが入っている事がわかる。
エンジンとバルクヘッドに囲まれた狭い空間で、遮熱板にとりかこまれた
エキマニ周囲には、熱がこもり過酷な環境であることが予想できる。

余談だが、ミラーを使っての裏面撮影は、本職の技が役に立つ瞬間だw

遮熱板自体は、あちこちと干渉して、簡単には外れてこない。
押したり引いたり、回転させたり、下から覗いて、干渉している部分を折り曲げたり、
なかなか大変。

遮熱板の再インストールにあたっては、
画像右下の触媒固定のボルトとの干渉部分などは、
板金加工が必要だろう。









遮熱板を木片の上に置き、ハンマーで叩いて整形する。
また、ブラーボ用のオルタでも、スムーズに着脱できるように、
一部を切断研磨しておいた。





遮熱板撤去後に、下から除くと、4番近心に破折線があるのがわかる。
歯根破折と同様、基本的には亀裂が入ってしまったらエキマニは抜歯(廃棄)
となる。
鋳物を溶接しても、溶接した隣から程なくしてひびが入ってしまうそうだ。
割れてしまった歯根が、接着して再植してもうまく行かないのと似ている。

新しいエキマニは、D定価54000円国内在庫なしということ。
当然海外から調達と相成る。






海外調達があると、暫くムルティプラはリフトで上げっぱなしとなるので、
パワステの配管でも作成することとしよう。









いろいろと邪魔なパーツを外した今だからこそ出来る。
ピンチはチャンス。

海外調達との差額でパワステホース作成でお釣りが来そうだ。



殆ど故障のない優秀なアルファ145と比較すると、
ムルティプラは、設計のまずさが目につく・・・
が、唯一無二のデザイン、ミニバンなのにMTで
小気味よく走れる楽しい足回り・・・

ファミリーカーは暫くコレでいい。




考察 

後方排気レイアウトは、エキマニ直下に触媒の配置が可能、
フロントパイプを廃し、最短距離で排気ガスを
マフラーに送り込むことが出来きる。

環境性能を高めるための工夫だったのだろう。
しかし、熱がこもりやすく、このような不具合が起きやすいのも
事実。オルタネータも熱の影響で故障し、2回も交換している。

この程度のエコ思想でも、様々な不具合により、
部品交換や修理代が必要となり、ちっともエコではない。

より複雑で高度化したエコカーは、如何なものだろうか?

クルマは軽量で単純な構造であることが一番だと思う。












Posted at 2022/06/26 19:39:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | ムルティプラ | 日記

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「カムシャフトセンサーの配線焦げてた http://cvw.jp/b/398935/48580969/
何シテル?   08/03 23:01
アルファ145、ムルティプラ、プジョー206SW乗りのお猿です。 広島県生まれ東京育ち。 物心ついた頃からクルマ好き。 大学卒業に合わせて、 満員電...
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