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ワルめーら@Terryのブログ一覧

2010年09月01日 イイね!

山梨県道志 万古不変は邯鄲の夢か胡蝶の夢か

山梨県道志 万古不変は邯鄲の夢か胡蝶の夢か静寂な時。かすかに聴こえる虫の音、川のせせらぎ。天空は掬いとれば掴めそうなほどに近い。
ここに到着して、今夏初めて寒いなと感じた。それほどに山深い場所に私は来ている。ただし、標高は然程高くない。ただし、木々や渓流の恩恵か、涼しい空気をいつも運んできてくれる。

東京から至近の距離にありながら、未だ風情が大自然の中にひっそりと群落する村らしさを残しているのは、隣接の神奈川県とを隔てる大山や丹沢山系の鎮座と無関係ではあるまい。
未だにこれら山々を横断する道路は無く、都区内から道志の集落に至近で至るには、八王子から小仏の峠を越えて、奥相模の神奈川県旧津久井郡(現相模原市)から南下する方法がある。
或いは富士五湖の一つである山中湖を擁する山中湖村から北上する手もある。
近頃はキャンプ場や温泉が充実しているが、それまでは大自然そのものだけが、観光資源だったといってもよく、その色彩は実は今も変わらない。
私はこののんびりとした涼やかな気候と山々を縁取る緑、かつての村落共同体を想像できそうな、小ぶりながらも万古不変の様相を醸し出す集落を眺めるのがたまらなく好きだ。

邯鄲の夢。
長いと思っていた出来事も実は一睡の夢に過ぎぬほどの儚さ。往々にして、人間が自己の越し方を振り替えるときに、このような見方をしそうな気もするが(特に儚さを美に昇華させてしまう我が国においては)、道志においては、儚く泡沫に消える刹那さよりも、遠大・永遠な自然の普遍性を感じる。

都区内にいる私が現実か。道志において、根源を希求している今の私が現実か。胡蝶の夢のようにどちらが現実だろうかと些か戸惑いつつ、やはり両方とも現実なのだろうという妥当で健全な回答に帰着した。

さて帰ろう。

※画像は道志村に入る前のもの
Posted at 2010/09/01 01:03:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | エッセイ | 旅行/地域
2010年08月31日 イイね!

五日市のさるすべり並木

五日市のさるすべり並木奥多摩に関する話題は尽きない。

五日市という街がある。八王子市の北西付近に位置し、これより西は奥多摩の大山塊が一面を囲む。

五日市という地名から、毎月定例で市が開かれていたことが推定される。賑わいの都邑の跡は、五日市・秋川・檜原といった諸街道が五日市に起点を置いていることでも、大いに分かる。

さて、東京都区内の側から俯瞰して地理を解説したい。都区内より続いた五日市街道の終着に武蔵五日市駅という鉄道の終着駅があり、奥多摩界隈に至るには左右いずれかに舵を転回する必要がある。

試みに左折すると、檜原街道に入る。奥多摩の裏庭である檜原村に続く街道で、遠く甲斐へ抜ける幹線といってよい。木立に囲まれた街道は仄かな木の香りが漂い、非常に心地よい。

さて、武蔵五日市駅前を左折してすぐ、檜原街道から右手に秋川街道の入り口があるが、今回は直進してみたい。
警察署を越えた辺りから、風鈴の涼やかな音が仄かに霞のような柔らかさを伴い、耳をそばだてる。

風鈴の出所は街道脇に連なるさるすべりの樹木群であり、満開の花々に風鈴がくくりつけられた光景はもうそれだけで涼しい。
諸方、このような壮大で涼やかなさるすべりの並木というのは珍しいのではないか。

風鈴の音と協和し、秋の虫たちの胎動の音が既にこだまし、佇まいとしては初秋を思わせる。
かようなさるすべり並木を越えると、檜原の村落までは木の香りを楽しみながら、ひたすら針葉樹の中を潜る行路と相成る。
Posted at 2010/08/31 22:14:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | エッセイ | 旅行/地域
2010年08月27日 イイね!

点素行輪

点素行輪なんと、天孫降臨という重大な日本国の国造りの象徴ともいうべき事件を、神話とはいえ漢字変換すると、標題のようになる。ありゃま。

殊更に日本神話を崇高なものとして捉えているわけではないけれど、アマテラスという女の神様の孫たちが日本という国を創りましたという神話くらいは、民族の歴史的遺産として大切にしたいもの。
天地創造神話を知らないクリスチャンなみに可笑しさと滑稽さがある。

さて、雲間から山々に何やら微かに光が差しているような幻想的な光景を目撃したので、被写体に収めてみた。天孫降臨とはかくなるものだったかと、しばし恍惚としていた。

山々に対する畏敬の念は我が国においては余程古く、縄文時代の遺跡からも窺うことができる。
チャイナにも仙人が住む土地として、特定の山々が崇拝されたが、日本ほどではないように思える。
列島を山々に覆われた地形的理由によるものなのか知らないが、ともかくも山を霊峰として仰ぐ信仰は、今日にも根付いていて、私なぞも、ついつい山々の景観を眺めていると崇高な気分になるのである。

Posted at 2010/08/27 22:18:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | エッセイ | 日記
2010年08月19日 イイね!

表参道ヒルズ ~ネガをポジに~

表参道ヒルズ ~ネガをポジに~ついつい先だってのこと。表参道ヒルズに行ってきた。初来訪である。

ここは、もともと同潤会アパートの建物だったのを改造・改築したものと記憶しているが(記憶定かならず)、そこにブランド品を中心とした店舗が集積している。現在でも隣に同潤会アパートが残っている様子。
ただし、用地がもともと限られているため、総面積は決して広いとは言えない。

しかし、表参道ヒルズ内の建築・空間構造は立地制約を逆手にとった機能的且つ先鋭的デザインに彩られ、ネガをポジに見事に変換することに成功している。
因みに、海外の有名なデザイナーが建築空間をデザインしたそうだ。

中央部に吹き抜けがあり、周囲を緩やかなスロープで囲んでいる。店舗群は、スロープ沿いに立ち並んでいる。
この広々とした吹き抜けとスロープのお陰で、表参道ヒルズは開放感溢れる空間を演出するのに成功し、また店舗が多数入ることも可能にした。見事である。

ところで、表参道ヒルズの裏手側、明治通りに並行するような形で小さな路地があり、いくつかのお店が軒を連ねている。
個人的にはこちらがオススメ。表参道というより原宿っぽいイメージだが(実際、原宿に近い)、混んではいないし、面白い小物が安価で売っているお店もある。
表参道界隈よりもカジュアル的な要素が強く、小さな小さな高円寺といった感じにも思える。

なお、表参道へは渋谷から地下鉄で一駅という至近だが、近年は小型バスがハチ公前から出ているので、こちらを利用するのも良い。
パーキングもたくさんあるので、自動車でも良いだろう。
Posted at 2010/08/19 17:23:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | エッセイ | ショッピング
2010年08月19日 イイね!

果たして生き物のために? ~弱った蝉との行脚~

果たして生き物のために? ~弱った蝉との行脚~都心のど真ん中にあるコンクリの歩道で蝉の脱け殻らしきものを見つけた。

蝉音は往来の自動車の音に負けず劣らず、盛大にざわめいているものの、旧盆を過ぎたこの時期となると、脱け殻(死体)の一つや二つを見つけることは、さして珍しくはない。
蝉の生命体としての最後の輝きが、その盛大なざわめきにて表現されていることを強く実感するひとときだ。

ところが、腹這いになって命を全うしたかに見えた件の脱け殻をひとつまみしたところ、まだ脚を頼りなさげに動かしている。つまり、まだ生きていたのだ。
しばらくはその弱った脚を使い、コンクリ地面を這う姿を見ていたのだが、次第にここで出会ったのも縁だろうと直観した。

そこで再び、その弱々しい蝉を手に掴みながら都心を歩き、最期を飾るに相応しい場に連れていこうと考えた。
もっとも、大人が都心で蝉を手にしながら歩く姿態は、見事な程にシュールな光景かもしれない。
また、勿論、蝉という生命体が夏の終焉と共に一先ず、生命としての役割を全うする自然界のシステムも知っている。
だから、私が何をしようとコイツが直にくたばるのはよく理解している。
だが、私は手に蝉を携え、最期の地を見付けようとしている。
この感情って一体何なのだろう。
くたばる命に対して、何ほどかを施そうという気持ち。何やら遠大な哲学的命題になりそうな底の深そうな感情かもしれない。

今日の都心は今夏全体から見ると、涼しい気候。しばらくは蝉との行脚をして、いのちとは何かということを考えるかもしれない。
若しくは涼を求めて、あっさりと喫茶店等に入るかもしれない。
蝉に理解のある、いや生命体全体を考えるお店であることを願う。
ムツゴロウさんが経営している喫茶店でもあればいいのだが。

依然としてシュールな光景を照射させながら、私は闊歩している。
Posted at 2010/08/19 15:17:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | エッセイ | その他

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何シテル?   09/02 20:24
帝都東京の地を根城とし、四方八方と旅する行動力の塊がワタクシ、ワルめーらでございます。 東京から大阪くらいまで(往復で1000キロ程度)なら日帰りで行き帰りす...

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