
お友達の紹介で新宿せいが保育園を見学する機会をいただきました。
私は保育の世界は全く知りませんが、新宿せいが保育園と言えば保育業界では「
見守る保育」の実践園として非常に有名な園なのだそうです。
メモなど取っていないので、間違いがあるかもしれませんが、ご了承ください。
園の職員さんが説明しながら案内してくださります。
子供の成長を促す活動を、発達に合わせて行える工夫をたくさんされています。「遊ぶ場所」、「食べる場所」、「寝る場所」をほぼ完全に分けているのも特徴です。
例えば下の写真は4〜5歳児の食べる所。
給食の配膳を受けるときに、多め&少なめの希望を言えるけれど、取った分は食べきろうね、という約束になっているそうです。
次の写真は4〜5歳児の遊ぶ所。
みんなが描いた絵をぶら下げて、たくさんの作品を見れるようになっています。
次は4〜5歳児の寝る所。
私は初めて見ましたが、車の下回りの整備用の寝板のようなものを使うのですね。
このほか、心を落ち着かせてから入室する約束になっている畳敷の茶室があったり、
ベランダに小さな日本庭園があったり、
屋上にはハーブ園があったりします。
理想の保育園にするために建物の設計から始めたそうです。すごいですね。
1フロア降りて、こちらは3〜4歳児の食べる所。
日本地図で今日のおかずの材料の産地を教えているそうです。
この食のエリアには水耕栽培の施設もあります。
照明を浴びて野菜が育っています。
3〜4歳児の遊ぶところ。木のブロックで作った作品はすぐに片付けずに、名札を置いてしばらく飾っておいてOKとしているのだそうです。通常は都度片付けなければならず、寝食とエリアを分けているからできること。
こちらは3〜4歳児と同じフロアですが、一段低くなっている2歳児のエリア。ちょっと上の3〜4歳児と交流できる工夫や、子供同士が喧嘩したり、一人になりたくなったときに落ち着ける場所の工夫などもあります。
最も下のフロアは0歳児と1歳児。写真の囲い内側(右側)が0歳児で、囲いの外側が1歳児。
わざと所々に高さの低い柵(写真の赤い布がかかっている物)を使っており、つかまり立ちして外に興味を持ち始めた0歳児から1歳児のエリアに移していくのだそうです。年齢ではなく発達段階、本人の興味状態に応じた保育を行えるようにとの配慮と経験の産物です。
こちらが0歳児と1歳児の食事の場所。
手前の赤い椅子は0歳児用。すべて子供に合わせて高さを調整してあるので指定席で、写真と名前が貼ってあります。半円形のテーブルの中心部に先生が座って3人の園児の食事をケアします。
奥に写っている低いテーブルが1歳児用。一見同じに見える1歳児用の椅子も全て高さ調整がしてあり、写真と名前が貼られた指定席です。
案内してくださった職員さんは、「子ども達がいるときに見学していただけると、もっとよくわかるのですが・・」とおっしゃっていました。一緒に見学していた保育関係の人は、「普通は子どもがいるときに見学は嫌がるのに、凄い!」と感激していました。
私は様々な企業様のところでお仕事をさせていただいていますが、保育園に関しては全くの素人。それでも、数え切れない工夫の数々と、より良い保育をしたいという本気の想いと行動はとても良く伝わってきました。
何事も本気でとことん継続して取り組みたいと思います。
Posted at 2015/11/10 18:07:41 | |
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