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2019年03月27日

奥多摩・甲州恵林寺 私はマグロ

奥多摩・甲州恵林寺  私はマグロ





まだ昭和帝が健在だった頃、観光地に行くと、木刀やら観光地の名入りの三角旗やら、キーホルダーなどが売っていたものだ。
さすがに平成の世の中も終わるとなれば、このようなお土産の風物詩もさすがに過去のものと相成った。
と、思いきや、そうでもなく、どこの問屋が卸しているのか、シーラカンスやかつての三菱デボネアの如く、長い風霜を物ともせず姿形を変えずに、お土産として売られているところが存外にある。私は諸国を旅しているので、各地にまだディスカバージャパンが残っていることをこの目で確かめている。







さて、東京都、のだいぶ山奥である奥多摩の大麦代の土産屋もまたそうで、試しに鈴の付いたキーホルダーを買ってみた。

製造年も昭和時代なのか、色褪せている。値札は無かったが、聞けば450円という強気の価格であった。これは昨今の旧車価格の上昇と比例しているのであろうか。
ともあれ、買い求めようと、私が千円札を出したときに、奥で声がした。

「こんなものを450円で売るの?」

まあ、商売なんてそんなんでいいのではないか。





この日はメガホンを持った人こそいなかったが、ツーリングや走りのクルマで賑わっていた。

実はここに来る前にかつて奥多摩湖湖畔まで走っていた鉄道路線の廃線跡を少しだけ散策してみた。















私は廃れゆくものが好きで、既に朽ちているものにはあまり興味が無かったが、ここ最近は志向性が変わってきた。例えば、女性だってピチピチであることだけが全てなのではない。朽ちていく、、とは言わないけれど、まあ、有終をとうに終えた達観の美のようなものもあるんじゃないか。
いつも、ビンビンに快活に反応するまでもない。頭も身体もシオシオとしおらしくしているのもまた存在の在り方ではあるまいか。
あっ、墓穴を掘ってしまった予感。


西日暮里駅から日暮里に向かう途上にて(この日は県境と草加を旅してきたのであった)

実は仕事と遊び、冒険を多数こなしているので、ブログはしばらく休止しようと思っている。キャバクラに行く時間を割いてまでブログを書こうとは思わなくなった(私は酒を飲まなくなったので、キャバクラにはとんと行ってないけど)。
マダガスカルのホニャララ村の長者番付で常に上位を占める私としては、円やドル、ガバスの対価として執筆したい気持ちが強いのである。

さて、奥多摩の隣は山梨県である。しかも、有数の山岳地帯であり、道路が寸断されると本当に孤立してしまう。住みたくはないが、そういう場所が好きで、メガホンで解散の号令がかかると、いつも自宅のある東京砂漠とは逆の方向を目指していたものだ。










青梅街道から大菩薩ラインを通り、ましろにぞな富士山がくっきりと見える柳沢峠にきた。標高も高く、まだ雪が残されている。
峠を下ると甲府盆地となる。盆地に下る側は、高規格なトンネルや高架が着々と建設されている。走り屋さん的にはどうなんだろう。インプのようなハイパワーでコーナリング性能に秀でたクルマに分が出てきそうだ。三島と箱根峠とを結ぶ国道一号線のようになるのだろうか。そう思うと少し寂しい。茶屋でメシ。






甲府盆地を下ると、蛇口からも温泉が出るはやぶさ温泉など魅力的な場所もたくさんあるのだが、今回は寺散策。武田信玄が大いに加護し、武田家の菩提寺にもなっている恵林寺の境内を存分に歩いてみた。

























心頭滅却すれば火もまた涼しという言葉は当寺の中興の祖である快川和尚が、織田軍の武田軍殲滅の煽りを受け、信長軍に包囲されたときに、四方が炎上したときに述べた言葉とされている。また、写真にある怒り顔の像は信玄が彫り師に自分を模して作らせたものだという。
自分の胸毛を刷毛で像に塗りたくったとも言われているが、胸毛は確認できなかった(笑)

加えて、境内には信玄を尊敬していた柳沢吉保という人物の墓と像もある。生類憐みの令で有名なとくがわの時代にめきめきと頭角を現した。

という、歴史的由来はともかくも、のんびりと境内に佇むだけでも良いと思う。土産屋も数件あるので、是非立ち寄られたい。
















日が暮れてから甲府にある模型屋さんで、ホンダ1300の77Sというマニアックなクルマのミニカーを購入。空冷エンジンでオールアルミボディ。いかにもホンダらしいが、販売が振るわずに三、四年で姿を消した。現存個体はいかほどだろう。
昨年、茨城でクーペの7Sを数台見ただけである。
そんな具合で何十年もの人生を生きてきたのであった。まあ、1300に囲まれた人生というのも、いい意味でかなり数奇だとは思うが。

温泉に浸かり帰宅。鈴の音の付いた昭和モン(?)のキーホールダーはグローブボックスに据え付けておいた。微かに鳴る鈴の音が心地いい。ドライブらしいドライブをしたなと満足していたのだが、翌日、洗車を依頼している途中で購入した添加剤を購入したことをいいことに、神奈川県をほぼ一周するなど、相変わらずのマグロぶりを発揮。
クルマでなくとも全国行脚をする。鉄道でもバスでも歩きでも。
そこが名の知れた土地であろうが、無名の土地であろうと。


























とりあえず休筆。


















ブログ一覧 | ドライブ
Posted at 2019/03/27 21:11:00

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この記事へのコメント

2019年3月28日 10:31
こんにちは~。
ぼく昭和もんです…。
お店の人が引く価格設定はまさに現在の旧車価格にあてはまりますね(笑)
コメントへの返答
2019年3月28日 18:52
お店の人はたぶんそのときのだいたいの感覚で値付けをしているようにも思えました(笑)
もっとも、その方が私は好きですし、いにしえの昭和時代のお土産って、今考えるとかなり値段が張ったような気もします。さすがに、伊藤博文でお釣りはきましたが。450円はそういう文脈からすると適正なのかもしれません(笑)
そんな昭和が残る奥多摩に是非。

旧車の価格の上昇は、欧米でも見られるそうですね。メディアでも取り上げていますし、たまに買って読んでいる英国の自動車雑誌にも記載されています。

様々な要因はありましょうが、世界中の人たちが、自動販売機の唐揚げ弁当的なものに懐かしみを感じているのでしょう(笑)
また、平成世代の人たちには、そこにライジングサン時代の日本の息吹のようなものを感じるのでしょう。
マークIIやシーマなどにオプション設定としてあった、ゾイドのようなサイドミラーワイパーなど、今の御時世に凡そ望むべきもありません。

ちなみに、私はY31シーマでサイドミラーワイパーを動かしたことがあります。いや、なんというか、本当にゾイドみたいなモーター音をしていました。マニュアルがあれば欲しかったクルマですが、当時はまだ高かったですね。
今もまた高くなったようですが。

以上、昭和53年排ガス不適合の私でした(^^)
2019年3月29日 22:12
僕の地元ですね~。恵林寺の辺りは
コメントへの返答
2019年3月30日 1:42
えっ、そうなんですか? お聞きしたことがあったようないような。。

恵林寺は閉門が早いので、なかなか境内に入る機会がありませんでしたが、ようやく念願が叶いました。いままでは夜中に山門の周りをうろちょろしていたりしていたからなあ(笑)

それにしても、随分とご無沙汰していますね。
さっきまで、稲城にいましたよ(笑)
またお越しくださいね!

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