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2012年09月19日 イイね!

人情福島旅行記 いわき・阿武隈編  My journey to Northeast Japan volume1

人情福島旅行記  いわき・阿武隈編  My journey to Northeast Japan volume1
半月くらい前から、宮城県の牡鹿半島のことが気がかりになっていた。
牡鹿半島近辺を周遊し、一泊したいなと思っていたわけだ。
しかし、宿がなかなか見つからず、牡鹿半島への足がかりになり、且つ、その場所自体も十分に旅路行程を満喫できるところはどこかなと思ったときに、福島県の飯坂温泉の温泉旅館の部屋に空きがあることを知った。
直感に委ねて宿泊の予約をした。



飯坂温泉は古くから開けた温泉街で、伝説の上では日本武尊の時代に発見されたと言われているほどである。そして、なお面白いことに温泉郷は福島市街から電車で30分も掛からない程度に位置している。
都市部からこれほどに近い温泉街というのは今現在類例を見いだせない。

東京から福島市に行く場合、東北道を使うのが早い。しかし、それだと三時間もあれば到着してしまうので、福島県東部を楽しんでから、盆地にある福島市街に向かうことにした。
福島県には会津地方・中通り地方・浜通り地方という三つの地域区分があり、これは県民ならば誰もが知っている。中通り地方は、郡山市や福島市などの主邑並び立つ福島県中央部を指し、浜通り地方とは太平洋側に面する地方を指す。
浜通り地方の中心部であるいわき市から飯坂の宿に向かうことにした。

どうも震災や原発事故以来、福島県の注目度は向上したようで、私は注目されていること自体はいいと思う。事件以来、私たちはいろいろなことを考えられるようになった。しかし、個人的にはあまりつらつらと出来事についての所見を述べることは好まない。
さて、何度も紹介しているように、母方の祖父母宅がまさにいわき市にあり、現在は神奈川県に転居している。しかし幸いなことに、家の全面損壊はまぬがれ、代わりに相馬市(この街も有名になった。相馬の矢追いで有名)からの被災者の方がいま住んでいる。
とはいえ、一年半を隔ててどういう具合に街が変わっているのだろう、或いは変わっていないだろうかどうかを見たい欲求はずっとあって、ようやく今回の旅で叶ったわけである。遠目から覗いたのみであったが、立派に家屋が立っていて本当に良かったと思う。

いわき市は太平洋の黒潮に面する温暖な気候風土で知られており、福島県では非常に人気のある場所で、別荘を持つ県民の方もいるくらいなのである。
市内には様々な漁港や海岸があるが、私は太平洋岸らしくまっすぐに伸びた海岸線沿いの太平洋の海原を眺めたかった。






陽射しが非常に強く、まだ八月なのではないかというくらいに暑かった。夏の残照が未だに残っているなかで眺める太平洋の雄大な海原を眺めていると、地球の自然の雄渾さが実感として味わえるような気がする。
巨大な白波はそのエネルギーを海浜に爆発させたあと、再び海原に戻る。
その繰り返しを海は自然に行っている。
海に波があり、干満があるのも、月の引力が関係あるというが、そう考えると、さらに雄大な気分になる。
自分は大宇宙そのものなのだという意識が引き出される。
規則的な波音を聴きながら、自分という存在が大きくなったような実感を得た。

いわきは海の幸が豊富である。
旧盆の頃に陸揚げされる、戻り鰹という油味の多い鰹の刺身がとてもおいしいのだが、今回はこれぞ海の幸の集約と言えるような海鮮丼をいただいた。
絵的にも非常によろしい。



未だに夏の陽気が続いている。
内陸の福島市に向かうために、海原を離れる。
通常、磐越道という高速道路をとおり、郡山を経由するのが一番早い。
もしくは、川沿い(夏井川)の道をのんびり走るのも良い。磐越道沿いをほぼ走って、これもまた郡山に続いている。

しかし、私は人もまばらな観光地とは言えないような地域を訪問し、そこで自分なりの当地の魅力を発見するのが好みなので、進路を北に取り、国道399号線で
阿武隈高原の自然の中を走ることにした。
立入り禁止区域に隣接しているが、どうやら地図で確認する限り通行できそうであった。
一旦、海原を離れると途端に風が涼しくなってきた。照り返しが少ないのであろう。
田圃は見事な黄金色をしていた。



国道399号線一帯は閑散としているが誰もいないわけでもない。
集落には当然生活を営む人間の姿がみえたし、上記に述べたような状況で時折、各県警の警察車両が走っていたりもする。




川内村という高地上の大平原に展開されている集落で、おばあさんが道路を横断するのを見かけた。先に行っていただくようにゼスチャーしたのだけれども、おばあさんは逆に先へ行けというようなジェスチャーをとり、にっこりと微笑んでいた。
その笑顔は、爽やかさに満ち溢れたものであり、ここで私の心は一気に満たされた。




実に快走路である。旧道を通ってみたりもして、すっかり木々に覆われて離合不可になっている点に、逆に自然の頼もしさを感じた。
放射線の影響で施設が閉館していたり、除染作業を行っている場所も見かけたが、私はあまり興味がない。
ということもあるし、私がことさら興味深く観察してみるものでもあるまいと、私は考える。
しかしながら、原発事故の余韻はさらに続いているという意識は持った。
国道に入る前に見た黄金色の田圃から百キロも離れていないのにも関わらず、この辺りまで来ると、途端に傷痕を見かけてしまう。
人情として黄金色の田圃で収穫できるような生活状態に戻って欲しいなと思った。

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I posted the photos of wonderful sea,a beautiful golden rice paddy,a good seafood bowl and a bit narrow countryside roads in this time.
I`ll may post another photos in the near future.

Actually I drove near prohibited area was set up because of radiationradial rays.
I also visited the house which had lived my maternal grandparents before the earthquake attacked in Japan last year.
Now it has lived the people who lost their house.
So,I thought that`s a relief.

Thank you so much for reading.

Terry
Posted at 2012/09/19 10:46:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | ドライブ | クルマ

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「昭和な会食」
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