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ワルめーら@Terryのブログ一覧

2010年08月10日 イイね!

甲州笹子越え・大菩薩ライン越え その2

甲州笹子越え・大菩薩ライン越え その2
承前。

笹子の天嶮を抜けると、やはり少し遠くに来たのだなという感覚を拭えない。
殊に今回は一般道を利用してのドライブだからなおさら遥々と来たという感覚が
重きを増すのであろう。

甲府盆地は大自然が造り出した芸術作品であると私は思っている。
八方を険しい山々に囲まれ、その中に突如として肥沃な平野地帯が広大に広がっている。
豊かさの分かりやすい象徴の一つとして、果物の実りというのがあると私は思う。
甲府盆地東北部の勝沼はぶどうの産地として有名だが、既にぶどうの房は果物として完成の域を迎えているようであり、後は秋のもぎとりを待つばかりという様相を呈していた。



甲府の近くに笛吹川・釜無川)という川があり、戦国時代の大名である武田信玄の治水事業でも有名だが、川沿いを走りながら、時折標高の高い土地まで駆け上がって、
盆地とそれを囲む山系を眺めるのは格別のものがある。



私がとても気に入っている温泉がある。温泉(みはらしの丘 みたまの湯・のっぷいの館)敷地内から撮影したのが、上記の画像である。
ここの温泉は見晴らしがいいというだけではなく、休憩室が広大なのが魅力である。私は旅先でゆったりと旅の想い出を反芻したり、読書をしたりするのが好きなので、このような空間が整備されていることはとてもありがたいことなのである。
因みに、「みはらしの丘 みたまの湯・のっぷいの館」が位置する市川三郷町はハンコの生産量が日本一で、歌舞伎の市川団十郎(初代)の出身地としても知られている。

ゆったりと湯に浸かり、英気を養ったあと、帰路をどうするかしばし思案したが、どうせ東京に戻るならということで、大菩薩ラインを利用することにした。
山梨県南東部の山岳地帯を横断する道路で、遥か奥多摩を経由し、青梅街道の別称の通り、東京都の青梅まで続いている(更に青梅街道を進むと起点はなんと新宿なのだが)。



なお、センターラインをオーバーするような運転は止めておくべし。
センターラインにポールや輪留めのようなものが置いてある。
基本に忠実に丁寧にゆっくりと走りましょうということだ。
この頃から雨が降ってきて、やおら激しくなってきたが、幹線道路が縦横無尽に走っているような場所ではないので、そのまま奥多摩に入り、五日市街道を駆使し、都区内に戻った。

(了)


Posted at 2010/08/10 23:34:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | クルマ
2010年08月10日 イイね!

甲州笹子越え・大菩薩ライン越え その1

甲州笹子越え・大菩薩ライン越え その1
甲州(山梨県)笹子を越えると、だいぶ遠くに来たなという気がいつもしている。
笹子自体は東京から100キロを越えた程度の場所で、僻遠の地というわけではないが、このように感じてしまうのも、未だに天嶮の地である雰囲気を濃厚に漂わせているからに違いない。

実際に笹子の峠は古より天嶮の地であった。
甲州街道という現在でも交通の要衝となっている幹線道路があるが、江戸期において、笹子峠の横断は困難を極めたという。
現在では高速道路・一般道路・鉄道それぞれにトンネルが出来ているが、トンネル区間が非常に長く、やはり笹子を越えると、遠くに来たのだなという実感は決して色褪せることがない。
風致も東京と相模を結ぶ大垂水峠より笹子の手前までは、山がちな狭隘の地だったのが、笹子峠を越えた瞬間に、急に開けた平野部となる。甲府盆地である。
この風致的な差の大きさというのも心理的な旅の遠近感覚を規定しているように思える。

笹子はトンネル工事の難所でもある。現に明治政府は現在の中央本線を建設するときに、笹子の天嶮を避けて、現在の富士五湖(山梨南東部)に迂回するルートも検討したという。
自動車で笹子峠の難所越えを解消したのが、昭和33年のことである。
自動車道として初のトンネルが笹子の山々を刳り貫いて出来上がったのだ。
より正確を期すのであれば、それ以前にも笹子隧道というトンネルがあった(昭和13年開通)。



ただし、この隧道は険しい笹子峠のほぼ頂上部に設けられたトンネルに過ぎず、依然として山をよじ登り往来をしなければならなかった時代が戦後まで続いたのだった。
ただし、笹子の山はよほど天嶮のようで、この隧道が建設されていなければ、獣道を辿って、往来する不便を甘受しなければならなかった。そういう意味で隧道には歴史的意義が大いにあるし、往来住民にとって歓迎すべき出来事だったのかもしれない。
現在は峠に家屋らしきものはなく、往年の賑わいを確かめる術もない。往来する自動車や人々もほぼ皆無と言っていいだろう。
灯りも無く、非常に閑散としている。
未だに熊が出没する地域であり、登山には相応の覚悟を要する。



わずかに、峠の中腹に矢立杉という有名な杉があるのだが、自動車で訪問できるような感じではなかった。この点、私の調査不足かもしれないが、笹子を連ねる自動車道を逸れた場所にあり、矢立杉に入るための駐車場のようなものが見当たらないのだ。

峠を甲州盆地方面、つまり甲府方面(西側)に下る。峠道の終わりに江戸期に大名が宿泊した本陣を構えていた宿がわずかばかりの風情を残して家並みを残している。その家並みの一角に「旧甲州街道」という道しるべがあったので、辿ってみることにした。道路は普通乗用車でも通れる幅だが、傾斜は険しく狭隘であるため、敢えて通ることはお勧めしない。
ただし、この「街道」をてくてくと運転していくと、近代建築とは、かくも巨大で荘厳なものなのかと実感させてくれるような場所に出会う。中央高速である。
因みに、その場所は狭隘な土地にわずかばかりの畑があるだけの土地である。
巨大な橋梁上には無数の自動車が並び、山々を逐次駆け上り、駆け下がるといった所作をすることもなく(シシフォスの神話のごとく)、快適に山をトンネルで抜け、山と山の間の谷はこのように橋梁で交通することができる。
近代建築の偉大性を感じる瞬間である。
確かに、合理性や利便性を追求する反面、風情を減じさせてきたという批判もあるが、一体風情とは何なのだろう。おそらくは江戸期くらいの農村共同体のことを我々はせいぜい風情として懐かしんでいるだけであり、農耕が成立する前の原始林で覆われた不気味な自然空間のことを風情とは呼ばないのであろう。
中央道の巨大橋梁が風情として、人間の懐かしみという感情の琴線に触れる日は近いだろう。大型建築により、国土を開発するという時代は一先ず先細りであるから。



【続く】

Posted at 2010/08/10 22:11:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | クルマ
2010年08月10日 イイね!

愛車の声「クイックポリマー加工してくれるん!めっさ嬉しいわ」

愛車の声「クイックポリマー加工してくれるん!めっさ嬉しいわ」
先だって、笹子峠や大菩薩ラインなど、険しい道をスルスルと走ってくれた我が愛車には非常に感謝している(この模様もいずれ機会があれば記そう)。
現在は、いかにもタフロードを走破してきたぜという風貌を見せており、それはそれで格好いいのだが、自動車は泥んこ遊びをしたとしても、常に綺麗にしておきたいというのが私の考え。
そこで、愛車に何らかの労わりをしてあげたいと思案し、クイックポリマー加工を施してもらうことに決めた。
本日午後七時からの急な予約にも関わらず、快く受け入れてくれてありがとうございます。
作業施工の模様や施工後の様子等は気が向いたら、ブログに記すことにしよう。
愛車が嬉しがっている声が聞こえるぜ。

閑話休題。
なお、昨日新しいプリンタを購入した。設定は簡単なのだが、ついでなので部屋の模様替えをしたい。こちらはポリマー加工終了後にするとしよう。
翌日仕事で、ひとまず盆までの業務は終了。
盆前に海水浴にでも行きたいな。

おっとと、とりとめのない文章であった。
七時まであと三十分か。外出せねば。


Posted at 2010/08/10 18:27:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車プリメーラ(自動車) | クルマ

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「ハンセン病資料館に行ってきた。そのあとは清瀬と所沢の境にある図書館喫茶で雑談。ハンセン病は日本の暗部の一つなので来訪したいと常々思っていたのだが、それが実現した。知人二人と見学。
いま、板橋で休憩中。」
何シテル?   06/29 22:15
帝都東京の地を根城とし、四方八方と旅する行動力の塊がワタクシ、ワルめーらでございます。 東京から大阪くらいまで(往復で1000キロ程度)なら日帰りで行き帰りす...

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