
仕事柄いろいろと新しい技術やビジネス情報などにアンテナを張る必要があり、講演会やセミナーなどは重要な情報源です。しかしそれら有益なものの多くが東京での開催であり、なかなか参加しにくいのが関西に、と言うよりも関東以外に住む者の悩みです。
TOM'Sの大岩社長の講演会が東京にいる時に開催されていたので聴講させて頂きました。
・F1で各地のレースに参戦してまわる費用は年間約700億円。(最盛期の額で、今はだいぶ下がったそうです。)
・トヨタの社長になっても年俸1億もらえないが、トップクラスのエンジニアでは年俸1億の人もいる。
など面白い話しもありましたが、私が興味深かったお話しをまとめてみます。
1.日本人は個人だとさぼる、チームだとがんばる
日本人はチームでは頑張るが個人にまかすとさぼる傾向が強いのだそうです。もちろんイチロー選手や石川遼選手の様な例外も少なくないでしょうが、一般的にはかなり強くその傾向があるのだそうです。F1などドライバーには欧米人(白人という言葉を使われていました)が多いが、驚く程楽しそうに厳しい訓練を自ら進んでたくさんするのだそうです。
2.効率的にやるよりも、素直に愚直に言われた事をやる人の方が伸びる
伸びる人材は言われた事を素直に全部やる人なのだそうです。言われた事を自分で考え取捨選択し、自分がやるべきだと思った事だけをやるタイプの人は、伸び代が小さいのだと言う。(長年多くの人を育て、育つのを見て来た人だけに無視できない重い言葉です。)
3.部門が違うと交流が少ない
各社がハイブリッドなどの新技術で燃費向上に励む中、マツダが従来の内燃機関等のブラッシュアップでバイブリッドに匹敵する燃費性能を実現する新技術を開発した。しかしこの技術はレースでは10年以上前から既にやっていた事だった。それほど市販車のエンジニアとレースのエンジニアの交流がないのだと言う。(市販車に適用するには別のブレークスルーが必要だったと思うので、言葉通りに受け取れるかは別でしょうが、部門間の情報交流の悪さと言う点では重要な指摘だと受け止めるべきでしょう。)
いかん、堅すぎて面白くないブログになってしまう。
図々しくも、講演終了後に大岩社長と握手させてもらい、さらに一緒の写真までお願いしました。こころよく了承して下さったのですが、手ぶれが酷く誰だかさっぱり分からない写真になってしまいました。誰かにシャッターをお願いする時はいつも2枚撮ってもらうのですが、お忙しいだろうと遠慮したのが後悔されます。
写真を含めてブログへの掲載は、講演会主催事務局の許可を頂いております。
Posted at 2012/10/28 16:02:29 | |
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