三連休日記《桜花と趣味の普遍性》　大黒から

横浜の港に屹立している海上クレーンを望見しています。
最近はああいう工業の匂いを想像力なしに感じさせてくれるようなものに関心があります。コンテナも見えますが、規格化された頑丈なコンテナが大量に世界を往来するようになってから、実はまだ一世紀も経っていません。
にもかかわらず、妙に懐かしみを感じるのは、それだけ当今の時間の針の進み具合が加速化しているせいかもしれません。




国際情勢で、ウクライナ、ロシア、クリミアの交錯した関係が、近頃浮き彫りにされてきています。この錯綜具合を歴史的背景から理解したり、この問題から派生させて、様々な国家の在り方を改めて俯瞰してみたり、尖閣の問題などと結び付けたりするなど、非常に知的な欲求を満たしてくれるセミナーが金曜日にあり、参加してきました。

脳みそのシナプスが程良く知的に酩酊して興奮した後は、足の赴くままにぶらぶらと東京の裏道を散策してリラクゼーション。夕暮れ前に護国寺の山門が見えてきたので、境内を拝観してきました。このお寺は真言密教のある派の総本山です。奇しくも、ウチの旦那寺も真言宗で、そのお寺に眠っている祖父が夢に出て来たんです。彼岸の時期ということもあり、私はこれら一連の出来事をひとまとめにして考えています。墓参に行ってこようと思います。報告することが沢山あります。

護国寺境内の桜は満開でした。桜の開花に胸躍らせる感情は、未だに理屈では理解できません。要はそこで心地の良い情緒を感じ取れればいいのだとも思いますが、日本人だけにあるらしい桜の開花への親近と悦びの理由を歴史的な点から考えてみたい気持ちもあります。
ちなみに、奈良時代までは花といえば、桜ではなく、梅でした。白鳳文化期までは梅が愛され、国風文化になってから、桜が春の訪れの悦びも象徴となる。面白いですね。








境内を出る頃には日がすっかり暮れました。目白台の高台から眺める新宿副都心の高層ビル群と前景の坂道とのコントラストが印象的でした。




土曜日はテニスラケットを片手に汗ばむほど動き、身体を動かす楽しさを再認識してきました。
そして、本日は大黒でまったり。
相変わらず多士済々の車が集まっていましたが、ディノ、ロータスエスプリ、３２スカイライン、旧車ローレル（７０年代頃のモデル？）が印象的で、しばらくは暖かい日差しのもとでこれらの車を見るためにうろうろしていました。

Ｙナンバーのスカイライン軍団を送り出したあとは、平成生まれのBMW軍団の方々のうち、通勤用の車がステージアというオーナーさんとお話をさせていただきました。
ここで思ったのは、車好きに年代は関係ないということです。上述したローレルのオーナーさんもお若い方と見受けられましたし、趣味の世界には年齢序列だの国境線だのといった社会的な擬制など全く関係ないという点が魅力ですね。