「風呂ちゃん、風呂ちゃん♪」
そう呼んでくれる優しい声を思い出します。
年上なのに、いつも気配ってくれ、風呂屋亭主催でも、全く至らない私を立ててくれる素晴らしい方でした。人懐っこく可愛らしい笑顔が素敵な方でした。
BMW@風呂屋亭の激動期に、よく遊んでくださり、私達を引っ張ってくれたT.HIRO氏の訃報の知らせ・・・
出会いは、たしか1998年頃。14年前になりますか・・・。
お互いに関西弁と標準語を使い分ける楽しい仲で、いつもおかしな話しに爆笑していましたっけ。
「風呂ちゃん、どないしょ・・・HIROってHNってギョウサンおるから、訳判らんわ~。何かええのんあらへん?」「ほんだら、エロとかどないです?」「ほっほー・・・なんでやねん!アホか」
・・・後日
「風呂ちゃん、風呂ちゃん♪ええのん考えたわ~、これで会員登録してちょうだい」「どんなんです~?」「ん、T.HIROや!」「え~全然変わってませんやんか(笑)」「アホやなーTついとるがな!」「やっぱりT.エロでしょ(笑)」「せやから、なんでやねん(笑)」
「せやけど、なんで「ジャン」って語尾に付けはるんですか?」「何いってんジャーン。俺はあれやん、浜っこジャン?♪」「ジャンの大安売りですね?(笑)」なんて、会話がいつも楽しく・・・
当時は、E39-540にお乗りで、私もE39-525なので、クルマでも刺激を受けていました。
T.HIRO氏の尽力と言うかDNAは、現在でもBMWオーナー皆さんにも影響を与えてくれています。
今も続いているBMWオーナーの大イベントの「BMWFamilie!」に至るまでのイベントやBMW走行会から、BMWPoleSitterの礎を作り、導いてくれた方達のお1人でもあります。特にサーキット関係、私や私の周りに、BMWとサーキット走行と言う、非日常を日常に感じさせてくれた尽力に感謝です。
2000年に、秀チン氏とT.HIRO氏のお二人で「サーキットを皆に感じさせたい」と提案とバックアップをしてくださり、BMWショップのスタディと組んで先導してくれた
「風呂屋亭with StudieサーキットDAY2000」

外車情報誌ウィズマン掲載
おたっきーずの埼玉支部の皆さんもお手伝いに駆けつけてくれたイベント。いつものオフミではなく、初のイベント開催の体験でした。お二人の想いのお陰様で、イベントの楽しさや非日常の刺激、諸々の辛酸など教えてもらい、その後に続く諸々のイベントに繋がりました。このメンバーの多くが、ほぼそのまま、最終形のイベントたる第1回BMWFamilie!開催の立役者でもありました。
BMWとサーキット走行と言う非日常。
これは、2002年に、秀チン氏がサーキットの世界へと導いてくれ、InterClubと言う外車のみのレースクラブに招いてくれました。BMW走行会(後のポールシッター※命名はスタディ社長さん)の始まりでした。初サーキットが茂木と言う国際コースながら、愛車たるBMWの限界の走行に皆興奮しましたね。
この楽しさを伝える為に、雑誌社とも繋がりが増え、もちろん情報発信のネットでも大きな関心を頂きました。
主催と言う役割をさせて頂きましたが、走行時間費用を参加者で負担しなければいけないのは昔から変わりません。その中で、陰ながら参加お勧めの支援を強力にしてくれていたのがT.HIRO氏でした。「風呂ちゃんが困るから、せっかくやっていのだから」・・・と、本当に感謝です。
そして忘れもしません。レースへのきっかけを作ってもくれました。大事な思い出の一つです。ここから、東京FMドライビングナビゲーターADVAN号のレースやら、4時間耐久、12時間耐久と仲間を巻き込んでのレース生活の始まりでもありました。
InterClubHistricCarRaceでのポストヒストリックカーカップ。
マセラッティからロータス、ポルシェやらBMWが戦うスプリントレース。ここで、M6で参戦していたT.HIRO氏から「かかってきなさい」とお誘いを受けて、初のレース参加です。
予選があり、本格的なレース進行(F1や全日本格式のレースと同じマーシャル!)、特にライバル達のオーラにビビリ萎縮していましたが、それも取り払ってくれたのもT.HIRO氏でした。「気にしたらアカン。ガーンっといかな!(笑)」とモーゼのように道を開いてくれ、とことこと安心して後ろを歩かせて頂きました。
参加13台。予選では何故かT.HIRO氏より1秒upで一つ順位は上を取れ5位に着けました。
くやしいかなーと思っていたら、ニヤニヤして「風呂ちゃーんやるやん!」「ブレーキがな、アカンから今日は後ろからゆっくりいくから」と。

グリッドに付いてから1周のデモラン中。このあともう一度グリッドについてスタート

見事にスタート失敗(笑)5つポジションを落とし10位。

T.HIRO氏が快進撃でグイグイと引っ張ってくれました。
結局、二人でサイドバイサイドのバトルでしたがT.HIRO氏を抜けずにチェッカー。6位になり、T.HIRO氏は5位。
おもしろかったなー
たのしかったなー
ガハガハと大笑い握手。
そうや。T.HIROさん、調子悪かったんちゃいましたっけ?
えー?絶好調やで!ニヤリ
は?・・・だまされーたーーー(笑)
「風呂ちゃん♪・・・これがレースやで♪」
その時の最高にカッコいい、そして子供のように無邪気で無防備な笑顔。いつまでも忘れていません。
何かの折に参加費を貰い忘れて、いつでもいいですと言ったのに、すっ飛んで手渡しに来てくれた時に恐縮してる私に謝りながら言った言葉「ええか風呂ちゃん。遊びは仕事より本気で無いとアカンねんで」は、いつも心にあります。
貴方に会った時のあなたの年齢を、自分たちは超えてしまったけれど、周りに対して同じようなインパクトや刺激を与えられる人間であるか?貴方を偲んで思い出話をした仲間とそんな話をしました。
守りにはいってるんちゃうの?風呂ちゃんよ!?♪
もう貴方は、むこうの世界に旅立ったけれど、無邪気な笑顔で言われているかもしれませんね。
でも、貴方が残した本気の遊びの楽しさのDNAや精神は、確実に広がって残っていますよ。と、伝えたいです。本当にありがとうございました。
さようなら。
また、むこうでお会いしましょう。
そのときも、モーゼのように引っ張ってくださいね♪
Posted at 2012/03/16 13:43:56 |
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