前にブログで書きましたスロットルコンバートKITですが
発売元のプレミアムジャパンさんへいろいろと質問させていただきました
アリストの電子スロットルのリニア化はTECⅡしかないのが現状ですが
今回発売されるKITは機械的なリニア化です
つまり普通のスロットルになるということなんですね
これが3万円台でできるなら、とてもすばらしい事だと思います
アリスト乗りの皆さんもとても気になっているパーツの一つだと思いますが
何回か質問をして回答をいただき、許可をもらいましたので掲載いたします
パーツを検討する際の参考資料ににしていただけたらと思います
①今回のキットはモーターよりもワイヤーを優先する構造ということで、おそらくTRCなどバタフライを強制的に戻すような動きは出来なくなると思いますがどうですか?
→ご質問の通りの動きとなります。
②ワイヤー側での開度とモーターでの開度を電圧とセンサーで比較してコンピューターがチェックしていると思います。
機械的にスロットルを開けている時にTRCなどの制御が介入すると、スロットルポジションセンサーとコンピューターに開度の差が発生してしまうと思うのですが、この辺りはコンピューターに異常は上がらないのでしょうか?
→ノーマルはスロットルポジションセンサー(ギア・モーター)とバタフライが連動し、ワイヤー側は独立状態にあります。
スロットルコンバートKITを装着した場合、ワイヤー側とバタフライが連動し、スロットルポジションセンサー(ギア・モーター)が独立状態となります。
従って、上記の様な状況でもそれぞれが独立しているので、開度の差はコンピューター上では発生せず、チェックランプも一切点灯しません。
③アリストにこのキットを取り付ける場合、上記のような条件によりVSCやTRC、ARSなどのカットが前提となるのでしょうか?
→VSC・TRC・ARSの純正制御は、スロットルを閉じる制御の他、ABSユニットを介して強制的にブレーキをかけるという制御や、場合により燃料カット・点火カットなどの制御も行っています。
スロットルコンバートKITを取り付ける事により、このうちのスロットルを閉じるという制御に関してはキャンセルされますが、それ以外の制御は残るため、VSC・TRC・ARSなどの制御が完全にキャンセルされるわけではありません。
④アリストの場合、ノーマルでは全てがATです
このATとの組み合わせは大丈夫なんでしょうか?
ATはシフトチェンジの時にスロットルを瞬間戻すような動作をしていると聞いたことがあるのですが、支障ないですかね?
→シフトチェンジの際、AT車の場合スロットルを戻す動作以外に、点火時期をずらしてシフトショックを和らげるという制御も行っています。
スロットルコンバートKITを装着する事により、スロットルを戻す動作が無くなる為ダイレクト感は出ますが、点火時期をずらしている制御は残る為、変速ショックが極端に大きくなる等はありませんのでご安心下さい。
実際、JZX110・JZS171・SXE10 ATにも装着頂いたケースが多数ありますが、
上記の様な不具合報告はありません
⑤スロコン等ではなくアクセルワイヤーで直接引っぱる形で開けてしまうとATの油圧が高負荷状態となり、ATが壊れる可能性があるとの話を聞きましたが?
→ATが壊れる要因としましては、使用環境やATの状態、また使用するATFの種類や交換タイミングによってもATの寿命が変わってきてしまう事はご存知だと思います。
JZS161の様に、電子制御スロットル車の場合、高速道路上などでハーフスロットル(負荷が少ない状況)にて走行している場合は、AT油圧を落とし、わざとATクラッチを滑らすことで変速ショックを和らげる、といった制御を行っております。
しかし、ブーストアップやタービン交換などを行った場合、ハーフスロットル状態でもかなりの負荷がかかっているにもかかわらず、AT油圧を落としてしまう為、結果的にATがより多く滑ってしまいATが壊れてしまう、といった事も起こりうるのです。
こういったチューニングを施した場合など用に
「ラインプレッシャーコントローラー(L.P.C)」という商品が「
テクニカルショップ アンフィニ」さんより発売されており、
純正のAT制御に関わらずアクセル開度に応じてライン油圧をアップさせてATを滑らさないようにさせる商品です。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.infini-d.co.jp/electronic.html
スロットルコンバートキットをAT車に装着される上で、少しでもATを保護したい、わりと高負荷状態で走行する頻度が多い、などといった事でご心配されるようであれば、この「ラインプレッシャーコントローラー(L.P.C.)」を同時装着されることをお勧めいたします。
また、少しでもノーマルからパワーアップさせる場合でも、上記の様なご心配があるようであれば、スロットルコンバートキット装着の有無に関わらず「ラインプレッシャーコントローラー」を装着されることをお勧めいたします。
弊社のお客様で、JZS171クラウンATに乗られている方が数名いらっしゃいます。
それぞれノーマルの方もいれば、ブーストアップ・タービン交換をされている方もいます。
ただ共通して言えるのが、
高負荷を掛けて走ることが多い(サーキット走行・高速走行等) ので、この「ラインプレッシャーコントローラー(L.P.C.)」を取り付けられている方がほとんどです。
このような形で回答をいただきました
自分が以前に知り合いからもらった情報というのは、ATが壊れるかもしれないという話でした
ただのその壊れるという原因の詳細まではわかりません
もしその原因がATの油圧不足によるものであれば、LPCを取り付けることによって解決できそうです
もしかしたらの可能性の話ですが、逆に付けていないと不具合があるのかもしれません
KITを取り付けるならAT保護のため、同時にLPCを取り付けたほうがいいのかもしれませんね
この辺りはご自身の判断にてお願いします
私はいろいろ興味があったのでメーカーに問い合わせてみましたが、宣伝をしているわけでもなく一切の責任は取れません
さて、先日モニターを募集していましたが、ノーマルECUの方限定ということでウチのはテスト車にはなりませんでしたw
すでにテストも最終段階、来月には発売とのことです
ATで高負荷をかけて走ってる方もいらっしゃるということなので、ATブローに繋がるような事象は出ていないようです
LPCを同時に装着したとしても6万円弱
効果から考えたら安いですよね
アクセルの機械的リニア化は必要ない
TRCがなくなるのはちょっと。。。
TECⅡでリニア化してるけど、更に空気を。。。
なんて方にはビックスロットルはどうでしょうか
現在使用しているスロットルの直径を拡大、バタフライも1割程度サイズアップします
今と比べ、少し多めにスロットルが開いていくイメージになりますので、レスポンスアップも期待できます
加工をしているのは
HORIE Racing Serviceです
ちなみにアリストは42000円になります
こっちなら
LPCはいらないでしょうね
ただ燃費はどうなんでしょう(;´Д`A ```
※
先日、個々にメッセージを送らせていただいた方、すみません
上記のような回答をいただきましたので、重ねて報告いたします
後は皆さんの判断にて検討していただければと思います
※追記です
このキットですが、エンジンのチューンの仕方次第では
ベタ踏み高回転域(6000回転付近から)で純正のフェールセーフが働きます
アリストはATなので、シフトチェンジの際にはアクセルペダルの位置に関係なくスロットルを戻す制御をしています
キットを装着するとECUからバタフライを戻す指令が出ても、センサーだけ空回りで戻ってバタフライはアクセルを踏んでいる限り機構的に戻らなくなります
制御的にはアンサーがあるので問題ないのですが、実際にはスロットル全開でエンジン回転が上昇し続けているので、ECUが異常事態と判断し燃料カットが働きます
ターボ車でフルブースト時に燃料カット、当然ノッキングが出ます
瞬間的でさほど大きなものではないとの話でしたが、ダメージが蓄積すればエンジンの寿命を縮めるのは確実です
またリニア化されたTEC2に装着すると、車の動きがギクシャクするとも聞いたことがあります
一概にどの車にも当てはまることではないと思いますが、装着に当たってはじっくり検討されることをお勧めします
装着から一年、未だにこの問題で悩み続けている人を知っています(笑)
ブーストアップやサブコン制御などで、回転上昇速度ががノーマルより早くなっているのも原因の一つらしいです
ちなみに上昇に合わせて踏んでいくと発生しないそうです
MTならば発生しない問題かもしれませんね
※さらに追記
またATのままの場合、ワイヤースロットルだと踏んでいる限りエンジンパワーは出たままです
それを各ギアにある油圧のクラッチの半クラで繋いでいくので、変速時にクラッチは通常より摩耗します
さらに進めば、、摩耗によって出たディスクの粉はATFに混ざり、ATFを汚しオイルポンプのストレーナーを目詰まりさせます
すると油圧が上がらないので、クラッチの圧着力が上がらずクラッチの滑りがさらに進行する悪循環に陥ることもあるそうです(KSPブログより)
そのためLPC装着による圧着力のアップや強化ATが必要なのかもしれません
私個人的な見解ですが、ATのままでいくなら電スロ、MT化するならスロコンKITという感じがします
電スロもいろいろとチューンできる方法(フルコンなど)が出てきているようですからね