
光岡自動車の従業員の皆様と、
倶楽部光岡のメンバーが対面。
ご挨拶などを済ませて工場見学へ進みます。
工場に入ってすぐ左は車体仕上げ塗装ライン。
以前、月産150台あった頃は塗装ロボットで塗っていたそうです。今は月産40台ほどなので人手で塗った方が効率が良いそうです。特に塗料のロスの影響が多いとのこと。
下塗り工程(かな?)
塗装を待つビュートの姿・・・
光岡の自動車はその一台の担当者である一人が、最初から最終工程まで責任を持って面倒見るのだそうです。これは魂が込められていますね。
その担当者になるには10年にも渡る経験が必要だとか。
溶接の技術だけでなく様々な面で車のことをわかる様になる必要があるとのこと。
ビュートの顔と家内。
NCロードスターベースのヒミコもありました。
ベース車のロードスターがNCからNDへモデルチェンジしたのでもう新車はないそうですが、特別なお願いに応じたメイクアップ車両はまだ製作しているそうです。
このビュートもメイクアップ車両。ドア&車体がベース車両の色。屋根と前後は光岡のオリジナルパーツ。
ホイールベースを600mm延長した霊柩車の溶接工程。
人の一生をおくる車です。安っぽい訳にはいかず通常はクラウンなどの高級車がベース。ベース車両の価格の高さからどうしても1台1000万円を超えてしまいます。
ここで光岡自動車の出番。カローラバンをベースにクラシカル&豪華な外観にすることで600万円でご遺族や参列者に満足いただける車両を提供することができるとのこと。
工場で並ぶビュートの姿。
倶楽部光岡の代表さんとお話し。ハンドルネームと外観はちょっと怖い感じですが、気さくで優しいとても素敵な方でした。
FRPの成形工程。
型に合わせて製作するだけでは不十分で職人の技術が大事なようです。
私は気づきませんでしたが、家内が撮影。「試作品 生産使用不可」と表示されたパーツ。この様なものも撮影自由って。すごいですねぇ!
組立て工程では横に並ぶパーツにオーナーさん達の目が輝きます。古くなっても大切に維持するにはパーツは大切ですからね。
永く乗る前提で古くなってからのパーツの供給体制について質問しました。
初代ビュートのフロントは鉄板のプレス品で、金型が維持できなくなった後はさすがに金型を更新する事はコスト的に無理でした。でもその後はFRPの型を作って、パーツ供給は継続しているとの事。光岡自動車のパーツ供給への姿勢と努力を感じます。
NCベースの新車は供給できないとのことから、NDベースについて尋ねると「開発中です」とのお答え。
敷地内にあったNDロードスター。開発は確実に進んでいそうです。
工場見学を終えると倶楽部光岡のメンバーによるコンサート。
七色のクレヨン。いいです!
しばし皆さんのビュートを拝見。
そのままだとマーチそのものの内装。木目調のカッティングシートを貼り付けてクラシカルな雰囲気にされています。DIYでご自分でやられる姿勢を尊敬します。
この方はトランクルームも含めてモノトーンでまとめられています。
こちらもご自分で低コストで工夫をされています。
私的にツボにはまったのはこのホイール。
もともと汚かったのを半年かけてここまで綺麗にしたそうです。
他の方から「錆びサビだったのを磨いた」とお聞きしまたたが、ご本人のお話しと見せていただいた写真から、主にブレーキダストだった様です。それでもやはり錆びがあったそうで、その部分はアルミテープでリカバリーされていました。上の写真で分かりますでしょうか?
週に2〜3回、2〜3時間掛けて磨いて半年かかったそうです。私も頑張らねば!
最後は光岡自動車さまの工場に参加された皆さまの愛車を並べました。
手前から初代K11型からK12、K13型と順に並べました。
集まった13台のビュートのうち、9台が初代K11型。(69%)
やはり濃い人たちは初代なのでしょうか?
創業者の息子さんが挨拶してくれました。
子供の頃は今の電子機器などは無く、おもちゃといえばミニカーなど。それをお父さんである創業者が「どんな構造か気になって分解して、元に戻せなくなってしまい、お母さん(創業者の奥様)に怒られていたのが思い出」とのこと。
私自身の体験と重なりますが、それは私の自分のおもちゃでの体験。息子さんのおもちゃでの体験とは想像のずっと上を行っていまいた。
どの車もこの工場で生まれ、この門をくぐってユーザーさんの元へたどり着いたのでしょう。
マツダのロードスターはオーナーとメーカーの距離が近いと感じますが、光岡自動車は桁違いです。
素敵な里帰りミーティングでした。
Posted at 2017/10/11 22:36:31 | |
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