2012年05月31日
若い人が車に興味ない?について考察
若い人が車に興味を持たないのは、安くて楽しい車が無いからだ。
ある人が、そう言った。
果たして、そうだろうか?
最近、時々悩む。もやもやする。
楽しい車(=スポーツカー?なのか?)が、販売されたとして、
そんなに売れるものでもない、だから結局は販売は止められる。
トヨタ&スバルが、86&BRZを出したのは、
今の社長さんの肝いりだそうで。
選択肢の少なくなったスポーツカーというジャンルに
今、力を入れてきたのは、僕たち車が好きな人間にとっては、
歓迎すべきこと。
ただ、当初、販売対象は『若い人』と言っていたけど、
価格が結局は『いい値段』するね、という状態になってしまったので、
40~50代の食指が動くようなことになっているようだ。
というか、そもそも、本気で『若い人』を狙ってきていたのか、ちょっと疑問。
86という名前を冠しても、そこに価値を見出す若い人なんて少ないだろうし。
やはり、乗り出し300前後の車は、20代前半には非常に厳しいであろう。
じゃあ、発想を転換してみる。
もし86が乗り出し200万だったら?いや、150万だったら?
200万だとすると、ライトウェイトスポーツな車に『今』乗っている方々の
乗換えが促進されたかもしれない。
あと、もっとお父さんの2台目需要は伸びただろう。
じゃ、『若い人』が買ったか?
たぶん買わないと思う。会社の後輩とかを見ててそう思う。
150万だったら?
ここまで来ると、かなり性能的にも落とされてくると思うので、
スポーツカーに『今』乗っている人たちの乗り換えは減ってくる気がする。
スポーツカーに乗っておらず、1台目のスポーツカーが欲しい『レアな』人たちは、
選択肢に入れるだろう。
結局のところ、『興味が無い』人達は、何を用意しても興味はないのだ。
例えば、音楽が好きな人に、高性能マザボを進めても、何それ?食えんの?となるのが落ちのように。
食えんの?の部分は、未来少年コナンのジムシーで再生してほしい。
昔はもっと熱かった、と言われても、そんなことは今の若者は知るわけでもないし、
車以外に興味を引くものは、世の中に溢れているし、
一方では、溢れるどころか、ポケットのスマホに全て詰まっていたりする。
熱中することが有る程度絞られていた20年前よりも、
現在のほうが、多様化しているのは、間違いない。
AT限定免許も拍車をかけ、車は操作技術を競うものではなく、
ただの足に成り下がっている。
つまりは、『楽しい車』を買う若者は、減る一方であり、
減って当たり前だと考える。
ただ、じゃあ先は無いか?と言われるとそれはまたちょっと違う気がする。
1つは、みんカラみたいな、Webを主体とした交流の場の発達で、
今までは、『かなり車好き』な人しか集まらなかったオーナーズクラブやなにやらの、
敷居が相当下がったこと。
『割と車好き』なら、みんカラに登録したり、
登録せずとも、眺めていたりするだろう。
今まで、遠い存在だった、チューニングショップだったり、パーツメーカー、
はたまた、レーサーやライターさんなど、かなり身近に感じるようになるだろうし、
『割と車好き』な人達は、より車好きとなって、『その人が楽しいと思える車』に乗るだろう。
ただ、これは、
『割と車好き』、つまり、根底に車が好き、という部分がある人の間口が広がっているだけで、
『車好き』の人口が増えることは、また別の切り口が必要だ。
そこで考えるのが、もう1つのこと。
これを読んでいる人は、
自分が車好きになった経緯を思い出してみて欲しい。
僕自身で考えると、
兄弟が車好きであったことが大きい。
次いで、学生時代の仲間の影響か。
『趣味』ということを考えてみると、大きく3つ、影響されることが考えられる。
1.学生時代の部活、課外活動での影響
2.自分を取り巻く人間からの影響
3.その分野で活躍する人間からの影響
たぶん、ほとんどの人が、この3つのどれかに影響されているのではないだろうか。
僕の大きな趣味の2つのうち、車は2、楽器は3だ。
3.については、いつの時代も、活躍されるレーサーや著名人がいるので、昔と何かが変わったわけではない。
(もちろん、ブームという要因もあるが、これは一過性であり、それで寄ってきた人間は、離れていく可能性も高い)
じゃ、
今これを書いている自分に当てはまることはどれか?
と考えると、やはり2に対する影響は、少なからずあると思う。
今までいろんな人の考え方や車に影響されたように、
たぶん、僕も誰かに影響を与えているんだと思う。
子供なんてのは最たるもので、黄色でカーボンボンネットなエボは
彼らにとってはとても珍しいもののようで、
結構、ハイテンションで指を指してくる。(たぶん良い意味で)
その子の手を引くお母さんは高確率で、
『あんなの見ちゃ駄目よ、取り殺される』的な反応をされるのは少々残念ではあるが。
でも、そこに今の車に対する見方の縮図がある。
子供は純粋に、デザインに対して興味を示し、
大人は、非常識な車に対し、嫌悪感を示す。
つまりは、今の車に興味の無い大多数の大人は、
車好きや、その人達がカスタマイズした車を、
アウトローな存在、教育上よろしくないものだ、という、
観念を、根底に植えつけられているのだ。
誰に?
それは車好きな人たちに。
マナーが悪い車好きな人達
(いくつかの行為は、きっと僕にも当てはまる。
極力公道では人の目を引くような行動を慎んでいるつもりだけれど。)
は、結局のところ、自分で自分の首を絞め、
そして、ふり幅の狭くなっていく車業界を嘆いているようなものな気がする。
テンション高く指を指してくる少年達は、
きっとその時点では、車を好きになる可能性を秘めている。
きっと免許を取るころには、その人数も減っていくと思うが、
もし、その子にとって『楽しい車』を買いたいと思うときがきたら、
少なくとも、周りの車に興味の無い大人たちに、
『やめなよそんな(変な人達が乗る)車』なんていわれない様に、
車好きの一人一人が、車社会を良くしていけたらいいんじゃないかな、
と、そう思ったのでした。
ま、子供に限らず、車好きの人達は、少なからず車好きになるかもしれない人、に対して、
良い印象、悪い印象、それぞれを与えているはずなので、
車の将来を憂えてる人は、出来ればよい印象を与えたほうが、
巡り巡って、自分に返ってくるのかなと、そう思います。
あ、そうそう、
黄色のエボは、子供だけでなく、犬にも人気です。
彼らは派手な色の車を確実に見てます。
あと、NHKの何かの特集で言ってました。
『黄色は人の心を明るくする色だ』って。
走るだけで人の心を明るくするなんて、なんて素敵な色。
新しく車を買うときは、是非黄色をお勧めします。
おわり。
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Posted at
2012/05/31 16:02:26
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