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2016年12月19日

バカ殿信雄と妙義山、中華料理店

織田信長の次男である織田信雄〔のぶかつ〕はバカ殿と揶揄され、その評価がすっかり定着している。
しかしながら、織田一門の家名を徳川の江戸時代にまで残したのだから、一概にバカ殿とは言えないのでは無いかとも思う。

信長の弟の有楽斎のことも話しておこう。
利休七哲の一人とされた茶人で当代一流の文化人であった。将領としての力量こそ発揮できなかったが〔大坂冬の陣では将領に推戴されながら、徳川方に内通し、冬の陣終了後は出奔。有楽町の地名は彼の号にちなんでいると言われている〕、信長同様に審美眼に優れていたといえよう。

さて、我らが信雄はどうか。
実は冬の陣が始まる前に将領に推戴されたのだが、いち早く豊臣方の負けを見越して、戦が始まる前に大坂城を脱出し、徳川方に所属した。

処世に関しての倫理観がこのように純朴すぎるほどに正直だからこそ、家康も奈良の宇陀と群馬の甘楽に所領を与え、大名格としたのではあるまいか。

甘楽町に小幡という集落があり、そこが織田信雄の群馬での所領の中枢で城塞が築かれていた。城跡こそないが、彼は庭園作りの才があったようで、楽山園という大名庭園を築庭した。この辺りは父親の信長や叔父の有楽斎ともども、文人的審美眼に才覚があったといえよう。世界遺産登録で賑わっている富岡製糸工場からさほど遠い距離ではないが、訪れる人はさほど多くない。
歴史的な事柄はともかく、庭園を散策するだけでも気持ちが落ち着く。女性的で細やかな庭園である。
梅の花の季節に訪れたことがあるが、なかなかの壮観である。




































今秋に履いたばかりのピレリドラゴンスポーツであるが、いよいよ本格的な冬を迎えるにあたり、来春までブリザックと入れ替えで、倉庫に入ることとなった。
今日、冬支度をする。
というわけで、夏タイヤの走り納めをしておきたいと思い、妙義山に向かった。

妙義は真夜中に霧と雨が立ち込めているときなど、どういうわけか奇特な状況下でしか走ったことがなかったのだが、間もなく日が暮れる時分とはいえ、比較的暖かい陽気の中でトコトコと走ってみた〔すっかり日が暮れてからも、妙義の温泉に入ってから、また走ってみたんだけど・笑〕。

凍結もなく、まだ晩秋という風情である。妙義のあたりはいつもこんなものなのだろうか。
さて、妙義山麓沿いの道路脇の駐車場ではアルトワークスやBRZが目立っていた。
ここの特徴なのだろうか。例えば筑波なら車種がてんでバラバラだったりするけれども。

妙義の道は登坂もさほど険しくなく、道幅も落葉の堆積を斟酌しても狭いとも思えない。ワインディングもものすごくトリッキーというわけでもなく、そういう意味ではインプレッサに向いていると思った。32のスカイラインでもいいだろう。ある程度小柄でステアリングパフォーマンスに優れ、且つハイパワーなクルマが適しているように印象した。

それにしても水墨画に描かれてきそうな妙義の山々はあたかもシナ大陸の湖沼地沿いに聳え立っていそうな山並みである。
この不可思議な山並みは周囲を探してもないから、この付近が海岸線だったころに、陸地が圧迫されて、盛り上がったのだろうか。チョモランマみたいに。


















先述したように温泉に浸かって、寄居まで下道を走行し、その後はうちの近くまですべて高速を使用したのだが、途中の本庄市にあった中華料理店での一コマだけ最後に記そう。

家族連れが二組いて、なにやらお父さんを中心に楽しそうに話をしている。地元のお客さんなんだろうけれど、こういう日曜日の過ごし方っていいよなあ。折しもテレビの画面ではサッカーの試合が映し出されていたが、私の関心はもっぱら家族連れの平和な団欒と、物凄い量の中華料理に向けられていたのである。




セットで頼めばさらにラーメンが付いて、お値段は千円もしない。家族経営のようだから、人件費はさしてかからないにせよ、地代とか原材料費などを加味してもこうしてやっていけるのだろうし、そのあたりはおおらかでさして気にしていないのかもしれない。

私は肯定的な意味で述べている。固定費だの販管費だのキャッシュフローだのと、現今の資本主義社会は会計によって、きちんとお金の回り具合が判明するから、その数値を企業は気にする。それは健全なことなのだろうけれど、あまり細かく分析していても予測不可能な部分はあるし、疲れるだけだよなということを改めて感じたのであった。
ちなみに、味もあっさりしていて食べやすく完食。再訪したいお店である。
ブログ一覧 | ドライブ
Posted at 2016/12/19 01:16:39

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この記事へのコメント

2016年12月19日 12:26
北畠中将信雄さんですかw

父の命に背き、勝手に伊賀攻め→失敗
本能寺の変の後、安土城を焼いてしまう
小牧・長久手役の際、家康に相談せず勝手に和議

なかなかに素晴らしい戦歴をお持ちですwww
コメントへの返答
2016年12月20日 1:10
横浜の日帰り温泉で真田丸の最終回をスマホで見てました。幸村逃亡説は踏襲しなかったようですが、秀頼は薩摩に亡命したかもしれないなという想像を許容させてくれました。

左様、名家北畠氏でござりまする〔笑〕
常真入道と晩年は称しましたな。総大将に指名されて遁走してしまうあたり、小牧の役から飛躍的に進化されたのだなと私は思います〔笑〕
なんでも好き勝手にやるという点では、時代の最先端をいく自由人、いや、江戸期とは異なり、節操なんて関係のない戦国武士の典型だったかもしれませんね。

まあ、いろいろと言われていますが、文化人として生まれていればよかったのになあと楽山園なんかを見ていると思います。
結果的に長命しましたし、織田家中のなかでは一番いい人生の舵取りをしてきたなと思いますよ!

小牧の役については、あれで家康はとりあえず秀吉の臣下になるきっかけを得ることができましたし〔家康も臣下にならざるを得ないと覚悟していたと思います〕、それでいて秀吉も家康にははばかりがありましたよね。
ゆえに、秀吉の死後に家康の覇権が確立された面もあると思うんです。

小牧の役で長引いていたら、秀吉の経済力には勝てなかったでしょうし、東海の覇王のままで秀吉と再決戦して敗北という線もあったかなと思うんです。つまり、後北条氏の二の舞になっていた可能性もあったかもしれません。

というわけで、家康も織田信雄を大名として存続させたんじゃないですかね。

或いは本能寺の変で家康が何らかの関与をしたことを隠蔽するための家名存続だったりするやもしれません。信長に叱責され、さらには信忠や信孝がいると今後は居場所がないのではとか言い含めて明智辺りと連合していたのかもしれないとも思ったりしています。
そのための口封じと功績を兼ねた大名としての家名存続なのかなとも思ったりもします。

道の駅小幡で、バカ殿と呼ぶんじゃないという吹き出しが彼の肖像画に対して付せられてきました。愛されキャラなんですよ〔笑〕

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「保土ヶ谷パーキング。エアコンレスで来た。ここ一週間ばかり続いている咳喘息の如きものが地味に苦しい。」
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