
行って来ました、かの有名なK4GP!
ボクらは初陣なので、レギュレーション上の理由でメインイベントの1000km耐久ではなく、500km耐久へのエントリーです。
このレース、500kmのレースをたった38Lのガソリンで走れ!
という酷なルール。
660ccのエンジンとは言え、500kmを38L!?
無理ですよ!
リッター13kmでレースをしろと!?
ウチのマシンは快速代車アルトバン。
F6Aシングルカムに4速ミッション、というパッケージング。
もちろんFFです。
(ミッドシップに改造したくなかったのか?と聞かれると「なかった」とは言い切れません。)(笑)
まぁ、おおよそサーキットと縁のないアルトバンを無理やりにサーキット仕様にして持ち込みました。
いざ、レース当日、パドックにはムーンクラフトの小紫電とか、ポルシェ917レプリカ、GT40を少し小さくしたGT35などが並んでいます。
楽しっ!
こんなの見せ付けられると、ボクだってM01を早いとこ完成させて並べたいなぁ。
着いて早々、ボクはこのイベントのファンになってしまった様です。
さて、本番のレースは予選無しでグリッドは指定されたポジションからスタート。(予選が無いってのも面白いですね)
確か40位くらい?
スタート担当はボクです。
2列のフォーメーション隊列でシグナルグリーンになったらレーススタート。
台数多いから荒れるのかなぁ?と心配でしたが、みなさんジェントルメン!で差し合うにしても、ちゃんとスペース空けつつやってくれたので安心。
あ、でも運転技術は色々で、100Rでボクのインを差してきた人が
テールスライド→カウンター遅れ→イン巻き込み→イン側のダート爆走→アクセル完全オフ→今度は逆方向へスピン→アウト側へスピンしながコース横断
という、恐怖体験のオンパレードを目の前でやってまして、ボクも
「当てられちゃう!」
とビビリましたが、ご本人はきっと生きた心地がしなかった事でしょう。
次の周に100Rを通過した際にはクルマも破片も落ちてなかったから無事だった様です。良かった良かった。
このレース、何よりも燃費との相談なので、e-nenpiという安易なネーミングの燃費計を見ながら走行します。
今回、初めて使う機器なので、数値の信ぴょう性が?という事で、
安全マージンを取って、
平均燃費が「13.5km/h」を下回らないように走りました。
コーナーの手前のブレーキングまでの少しの空走区間はクラッチ切ってアイドリング。
コーナーはなるべくボトムスピードを落とさないようにフラフラしながらヒヤヒヤしながら進入。
立ち上がりではアクセルはジワッと一定の速さで開けます。
ガポガポやると、燃費悪くなるので。
約40分間のスティントを終えて交代。
2番手はフヂエンモータースポーツ倶楽部の女子部 馬場ちゃん!
ダートで鍛えたテクニックをオンロードで活かせるか!?
ってこの娘、ボクよりも速いタイムで且つ、燃費も良く走って来ました。
完敗です。
凄いなぁ、来年のSFJは馬場ちゃんに運転してもらおうかしら?
その後、
水野さん(Z-チャレンジ参戦中!)
↓
工藤さん(女子部 初レースがK4GP!)
↓
榊谷さん(アルテッツァ使いのアスリート)
↓
木下くん(ミラージュとサンバーとバイク2台とFJ1600を所有する変態)
↓
金谷さん(ご存じDIXCELの走る広報!)
と順番に交代して、最終スティントの金谷さんは、なんと10台抜きの可夢偉ばりのオーバーテイクショーを披露してくれました。
ホームストレートを通過する度に、モニターに表示される順位が上がって行く状況は、ちょっと鳥肌モンでした。
というワケで、初陣のK4GPは24位で無事ゴール!
代車の割になかなかやりよる。
トップ争いも凄くて、ずっとトップだった車両が後半に入って燃費が厳しくてスピードダウン、そんな中、燃費計算をしっかりキメてきたチームが後半怒涛の追い上げ、でも間に合わないかも!?というドキドキの中、最終ラップで追い抜いて大逆転!というドラマがあって凄く盛り上がりました。
素晴らしいレースでしたよ。
燃料量を制限するレギュレーションというのは、ホントに面白いです。
JOY耐も燃料制限ありますが、JOY耐は1回給油あたりの燃料制限ですので、燃費が悪くても、回数多く給油すればゴールできます。
が、K4GPははじめっから総量を決められていますので、何としてでもそのガソリンでレース距離を走破しなきゃいけないんです。
中にはガス欠で止まるマシンもあって、ピットで待つクル―は「大丈夫か?ゴールできるか?」というドキドキ、ドライバーは「この燃費計、信用していいのか?」というドキドキ、たまらんです。
なお且つ、燃費の為に限界領域でのアタック走行は許されません。
するとクルマが痛まないんです。
ベアリングだって、エンジンだって、ミッションだって、タイヤも。
これはコスト削減に凄く効きます。
お金をそれほど使わずに、知恵を使えば速くなる、そういう楽しさをしっかり演出できてる素晴らしいレースです。
三重からだと富士はちと遠いけど、エントリー費ちと高いけど(500kmで10万円、1000kmで20万円)、それでも素晴らしいし、楽しいし、これからも行きますよ!
Posted at 2011/08/12 17:20:08 | |
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