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ワルめーら@Terryのブログ一覧

2023年02月27日 イイね!

富士山というもの

富士山というもの富士山というのは、その姿が微かにでも見えるや否や、他のものを捨象して、注意を一目させる存在で、実は私はあまり好きではない。
皆して富士山富士山という。
しかしながら、富士山は最強である。
霊峰富士山の威厳は遥かな昔から続いており、江戸時代には特に武蔵国において、擬似富士山がたくさん作られたし、富士山に詣でる富士講も盛んであった。
織田信長も武田氏を滅ぼした後、徳川家康とともに東国見物をしたときに、富士山を眺めたという。本能寺の変の数ヶ月前のことで、五百年前の時点で既にこの霊峰は名物になっている。
さて、多摩川浅間神社は、多摩川沿いの高台に建立された田園調布を代表する神社で、古墳が隣にあることもあり、古の権力者たちはここから、多摩川の流れと大山、丹沢、そして富士山を眺めていたと想像することはまずまず愉しいことではある。
なお、社伝では、北条政子が頼朝を追ってここまで来たという伝承がある。また、当社では、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祀っており、この女神はおそらく悲劇的な死を遂げた遥か昔の女性を暗喩しているように思えるが、それはいったい誰なのであろう。
木花咲耶姫の時代にはむろん、今の富士山はほぼ現在と変わらずに存在しており(噴火活動が盛んで、平安時代頃まで富士五湖も四つしかなかったし、宝永火山も江戸時代まで無論ない)、おそらく栗本慎一郎(覚えている人がどれだけいるのだろう)の富士山ピラミッド説と絡めると、まあ面白い。
私にとって富士山とはそんな存在で、ゆえに太宰治が御坂峠の天下茶屋に逗留したときに、「銭湯のペンキ絵のよう」と評したことに親近感を抱いている。














Posted at 2023/02/27 23:31:05 | コメント(2) | トラックバック(0) | エッセイ
2022年10月13日 イイね!

内燃機関最後のヴィンテージイヤー? 夜の横浜にて

内燃機関最後のヴィンテージイヤー? 夜の横浜にてそれはいかなるきっかけだったのか既に忘却してしまったが、ともかくも、クルマが好きで操る愉しさやそのクルマに対するときめきを大事にしているらしい、という話になってから、物理的な距離さえも縮まった。ソーシャルなんちゃらよ、いずこ。
もはや古錆びた懐かしい言葉である。
現在はジャガーとボルボをお持ちらしく、北は仙台まで、西は四国くらいまで自走するそう。
彼女が撮影の仕事をしていることを知ったのも、いわば、クルマがなかだちとなっている。
そうそう、「わざわざ東京からお越しになった」と言われてからそういう話になったような気がする。








辛いことや苦しいことがあっても、横浜の夜の夜景はうごめく情動を慰めてくれるかのようである。どうやら、今年は久し振りのヴィンテージイヤーだそうだ。たしかに、ほぼフルモデルチェンジされたフェアレディZ(プリンスらしいモデルになったらしい)やシビックタイプR、IS500等々。バブル期と異なり、ものすごく地味なように思える。しかしながら、
バブル期と異なり、内燃機関自体が終焉を遂げるかもしれない今年は、もしかしたらあとあと振り返ると最後の華が咲いた年だったと回顧されることがあるのかもしれないと思った。(503字)



















Posted at 2022/10/13 14:08:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | エッセイ | クルマ
2021年12月07日 イイね!

没原稿 フロンティア学園都市に向かう

白状しよう。
私は他国の産業スパイであり、ゆえにこそ、多国語のモノマネ(とみせて実はきちんと現地の人に通じたりする)を披露したいするのだけれども、職業柄、日々、目立たぬように平々凡々としておらねばならぬ。

角山栄の「時計の社会史」によれば、時間という意識が生まれたのは、近代になってからである。シンデレラの物語の舞台となった時代にシンデレラは時間意識を持っていなかった可能性もある。詳細は本書をお読みいただくにして、ともあれ、近代人は時間を意識している。土曜日と日曜日という時間感覚に基づく決まった枠がかなり多くの人たちにとっての労働休息日であり(その日に働く人がいるからこそ成立していることに対する自覚の無い人もいるが、これは非常にブルジョワ的である)、どういうわけか、高速の料金も安くなったりするのだけれども、ともかく、土曜日はほぼ家に籠っていて、本妻と寿司を食って喫茶店に行っていたくらいであった。
ちなみに、お店をやめた女の子(埼玉在住)からは非定期的に連絡が来るのだけれども、私は殷の傑王として生きた時代もあり、酒池肉林というフィールドはさんざん経験しているので、産業革命の原動力となった敬虔なプロテスタントばりに厳粛である(マックスヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」をご参照されたし)。断っておきたい。

日曜日は昼までぐたっとしていたものの、みつびんさんがアメリカ開拓時代のフロンティアのような学園都市での忘年会その他の企画を立てていることに感動し、また、学園都市が未曾有の頭脳を有する土地であることから、産業スパイとしての職務も兼ねて、ちょっぱやな決断力で向かうことになった。

当方、非常にブルジョワイメージの強い閑静な住宅街に住んでいるが、これは夜を忍ぶ仮の姿である。ブルジョワの行動を監視するために住んでいるのである。住民はメルセデスをカローラのように所有しているような土地柄で、陰謀論を持ち出すまでもなく、EUとの密着が強い可能性が高い。私は某国の産業スパイなので、この点、関係はないけれども、まあ、そういうわけで、六本木ヒルズだのなんだのを観ながらフリーウェイを疾走したわけだ。



僅か一時間足らず。四方八方に田んぼが広がっている。これは弥生時代以来の日本の原風景というものであり、おそらく司馬遼太郎ならば無条件に肯定する景色である。スピードメーターをみる。昭和の時代の発禁ビデオを思い出した。
なかなかやるじゃないか。向こうさんと違って、こちらは制限速度を墨守して、この結果である。

そろそろ書いていて飽きてきたが、ともあれ、その景色はふたたび、東京的、というか、ロサンゼルスみたいになり、整然とした区画に近代的なビルが立ち並び、時折、地場資本が軒を並べる不思議な空間に吸い込まれた。
みつびんさんはそんなフロンティア時代のアメリカのようなつくば学園都市に住まわれる方で、ご厚意で学園都市を案内していただくことになったのだ。

つくばエクスプレスが開通してから秋葉原まで一時間もしない。駅前も発展しているけれども、駅前駐車場が一日五百円だったりして、割安感が半端ない。
当初、これは何かの罠ではないかと思った。本当は五千円なのだけれど、私の来訪を聞きつけて、数字を改変したとか。
いわば、〇〇チョーセンのような演出を人間性悪説の私は考えてしまったのだけれど、どうやら本当らしい。
ある意味で格差だと思う。鉄道の開通もそうだけれども、ネットが発達した今ではそんなに東京というものに軸足を置く必要もない。しかも、このフロンティア都市の値段は、伊豆の海水浴場の一日の駐車場代よりも安いのだ。
この辺りは近代経済学では解きにくいことだろうが、学園都市ができる前は平将門の頃とほぼ変わりない地勢だったはずで、そうした点とも関連がありそうだ。

飽きたので、やめます(笑)
Posted at 2021/12/07 10:33:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | エッセイ | クルマ
2021年08月09日 イイね!

霞ヶ浦沿いの廃墟 傘の骨を犠牲にする特攻精神

霞ヶ浦沿いの廃墟 傘の骨を犠牲にする特攻精神何も語り得ないからこその廃墟なのだし、もしも仮に廃墟が語りかけてきたら、それはそれでホラーですけどね(笑)
廃墟に対しても別の見方があるということを述べてみました。

https://note.com/nanbokucho/n/n3ff624531cfa

知っている人の家の近くのような気もしますが(笑)、それはさておき、また、スキマ時間に、書いてみます。
Posted at 2021/08/09 11:55:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | エッセイ
2021年07月04日 イイね!

セドグロのフルスモが一気に無くなったような感覚

セドグロのフルスモが一気に無くなったような感覚江東区東雲界隈というのは、私が埋立地に捨てられたエロ本探しをしていた頃と異なり、高層マンションも多く、まずまずのセレブぶりを発揮している
と云ってよい。

あっ、ちなみに東雲(しののめ)と読みます。
わからなかった方は高校生用の古文の参考書を立ち読みしてください。

アピット東雲もまあ代官山のオートバックス(店内も外車用オイルばかり)には叶わないものの、それなりのセレブさは垣間見られる。フェラーリはまず入庫しないが(段差で擦る?)、ポルシェは911カレラ以上のクルマでも見かける。

いくら探してもエンジンオイルコーナーがなくて(別館に少量だけ置いてあった)、イラついていた私を尻目に優雅にコーヒーをすする中年夫婦たちの姿を見ていると、私がいたころの江東区はもはや過去の遺物となったといってよい。街中に19インチあたりのディッシュホイールを履いたセドグロ(Y32や33あたり)のフルスモが一挙に無くなってしまったような感覚と似ているかもしれない。

服飾や書籍、スタバもあるアピット東雲の空間は、いかにも、そこそこセレブな都市住民の憩いの場感を全面に押し出しており、若干いじったクルマで来店して、パーツや油等を求めるための場所としての役割は果たせていない。
今日はイベントがあったから別だけれど。
この虚脱感は底値でワイドボディの70スープラでも数十万で買えたのに、今では雲上人がご購入ましますクルマになってしまった時世の変遷にも通じるのだろうか。
ともあれ、触媒レスのEP82とか、ハの字タイヤの10系セルシオとは対局の世界観を作り上げている。
これまた、代官山の蔦谷書店ほどでは無いけれど。

ところで、ニコニコと微笑む人たちのほとんどは近隣の人なのだろう。ここ数年で超人気パーキングとなった辰巳第一パーキング(昔はガラガラだった)から眺める豊洲や晴海の高層マンション民や台場の民も集まっているのであろう。お金のある人たちは心にも余裕があるのであろう。
Mシリーズも買えるけど、スポーツ走行なんてしないし、大きなクルマは苦手だから、アウディA4なんていいんじゃないだろうか、という思考回路が構築されていそうな人たちである。偏見ではあるけれど。まあ、ほんとに偏見だ。

インプレッサの立ち位置というのは非常に微妙である。ある部分ではポルシェにも匹敵するほどの高性能マシーンではある。よって、リスペクトされる部分も多い。いっときは英国で一千万円以上のプライスが付いた時期もある。
そしてまた、巨大なリアウィングにそこそこの音量のするボクサーサウンドを奏でていると、とても善良なセレブな人たちは、素直にスポーツカーとして認め、奥様はお子様と一緒にこちらを指さしたりして、「かっこいいね。すごいね」と言ってくれるわけだ。
ポルシェの半分以下の値段で買えちゃうんだけどね。
クラスヒエラルキーとは別世界にいるインプレッサは東洋の奇跡なのである。

高級車だの大衆車だの、そんなものはどうでもいい。日本は戦争に負けて、華族制度も廃止され、皆、等しく日本国民になったわけでしょう。

値段や性能との相関をぶち壊すようなクルマがインプレッサであり、ともすれば、資本主義を破壊してしまうのではないかという恐ろしさも秘めているものの、プロレタリアートが団結して革命を起こすようなことはできない。
インプレッサだらけのクルマ社会って、それはそれで味気ない。ランエボを付け加えてもだ。
もっとも、このクラスレス感覚は富士重工創業以来のものだとも思うけれども、ポルシェにタイマンを張るほどの性能が無かったのだ。レガシィがデビューするくらいまでは。

余談が過ぎてしまったが、平和な東雲のそこそこセレブな空間はいつまで続くのであろう。
隣に止まっていたクルマはジープチェロキーだと思っていたが、今考えてみれば、ランドローバーだった。
記憶は不確定だ。しかし、記憶は構築されるばかりか、構築できる。

ちょっと信じがたいイベントがまもなく開催される。コロナスーパールーミーがなぜに販売されたのかを理解するよりも遥かに理解しがたい。
我が地域もその絡みでワクチン会場が閉鎖された。もっとも、私は今は打つ気はないけれど、妻は来週打つらしい(余談)。

このニコニコぶりが安寧をもたらしてくれるのかなと思うと同時に、三島由紀夫自決事件以来の緊張感がかけているような気もする。要は平和ボケしまくっているのだ。こういうときは、35Rでぶっ飛ばしたいが、持ってないので、誰かちょーだい。

そういえば、スパルコのシートベルトサポーターが行方不明になってしまっており(シェルドレイクならこの事態をなんと表現しただろう)、己を宇宙の中心に据えるのであれば、まことに混沌とした世の中である。
Posted at 2021/07/04 01:11:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | エッセイ

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「玉川、江田、西方寺、大黒、本牧と経て、横浜南部市場で🍣食ってます。」
何シテル?   06/13 20:42
帝都東京の地を根城とし、四方八方と旅する行動力の塊がワタクシ、ワルめーらでございます。 東京から大阪くらいまで(往復で1000キロ程度)なら日帰りで行き帰りす...

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令和のクルマも手に入れたので、時計の針を戻して、今度は久し振りに昭和を偲ぼうかとも思って ...
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