2010年10月17日
初めて取った原付免許は今から約40年前のこと。
父親が職場の人が昔乗っていた50ccのバイクを貰って来ました。
スズキ・セルペット50・・・それが私の初めてのバイクでした。
当時でも「随分古いバイクだなぁ」と思ったのでした。
調べてみたら1963年頃に発売となったバイクで、貰った当時でも7~8年過ぎていたのでした。
日進月歩で進化していた頃のバイクですから、3年も違えばかなりのものでした。
黒い車体で錆が浮いていたバイクでしたが、初めての愛車ですからとにかく嬉しくて(笑)
このセルペット、2ストロークエンジンですがエンジンオイルを送るポンプを持っていません。
ガソリンとオイルを20:1であらかじめ混ぜて「混合ガソリン」を作ってタンクに入れます。
この当時はすでに分離給油の時代で、ガソリンスタンドに行くと「ありませんねぇ」
それでも近所の小さなスタンドの店長は「今どき混合かぁ」と笑いながら作ってくれたのでした。
ガソリンタンクの蓋が今の捻って外すタイプでは無く、蓋の下がゴムのジャバラになっていて押し込むタイプ。
ロータリー式4速ギアを持っていましたが、レスポンスの悪い非力なエンジンで70km/hがやっと。
4スト用オイルでの混合ガソリンですから、マフラーからはモウモウと白煙。
それでも走り回るのが楽しくて楽しくて(笑)
リアのドラムが偏摩耗していてブレーキを踏むとペダルが上下しても、バッテリーがすぐに上がってウィンカーが点かなくなっても、そんなことお構いなく走ってました。
クラッチレバーのピボットボルトの代わりに前オーナーが普通のボルトにしていた為に、レバーの支点の穴がネジ山で削れて広がっていました。
部品も無く、そのまま乗るしかなかったのが悲しかった。
最高速度が60km/hまで落ちた時にヘッドを開けてピストンと燃焼室と各ポートのカーボンを落とし、マフラーのディフューザーパイプのカーボンを落とし・・・結果最高速度は復活。
高校1年の冬でした。
各部のメンテをきちんとする事が性能維持には欠かせない・・・
そう実感させてくれたセルペットでした。
その後、ヘッドを締めるボルトをオーバートルクで捩じ切ってしまいガスケットが吹き抜け。
適正トルクの大切さを痛感しました。
部品も無く、その他色々なトラブルもあって廃車になってしまったセルペットでしたが、本当に色々な事を学ばせてくれたバイクでした。
Posted at 2010/10/17 22:24:47 | |
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