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2013年06月03日 イイね!

上総・天津小湊をめぐる房総紀行 その1 小湊鉄道乗車編

上総・天津小湊をめぐる房総紀行 その1 小湊鉄道乗車編
千葉県、殊に房総半島の中部(上総)と南部(安房)は地政的に分が悪い。
半島の形をしているがために、陸上道路交通が主流となった今では、距離的に近くてもえらく時間がかかる。
かつては半島経済と呼ばれ、問題とされた時期もあった。

しかしながら、物事は必ずしも一面的に捉えるものでもない。
却って、この地政的な不利が昔ながらの雰囲気を保持するのに役立った。
首都圏にも関わらず驚く程に佇まいがのんびりとしていて、内陸部ではまるで夢物語の世界に迷いこんだかのような感を抱くことがある。
海にしても特に太平洋側に面する外房地方は海も実にきれいで透明である。
こんな場所に気軽に行けるわけだから、都民は非常に恵まれているといわねばなるまい。

とはいえ、鉄道の場合はそれでも二時間は見ておくべきだろう。
JR区間でも単線路線があり、特急列車はあるものの本数は都心に比べれば圧倒的に少ない。
そうなると方々をめぐりながら、房総の種々の魅力を満喫するにはやはり自動車がいいということになる。
ということがいえるようになったのも、アクアラインが開業し、価格がだんだんと手頃になったからだろう。
今ではETCを利用すれば、800円で川崎の浮島から30分ほどで、対岸の千葉県木更津市に行くことができる。
当初はそれでも海ほたるで引き返してくる東京・神奈川方面のクルマが多かったが、最近はアウトレットができたりして、木更津も往年の賑わいを取り戻しつつあるのではないかという気さえする。
木更津はデパートが閉店したり、商店街がシャッター街状態になり、アクアライン開通で地元の人々が横浜に買い物をするなどして、ますます空洞化したという経験がある。現在ではアクアライン入口付近は休日ともなると渋滞しているくらいで、それだけでも活気があって良いのではと思う。





殊に館山道や圏央道などの高速道路網の充実も地政的不利を克服する要因となりつつあるが、まだまだのんびりとした半島独自の風情はそう簡単に失われるものではない。
圏央道のICを降りて、20分ほども運転していれば、ただでさえ田地やこんもりとした林が広がる大地がますます深くなる。道路も中央線のない道路が増え、トンネルは手彫りではないかと思うような箇所が多くなる。この点は、幕張を要する政令指定都市の千葉市を始めとする地域や、銚子や佐倉・成田などの下総地区とも大いに異なる上総・安房地区特有の形態である。
トンネルに関しては手彫りではないにせよ、街灯が無いものも多い。





かつてモータリゼーションの普及と地方部の鉄道利用の低下及び国鉄の赤字債務増加の影響で各地の路線が廃止されたことがあった。
地方の私鉄もその例に漏れなかったが、千葉を代表する私鉄はいずれも元気いっぱいである。
ローカル私鉄でいえば、小湊鉄道・いすみ鉄道(元国鉄木原線)・銚子電鉄などが代表格だろう。いずれも、変哲もないのどかな路線なのだが、逆にそれをアピールすることで、注目を集めた。また、それに関連し、様々なグッズ販売をするなど、ローカル私鉄ならではの経営努力が実り、いずれも順調に営業を続けている。
殊に、上総を横断する小湊鉄道・いすみ鉄道は単線ディーゼルという首都圏では絶滅した形態で運行されており、沿線も緑に囲まれてのどかそのものである。
小湊鉄道の月崎という駅がある。
夜になると駅舎の左上にきれいな月が出てくるのだが、そこでしばし都市空間からの解放を満喫した。





月崎駅の構内(無人駅である)に入った瞬間に、シャーという気持ちの良い音をした霧雨が降ってきた。すると、やおら蛙の大群がげこげこと鳴り始めた。雨はすぐに止むと、蛙も合唱に疲れたのか鳴き止み、駅は再び静寂に包まれるようになった。

ここで、ふと閃いて試しに小湊鉄道に乗ってみることにした。
ディーゼル音が聴こえてくるのを注意深く待ちながら、乗車する。



列車はそのまま進行する。
やがて、若い女性の車掌さん(小湊鉄道ではほとんどが女性の車掌なのも特徴である)が行き先を尋ねる。月崎の駅にクルマを停めたままなので、終点の上総中野駅までの往復切符を買う。この辺りの車掌さんは非常に手際が良く、次の駅に到着するまでには車掌室に戻っていった。



乗客は四人。
うち、一人は白人の方のようであった。
ちょうど前の展望が開けた箇所に座っておられたが、ご厚意(好意)で少し場所を譲ってもらった。



上総中野駅で運転手さんも含め、全員降車。
運転手さんはタバコを口に加えながら、折り返しの運行に備える。
くだんの白人の方はイングランドから来られたそうで、館山にクルマを停めて小湊鉄道に乗ったそうだ。我々は再び引き返さなくてはならないが、彼は接続するいすみ鉄道に乗り、外房線経由で館山に行くこととなる。
ところで、日本では14時とか16時という言い方があるが、これは英語圏では一般的ではない。軍隊では使うかもしれないが。
14時はあくまで午後2時であり、16時はあくまで午後4時に過ぎない。
だから時刻表を見ても見当が付かないようなので、先発・次発の時間を教えてあげたところ、間に合いそうもないということで駅から立ち去っていった。次発に乗るのだろう。
上総中野に食べるお店があるかと聞かれたが、確か無かったと思うし、パンを売っているような小さなお店も隣の養老渓谷駅にあったくらいだったかなと思ったので、よくわからないが無いと思う。ただ、自販だけはたくさんあるということを伝えておいた。
目に見える範囲で既に二箇所もある。
本当に日本は飲み物に不自由しない。




われわれは赤とクリーム色の列車に乗るが、彼は黄色い列車(いすみ鉄道)に乗る。
ほんの少しの時間だったが、袖すりあうも他生の縁であろう。話し相手ができて良かった。
日本のローカル線が大好きだという。たぶん、イングランドと風景が似ているのではないかなとも思ったのだがどうだろう。
放牧こそされていないが、小湊鉄道のこの辺りは草っぱらが多いような気がする。
イングランドの田舎というのはこういうものではないかなと思っているのだが。




月崎駅に戻る。
駅前の小さなお店で飲み物と冊子タイプの小湊鉄道の写真集を購入。
店主ともしばしお話をする。雪の小湊鉄道の写真があったから、ここらはかなり雪が降るのですかと訪ねたが、年に二度ほど降るかどうかだそうで、やはり内陸部とはいえ、温暖な房総半島なのである。



引き続きのどかな田園風景、草っぱら、林を見ながらゆるゆるとクルマを進める。
途中の県道で無人の信号(工事用のために設置されるもの)があったのだが、赤のままで変化がない。直に軽自動車が後ろから来て、より狭い道に入っていったので、ままよとばかり入っていくことにした。ここはまさに5ナンバーがギリギリの道路で、完全に地元道であったが、集落に出てからは素晴らしい花々を眺めることができたし、先導役となった軽自動車には感謝したい。






本当にのどかな風景だ。
思考や感情の波が平板になり、精神が浮遊してくるような感覚すらする。
これが東京から100キロも離れていない房総のとある地域における私の紛れもない実感であった。

Posted at 2013/06/03 05:37:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 定例の宿泊旅 | 旅行/地域
2013年06月03日 イイね!

我が家から日本各地の距離

我が家から日本各地の距離
東京の我が家から妻の実家の最寄り駅(長野県)までの直線距離(地球は球体だから直線とは言えないがとりあえず)を試しに算出したところ、たったの140.3キロしかないことに驚いた。200キロはあったと思ったんだけど(浜松がちょうどウチから200キロ)。
義父母からワインやチーズをいただいたので、ふと信州の地を距離測定するとどれくらいになるだろうと思い、上記のことをした次第。

これでいよいよ距離測定熱が生じ、加速した。
続いてぐっとスケールを広げて、本州最北端の大間崎はどうかというと630.4キロ。
うーん、まあそんなもんかな。東北道終点から直接行けばもっと近く感じるのかもしれない。
ちなみに、久慈までが537.2キロなのだけれど、岩手・青森は県の面積も広大で、ドライブした経験上では、久慈と大間の間が僅か100キロ程度(相互間の距離は自宅からそれぞれの場所への直線距離とはむろん異なるが、四捨五入的に考えることとする)とは思えないというのが、大間や久慈を旅したことのある人間の感想。

では西へ転じてみよう。
鳥取まで485.9キロしかない。意外と近い。
だから、朝に砂丘を出発し、日本海側を突き進み、丹後半島を回って、関ヶ原を通り、さらに木曽路から帰るというルートを取りながらも(つまり、高速道路を利用していない)、その日のうちに帰れたわけだ。
しかも、道中は寄り道したし、たっぷり観光をした。
対して広島が666.6キロで松江の593.6キロに比べても遠い気がする。不思議だ。
確かに岡山を超えると随分と遠くに来たなという気はするけれど、松江よりも距離があるようには感じないなあ。
まあ、広島は飛行機や新幹線でも何度か行っているから馴染みがあるという点もあるだろうな。
福岡までは873.4キロなのだけれど、なんだか一日かければ、自動車で行けそうな気がするのがこれまた不思議だ。まあ、飛行機でよく行っていた時もあったし、広島同様に馴染んでいるために、近いという感覚があるんだろうな。
那覇の1543.41キロはさすが。
ただ、私は那覇を中心とした沖縄本島をデミオで駆け回っていたのだが、遠くに来た感覚はあまり無かった。9月末日なのに真夏の陽気で海水浴をしていたくらいなのだから、非日常感は味わっていたけれど、日本語は通じるし(聞き取れない言葉もあったけど)。
飛行機でひとっ飛びしたからさほどの距離は感じなかったのだろう。

さてさて、北を見てみよう。稚内が1096.41キロだそうだ。根室が993.7キロ。
こちらはとてつもなく遠い気がする。
飛行機便もあるけれども、私ならクルマで行くだろう。としても、青森・函館経由からはるばる向かうか、苫小牧までのフェリー利用だろう。苫小牧から稚内や根室
というだけでも非常に遠いだろう。さすがは北海道だ。

自分が良く行く場所だと近いように感じる傾向がある。
また、飛行機や新幹線で手軽に行ける場所だと近く感じる傾向がある。
また、私は東北や北海道を遠いと感じる傾向があるようだ(歴史好きのため、みちのくは果てしない土地というイメージを持っていることも大きいかと思う。実際に東北各県の面積は全国有数の大きさを誇るし)。それと積雪地を遠い果ての地と意識すると、なんだか叙情的な気分になり、心地が良いというのも一因としてあるのかもしれない。

さて、ここでいきなり一般化してしまうが、
人間は地面と接していたほうが距離や時間を感じるのかもしれない。
そして、ある土地に慣れるに従い、距離や時間が縮小されてくる。
飛行機は移動時間が少なく、これも距離を感じない理由だろう。
距離を速度で割れば、時間となる。
速度が早ければ、時間は当然かからない。
が、距離は徒歩で行こうが、自動車で行こうが不変なのだが。

以上を踏まえても、長旅をすれば行って帰って3000キロは走るときもちょくちょくあるから、そう考えると日本は狭いなという気がする(笑)
もうすぐ22万キロ突破です♪

Posted at 2013/06/03 04:35:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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