ワシはもともとGF8のワゴンでミニサーキットばかり走っていたのですが、たまたま平塚青果市場でのジムカーナ練習会を知ったことが、ジムカにはまるきっかけでした。
(懐かしい車だ・・・)
本当はジムカデビューは筑波だったんですが、その時はサイドがぜんぜんできないし、しかも前日にとあるところでサイドの練習をしてたら通報されて
職質受けるし(^^;
もちろん平塚に通っても、ぜんぜんうまくなりません。
まあセンターがビスカスでリアがシュアトラックなんていうデフじゃあ、ドライ路面ではサイドターンなんてできるはずもなく、さらにサイドブレーキもどんなに調整しても片効きだったり、社外シューを入れたら2度も破壊しちゃうしで話にならず…
そんなわけでちょんまげ号に乗り換えたのですが、それでもやっぱりうまくなりませんでした。
いまでこそ、平塚であればそれなりに振り回せて楽しめる走りができるようにはなったんですが、それは決して自己研鑽の結果ではなく、いろいろな方に教えていただいたり、走りに感銘を受けたりしたからだと思っています。
普段はお礼を言うのも気恥ずかしいのですが、お礼かたがたここでそんな諸先輩を紹介させていただきましょう。
(写真がある方だけになってしまいましてすみません)
まずは、この方。

ビートやCR-X、そしてインテRにもお乗りの、
「はやと」さん。
7~8年前、レジスタンスさんというチームの練習会に毎回のように参加していた頃、たまたま特別練習会というものが企画されまして。
台数をちょっと制限して、お値段は高くなるけど、たくさん走れる、というものでした。
ここでは1分くらい好きなように走ってヨシ、という練習もあったりしたのですが、その時にはやとさんからいろいろとご指導いただいたのでした。
最初は、絶対に
「ヤ」がつくお仕事をしてらっしゃる方だと勝手に思って怖がっていたのですが、お話しすると、いつも不機嫌そうでいて実はよく見てくださってるし、教え方も丁寧。
まあ、本物の「ヤ」がつくお仕事の方にも、普段は優しい方もいるので油断はできませんが…あ、うそです冗談ですごめんなさいごめんなさい!
とまあ、この特別練習会は2回くらいあったような記憶があるのですが、ここではやとさんに教えてもらったおかげで、サイドターンの成功率が上がって、平塚ではサイドを引きまくれるようになったのでした。
実技以外でも、講義つきの「スーパー完熟歩行」などでもいろいろと教えていただき、勉強になりました。
いやあしかし、走りを拝見していると、ほんと芸術!
そのうえ、毎回のように何かを追い求めてるような感じ。
常に自分を試しているかのようです。
その姿勢は見習うべきだと思っています(が、なかなか・・・)
それでいて、はやとさんは走ってる時の表情がいつも同じ。
真剣と言うか、不機嫌というか、遠い目をした渋い表情なんです。
まあ、どうも頭の中で考えてることは
全然違うらしいことが最近分かってきましたが。。。
次のへん・・・いえ、先輩はこちら。

32のGT-Rを駆る、
「きはちん」改さん。
こちらも、7~8年前に通いだした新羽村さんというチームの方だったんですが、デモ走行を見てびっくり。
なんとも華麗な走りじゃないですか・・・。
GT-Rというと、勝手なイメージなんですが、イニシャルDとかに出てくるライバルのヒトみたいに、
「ゴゴゴゴゴ(←効果音)・・・おい、お前・・・。見ない顔だな・・・俺と勝負しろ!」
とかいう
怖い人を想像していたんですが、すごく優しそうな方で二度びっくり。
こんな人がこんなスゲー車で、こんな狭いところをスイスイと走っていたのか・・・と。
派手というわけでもないんですが、おとなしいというわけでもない。
なんか、白鳥みたいなんです。
スイースイーと。
まあ本物の白鳥だと、水面上は優雅に見えても、水面下ではアシをバタバタしてる・・・ということになるのですが、きはちん改さんは、助手席に乗せてもらって見ると操作も優雅。
ただ、身長のせいか頭の上はちょっと窮屈そうですが・・・。
で、新羽村さんの練習会に顔を出すうち、いろいろと教えてもらうように。
サイドに頼らず、荷重で向きを変えていく・・・ということも初めて意識しました(ついぞできるようにはなっていませんが)。
よく言われたのは
「もっと踏んでください」
でして(--;
でも、スムーズな走りというのは、おかげでなんとなく体得できたように思っています。
それと、別の方向で感銘を受けたのは、ブログ。
みんカラではないほうのブログの、
「ノーマルを侮るな」
「カー雑誌の宣伝を鵜呑みにするな」
という内容の記事は、ワシがノーマルや純正部品についての考えを改めるきっかけにもなりました。
まあ、ご家族とご一緒だと、単なる背の高いオトーサンにしか見えませんが・・・(^^;
最後はこちら。

いま所属しているウチのチームの師匠、
「元まぢょぼん」さん。
お店との付き合いは、GF8ワゴンの時にリア機械式LSDを組んでもらった時以来、10年以上になりますが、ジムカーナでのお付き合いはけっこう後になってからでした。
たまたま同僚がここのチーム員だったというのがきっかけだったので。
で、ちょんまげ号に乗り換えて次第にミニサーキットから平塚ジムカーナにメインの走る場所が移ってきた頃、ワシの中ではとある悩みが出てきていました。
なんか、うまく走れないのです。
サイドターンはできるようになったし、いくらかはスムーズに走れるようにもなった、でもなんだか走りがしっくりこない・・・
今では理由は分かっていて、ワシは当時、ちょんまげ号をFR車のように走らせようとしていたのでした。
でもフロントも掻いているわけだからそんなのは無理で、次第にS15シルビアあたりに意識が行きかけていた時、元まぢょぼんさんから一言。
「もっと四駆らしい走りをしたらどうスか?」
そりゃそうです。
四駆なんですもん。
それで、センターデフも直結気味にセットして、フロントを意識した走りを教え込まれた結果・・・
・・・と、それからチームにも入り、デフの働きを実感することもでき、四駆らしい走りというものも知ることができました。
ちなみによく言われることは
「いまのはヌルい走りでしたね」
「次は全開で行ってください」
・・・って、いつも全開バリバリのつもりなんスけど~!?
いつも要求値が高いので、身体が追いつきません。
でもこのシト、ハンドル回すのとかシフトチェンジとかが、ウソみたいに速い。
そんでウンコタイヤでもガンガン走ってターンも鋭い。
さすがにそこまで無理っす、師匠。
というわけで、とりあえずオシマイ。
この御三方と出会っていなければ、今頃はなんとなく走り、なんとなくうまくなった気になってるという、へっぽこドライバーになっていたかもしれません。
あ、今も実際にはそうか。
でもクルマに関しては、自分なりの考えが確立できたのは、本当に平塚でお逢いした多くの皆さんのおかげです。
ここで紹介した御三方に限らず、皆さんにお礼が言いたいと思います。
本当に、ありがとうございました・・・