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2011年02月21日

WRCドライバー列伝 カルロス・サインツ

WRCドライバー列伝 カルロス・サインツ エル・マタドール

嘆きの王

1990年、92年チャンピオン
スペインと日本車にとって初の王座を獲得。

それまでのWRCの流れを変えた男です。

サインツがチャンピオンになる以前は得意なラリーに参加してポイントを獲得し苦手なラリーをキャンセルしたり、スポット参戦する
地元のスペシャリスト達も沢山いた時代でした。


サインツはターマックが主流のスペイン人でありながら、グラベルでも速く、スカンジナビアン以外での初のフィンランドラリー優勝など、スペシャリスト達を蹴散らします

サインツ以降、オールラウンドな適応能力を持つドライバー達がチャンピオンになっていきます

情熱の国出身らしく、勝利への要求たるや凄まじく

セットアップの為に走り終わったラリーカーの泥を全部洗い流させたり、ミリ単位の車高の調整を求めます。

その為、サインツが在籍したチームの車は確実に速くなり
その仕事振りは同僚ドライバーにも影響を与えます。


が、


嘆きの王 と言われる由縁


結構波乱万丈ですよね。

TTE加入後、二度の王座獲得し
これからも、この蜜月関係が続くはずだったんですが

TTEがカストロールとスポンサー契約しチーム在籍が不可能になりました。

サインツは個人スポンサーとして
レプソル(スペインの石油会社)
を持っており

バッティングしてしまったのです。


泣く泣く、ワークス活動が終了したランチアのプライベートチームに移籍するも奮わず(汗)

貢献度の高かった昇り調子のワールドチャンピオンがこんな理由で移籍ってのもスゴい話ですよね(笑)

スバルからトヨタに戻ろうとしたら違法改造でトヨタは出場停止
フォードを経て満を持してトヨタ復帰後、マーガム・パークの悲劇があったり、翌年ワークス活動終了(ホント色々あるわ)

二度のチャンピオン。


まともに行けば4、5回はチャンピオンになれてたはず。

最終戦までチャンピオン争いをしてチャンピオンシップ2位が多い(汗)

1番悲劇的だったのが98年

最終戦グレートブリテン

ポイントリーダー、マキネンがラリー初日でリタイヤして

ラリー最終日、サインツはそのままの順位で走りきればチャンピオンのはずが…………

最終SSマーガム・パーク
エンジンブロー


残り300メートルでリタイヤ


嘆きの王 ここに極まれり。

2003年にも最終戦までチャンピオン争いをしますが、
スタート直前、車載カメラから煙が出てゴタゴタしたりしてリズムを崩しあっさりコースアウト

でもサインツにしてみれば98年よりマシだったでしょう(笑)


さて、そのドライビングスタイルは

多分、基本的にはFFの延長的な

フロントを軸にリアを振り回す感じだと思うんですが

結構乗ってる車によって印象が違います。

ST165~185だと上記の印象で
スバルの時には
アンダー気味というか
常にステアリングがイン側に切れている事が案外多く
フォードエスコートの時には
見てて結構キレイな感じリアを振り回してたり

カローラはフロントを軸にリアを動かしたり

様々な印象があります。

が、個人的な印象として


フォトジェニックなドライビングでは無いというか(汗)

見栄え良い車の動きがあんまり無い感じ(ファンの方すいません)

自分の手持ちの映像には何故だか
ターマックで

Rの小さなコーナーで華麗にリアを振り回して行こうとしてる最中にグリップが回復して車の動きが止まってしまったり
グラベルで侵入アンダーで
アウトアウトアウトなだったり

まぁ、「あ、失敗したな?」
的映像は各ドライバーそれぞれ
あるんですが、
サインツの出演率は高いです。
反対にほとんど無いのがカンクネンでした。


ただ、90年前半からグループA、WRカー初期~中期

機械式から電子式、パッシブからアクティブデフ、そしてダウンフォースに重点を置かれ始めた時代
目まぐるしい変化の中、適応し
第一線で活躍し続けた唯一のドライバーだと思います。

個人的には、コ・ドライバー、ルイス・モヤの

スペイン語のペースノートの声が印象的でしたね(笑)



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Posted at 2011/02/21 18:55:17

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この記事へのコメント

2011年2月21日 21:49
セリカ時代を引っ張ったサインツ、最後はフォードでしたが、最後までがんばって走ってましたよね。
2005年に、スポットでシトロエン・クサラWRCを走らせたときも、ブランクがありながらもしっかりポイントを獲得。
スペイン人のモータースポーツのドライバーとしてはピカイチなんじゃないでしょうか?
スポンサーのトラブルでトヨタを出た後に、プライベーターじゃなくて、当時マシン開発で躍起になっていた三菱ワークス(当時はエボ2かな?)に入っていたら、三菱もそうですけど、かなり違う結果になっていたんじゃないかと思います。
コメントへの返答
2011年2月21日 22:04
三菱は三菱石油がありましたから(笑)

地元では神に近い存在ですね。

ただ、スペインという国自体が様々な小さな国?自治体の集合体みたいな感じでして

国民意識は低いんですよね~

首都マドリードの王政、弾圧時代が強かったモノですから(汗)
特にラリーが開催されるカタルーニャ地方は反発が強いんですよ。
サッカーでもマドリードとバルセロナは、エル・クラシコと呼ばれる、サッカーの名を借りた代理戦争の様な状態になるんです(汗)

でもそんなスペインでも

カルロス・サインツ は

長嶋茂雄を超える国民共通の英雄となってます。

でも21世紀になった途端、結構老け込みましたよね~(笑)
2011年2月21日 23:31
98年の最終戦は驚きの結末でした。
ストップした車にヘルメットを叩きつけてましたね。
あまりに無情なリタイア…。

でも当時、マキネンがタイトル取ったので嬉しかったけどー!
コメントへの返答
2011年2月22日 0:02
今日、実は2003年総集編を中古で買ってきて改めて観たんですが

マキネンはやはり偉大なチャンピオンでしたね~

最終戦のマクレーとのやり取りや
ソルベルグへの王者の背中を伝えれたからこそ、ソルベルグはチャンピオンになれたのでしょう。

三菱マキネン全盛当時、憎くてしょうがなかったですけど(笑)


2011年2月22日 0:21
ルイス・モヤはウェスタン・マニア
なんですよね~実は♪

ラリー中に口げんかが始ったのを
見た時は・・・笑いました(こら)

初開催のラリーでよく勝ってましたね!
例えば・・キプロスとか!
コメントへの返答
2011年2月22日 9:20
この男、確かに初モノは強いですね!

ウエスタンマニアですか

意外です(笑)

コ・ドライバーへのキレ方なら
デルクールやライコネンも相当スゴいですよ~

2011年4月19日 0:09
こんばんは~

連コメスミマセン…(汗)

C・サインツとカンクネンがいなかったらTTEの成功はなかったと思います。間違ってるかもしれないけど、ラリーそのものが変化していったからかサインツの前と後とではドライビングスタイルが変わってきてると感じました。今はS・ローブが最強ですが、あの走り方の元祖はサインツじゃないでしょうか?あの走りだからこそ息の長い活躍ができたのだと思います。

走りが情熱的なのにミリ単位の車高の調整をチームに求めたりする話は雑誌で読んだ事あります。スポンサーの件でTTEを離れてライバルチームへ移籍したら落ち目でTTEへ復帰しようとしたら違反発覚で活動休止でカローラWRCでチャンプまであと少しと思ったらまさかのエンジンブロー…あの時は凹んだなあ~

ルイス・モヤとのクルマの中でのやり取りはだんだんボルテージが上がっていく所が面白かったです。
コメントへの返答
2011年4月19日 0:44
実はローブのドライビングスタイル、もとい、C4WRCの車の動きに
カルロス・サインツを感じた事があります。

実は10年ほどWRCみてなかったんですが、去年、WRCplusって雑誌のオマケDVDで2010WRCを見たんですが、何故かローブ、C4WRCにサインツを感じたんですよ。

それを詳しい同僚に話したら

ローブがデビューした時のチームメイトはサインツだったから無い話じゃない、と。

でもクサラならまだしもC4でですかぁ?と怪訝そうに見られましたが(笑)

あの時感じた 「何かサインツ臭い」は誤解だったかも知れませんが(笑)

その後、しっかりと21世紀のWRCを見ました。やっぱりローブの中でサインツの帝王学はしっかりと生きていると思いますよ。

ソルベルグの中でマキネンが生きてるのと同じく。

サインツ以降はスプリントラリーになった感がありますので

以前と以後では大きな違いがあるでしょうね。

昔のサファリラリーあたりは、ほのぼのしてましたよね~

2011年4月24日 14:55
初めまして。

彼と同じような趣のドライバーで、なんとなくシューマッハが思い浮かべましたが、マシン開発の詰めや仕事に対するプロ意識の高さは似ていますが、対照的に、94年のRACや、スバル時代にみられるように、メンタルの弱さが覗かせるところもありましたが、そういう人間的なところが、また、この方の魅力的なところなのかもわかりません。

数多くの名バトルを繰り広げたサインツですが、91年のアルゼンチンでの劇的な勝利は、たまにそのときの映像をみるとたまりません(笑)。
コメントへの返答
2011年4月24日 21:54
ご挨拶遅れましたがはじめまして。ラリー、お好きなんですね。

自分も好きです。

サインツ、言われてみれば仕事への取り組み方はシューマッハと同じ方向性ですね。

ただ、記憶に残る「Mr.残念」が絵になり過ぎた感が……


サインツがいてカンクネンがいてオリオールがいて、デルクールやエリクソン、そしてマクレーやマキネン、バーンズが出てきた90年代はやっぱり楽しかったですね

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