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2015年06月11日

ル・マン― 2015年の「GT-R LM NISMO」と1997年の「R390 GT1」と

ル・マン― 2015年の「GT-R LM NISMO」と1997年の「R390 GT1」と  今週、いよいよ今年のル・マン24時間レースが開幕しましたね。

 事前の公式テストで前輪駆動の「NISSAN GT-R LM NISMO」は全体で27位。下位クラスのLMP2のマシンにも4台先行されているようで。

 でも、このニュース配信を見て、
 「いいぞ、それでいい。」
 と1人納得していた私でした。

 ………………………………………………
 1997年のル・マン、日産は力を入れてました。
 1995年、1996年の「NISSAN NISMO GT-R LM」から一変して「NISSAN R390 GT1」の投入です。
 鉄板ボディの市販車然としたものからドライカーボンを多用した純レーシングカーへ。
 シャシーはTWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)が作ったものと言われ、当時のモータースポーツ関連雑誌では「(日産は)メーカーとしてどうよ?」とも言われていましたが、エンジンはグループC時代に活躍した「VRH35Z」のリストリクター装着版の「VRH35L」です。

 スゴイことにこのクルマ、予備予選で1位になるくらいだったんです。

 「よ~し、今年のル・マンは日産はイケるぞ!」

 と、思ってたのですが直後にレギュレーション違反を指摘され、その改修に追われた「R390」はル・マン本選でミッショントラブルを起こし、リタイアとなってしまいました。

 その「レギュレーション違反」というのは、まぁ解釈の違いのようなモノでして。

 ………………………………………………
 1997年のル・マンは参加車両がまだ「GTカー」扱いだったんですね。「GTカー(グランツーリスモ=長距離ドライブに適う目的のクルマ)」である以上、「トランクルームスペース」が必要とあったそうなんです。
 なるほど、トランクルームね。納得するといえば納得する。

 もちろん「R390」にもありましたよ、トランクルーム。ただ、そこは無数の穴が開けられ、また形状も工夫されて、空気をうまく流してトランスミッションの冷却ができるようにしてあったんです。

 そこを主催者側から指摘されまして。

 「トランクルームがあること」と「トランクルームとして使用できること」とは違うと―。

 これが痛かったんですね。
 案の定、穴を塞がれたトランクルームに仕立て直した「R390」は、本選でギアボックスにトラブルを起こし、リタイアすることになってしまいました。

 ………………………………………………
 さて、これはズルい考えなんですけどね。
 もし、予備予選で「R390」がポールポジションを取らなかったら―。
 もしかしたら、ここのレギュレーション違反の指摘を受けなかったのでは、と思ってしまうんですよ。

 欧米のレースではよくそんな駆け引きが行われたりしますから。

 1995年のR33GT-R改の「NISSAN NISMO GT-R LM」でフラットボトムの解釈の食い違いを指摘された様な感じなものです。

 ………………………………………………
 1997年のル・マン、日産は力を入れてました。力を入れすぎていたのかもしれません。

 本選前の順位、1997年の1位と2015年の27位。これには「戦術」が含まれているのか。


 現地時間13日の15時スタートの本選がどうなるか楽しみです。
ブログ一覧 | コラム | 日記
Posted at 2015/06/12 19:56:15

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この記事へのコメント

2015年6月12日 20:21
オリンピックとモータースポーツ、どちらも欧州が有利になるように仕組まれたモノと思って観てます。

・・・(;´Д`)

これ以上は何も言いますまい。
コメントへの返答
2015年6月12日 21:07
 こんにちは、RED30Zさん。
 ここのところの駆け引きをうまくできないと、海外ではいろいろ難しいんでしょうね。

 きっと、水野和敏氏(1995年の「NISSAN NISMO GT-R LM」のチーム監督、そして「日産GT-R」の開発責任者)は、このあたりの事情をよく理解して活動されていたと思わされます。

 さて、今年の「駆け引き」は、どうなるでしょうね。
2015年6月12日 22:38
あの時はトランク=導風スペースって皆やってたんですけど
微妙な解釈で色々ありますからね~!
ま、TWRのXJそのまんまだったし、微妙な車だったのは確かです(笑)
あとは街乗り車両あればOKとかアホなレギュレーションもありましたので
あの時はWECでも暗黒時代なのかもしれません。

オールニッサンなので速くても何にも言われないんじゃないかと思います。
現に遅いけど、最高速狙いってのもありますしね!

コメントへの返答
2015年6月12日 23:36
 こんにちは、らっしゅ2さん。本当に微妙な解釈をされてしまったんだと思います。

 そしてそうですよね、ジャガーのシャシーだったと私も思い出してきました!フロントマスクで日産のアイデンティティを加えたような―。

 確かに「市販車両1台あれば参加OK」では、正直、夢に見ていた「スーパーカー世界最速戦」は叶いませんでしたね。

 せめて昔のWRC規定(ランチア・ストラトスの頃)のような「200台以上生産されたクルマ」とかあれば、「スーパーカー世界一」を見られたかもしれません。

 今年の日産「GT-R LM NISMO」、予選で直線が速いらしいですね!

 最高速狙い、アリと思います!!
2015年6月13日 0:35
決勝で良い成績を出したら、そこでレギュレーション違反を問われるだけでしょう。笑
コメントへの返答
2015年6月13日 1:16
 こんにちは、#ゆたかさん。私も、F1でもそういうことがありますが、日本でのそういった例を思い起こしてしまいます。

 90年代の「JTCC」。
 最初の3年くらいは楽しめたのですが、ホンダが「シビック」から「アコード」にチェンジして、ダントツの速さを見せ始めた頃から、レースで表彰台に登っても、後で他チームから「レギュレーション違反」のクレームが入って失格。

 これが何回も行われて、観客はライブでサーキットを観たのに、後でリザルドをチェックしたら変わっているという。
 こんなこと続けてたら、ファンはシラけてしまうだろうなと思ったものでした。

 案の定、「JTCC」というカテゴリーはなくなり、現在に至るのですが、ファンのためにもせめて基本の車検は事前に明確化していたら…。

 こういうのはチームの思惑も絡むと思われますが、そこに「ファンありき」の考え方を入れるには、当時、難しかったのでしょうかね。

 今でも4ドアセダンのレースが好きなので、少し寂しいんです。
2015年6月16日 15:04
有色人種が活躍するとルール変更

どのジャンルでもよくある話です(笑)

ル・マンにはそれほど思い入れのない私もR390は期待してレースを熱心に見てたものです。
コメントへの返答
2015年6月18日 12:59
 きっとどこの国でもそういうのはあるんですよね。

 ちなみに、このブログの「GT-R LM NISMO」と「R390」の写真はプロトタイプのモノを選んでみたんですよ。細かいこだわりでしょう(苦笑)?

 「R390」はホントに「やってくれる!」と思ったのですが…。
2015年6月22日 20:36
こんばんは(^^)♪

’90年も忘れないで(^_-)-☆

’97年、R390はあのクレームが無かったらどうなっていたのか?
エンジンはCカー最強と言われたVRH35、車は極めてオーソドックスに製作されたレーシングカー。
耐久性や信頼性は、’90年ルマンや’91年デイトナ総合優勝で実証済。

予備予選でのトップタイムは参考にはなるけど、それが全てではないのも事実。
ただ、翌年の成績を考えるともしかしたら・・・・と思う気持ちは大きいですよね。
コメントへの返答
2015年6月25日 12:02
 今、ニスモの「20周年記念本」を眺めています(笑)。

 「R90CP」で5位完走したものですね。
 実はこの頃の私はちょうどル・マンを見てない時期なんです(元々子どもの頃からのクルマ好きではなかったんです)。

 搭載されている「VRH35」のことも、後年の林義正教授の著書でその性能を知ったくらいでして…。

 記憶違いでなければ…。
 グループC当初のレギュレーションは「限られた燃料量の中でどれだけ速く(遠くへ)走れるか」というもの。そのためなら、どんな形でも、排気量でもエンジンを開発できたレギュレーションは面白かったと思います。

 今のLMP1クラスもエンジン自体の設計の自由度は高そうなのですが、「回生エネルギー」というものが私の頭の中ではなかなか理解できなくって(苦笑)。

 と、本題からズレてしまいましたね。
 97年のル・マンの時に、あらためてレースに「たられば」は禁物だと、思わされました。

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