今回はキャンピングカーのサブバッテリーについて長々と書きます。
興味の無い方にとってはどうでも良い話なので無理にお読みになる事は有りませんが、
キャンピングカーに乗っていて、サブバッテリーを積んでいる方にとっては非常に重要な事ですので、最後まで読んでも損は無いと思います。
先日、あるネット上のキャンピングカーのグループに参加して唖然としてしまいました。
そのグループにはバンコンは少なく、キャブコンやバスコンの方が多く、凄いDIY技を持った方が多いのです。
しかも定年されて第二の人生を謳歌さいれている方が多く、この寒い冬にキャンピングカーで北海道に滞在されている方も沢山いらっしゃいます。
時間も知恵も資金もたっぷりお持ちの方が多いので、DIYの技を参考にさせて頂きたいと思って参加したのですが、、、、、、、、、
サブバッテリーの充電に関しては空いた口が塞がりませんでした。
FFヒーターを一晩点けていたら朝低電圧でFFヒーターが切れていた。
アイソレーターで走行充電をいくらしても満充電にならない。
ダイナモを変えて充電能力を上げてサブバッテリーを満充電にする。
どれもバッテリーと充電に関する事ですが、間違った使い方をしている方が余りにも多いのです。
まずサブバッテリーを通常のスターターバッテリーを使っている人が結構多いのです。
サブバッテリーにはディープサイクルバッテリーと言うのが常識だと思っていたのですが、、、、、、
バッテリーには2種類あり、通常の車に積んでいるバッテリーはスターターバッテリーと言います。
これは、セルを回す時に大きな電気が必要ですので、一度に大きな電気を流す事が出来る様に出来ています。
ただ、一度弱ってしまうと充電しても弱ったままで復活しません。
ディープサイクルバッテリーは、一定の電流を流し続けるのに長けていて、80%程放電しても、再度充電する事で復活します。
これがディープサイクルと言う名の由来です。
キャンピングカーにはどちらが良いか、、、、、、、、、
電子レンジや電気、テレビ等を使ってバッテリーが弱くなっても、走行充電やソーラー、外部充電でまた充電して使う
これを繰り返すので当然ディープサイクルの方が良いに決まってます。
ディープサイクルバッテリーをキャンピングカー等に積んで充電はどうするでしょう???
多くの方はアイソレーターと言う物を使って、走行しながら車のバッテリーとサブバッテリーを充電しようと思います。
アイソレーターとは、車のバッテリーが満充電になると、自動的にサブバッテリーに充電をする機械ですが、まず車のバッテリーが満充電にならないとサブバッテリーには充電しません。
サブバッテリーに使用されている物の多くは以下の物となると思います。
AC Delco ボイジャー
G&Yu G'cle
OPTIMA イエロートップ
上の3種類のディープサイクルバッテリーを使っている方が多いと思いますが、これらのバッテリーはいくら走ってもアイソレーターでは70~80%位しか充電できません。
アイソレーターは過充電になるのを防ぐ為に有る程度の電圧になると充電を絞ってしまう物が多いです。
昔、ヴォクシーにAC Delcoのボイジャーを積んでニューエラのアイソレーターを積んで走行充電していた事が有ります。
いつも冷蔵庫を使っていて、予想より早くバッテリーが弱って冷えなくなって不思議に思っていました。
このシステムをよくよく調べると満充電になる訳が無い事に気が付いたのです。
まず、ニューエラのアイソレーターは過充電防止回路によって12.8Vになると充電を絞ってしまいます。
AC Delcoのボイジャーは満充電にする為には16V以上電圧をかけないと満充電になりません。
この組み合わせでは、どれだけ走っても満充電にならないのです。
G&Yu G'cleの場合も 15.5~16.3Vまで上げないと満充電にならない、、、、、、、
OPTIMA イエロートップも13.8~15.0Vまで、最大で15.6Vまで上げないと満充電にならない、、、、、、
と言う事は、アイソレーターではどれも満充電にならないのです。
バッテリーメーカーのサイトを見ても、専用充電器でないと満充電になりませんと書いてあります。
これを知らずに走行充電で満充電にならないと困っている方が多いのです。
我が家のキャンピングカーに搭載しているサブバッテリーはPowerSonic ディープサイクルバッテリーです。
このバッテリーは「14.7V以上の電圧で充電するバッテリーチャージャーは使用しないで下さい。」
とあります。
我が家のトイファクトリーのロボに積んであるアイソレーターはニューエラーのSBC-001A
これは12.8Vになると充電を止めてしまいますのでPowerSonicも満充電に出来ません。
我が家のキャンピングカーには200W24Vのソーラーパネルを積んでいるのですが、このパネルのコントローラーにはSoldio SPC-003を使っています。
これは24Vを12Vに変換して、14.4Vまではソーラーパネルの能力を100%使い充電をし、14.4Vに達すると過熱や過度のバッテリーガスの発生を防ぐために定電圧制御が用いられます。
バッテリーが完全に充電された後、コントローラはフロート充電(トリクル充電)までバッテリー
電圧を低下させます。
バッテリーの経年によって、バッテリーはフロート充電へ移行する前に、約3時間程度吸収充電を行います。
この走行充電とソーラーパネルからの充電システムによって、我が家のサブバッテリーは満充電を維持する事が出来ています。
ここで1つ気をつけなければならない事が有ります。
我が家のロボには未来者舎の1500W正弦波インバーターFI-S1503-12が積んであるのですが、
これは10.5V~15.0Vが直流入力範囲で、15.3Vを超えると入力過電圧で遮断されてしまうのです。
と言う事は、アイソレーターやソーラーパネルから15.3V以上の電圧が入るとインバーターは使えなくなってしまうと言う事なんです。
我が家のシステムでは14.4V以上上がる事はないのでインバーターも大丈夫です。
この様に、サブバッテリーの充電はとても複雑で奥が深い物ですので、皆さんのキャンピングカーが、どんなシステムなのか今一度調べて、何処に不具合や無理が有るのかを再確認してみると良いかもしれません。
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