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ワルめーら@Terryのブログ一覧

2014年01月23日 イイね!

銚子の夕陽に包まれて 

銚子の夕陽に包まれて 承前
佐原「お江戸見たけりゃ佐原へござれ」 ~水運で栄えた都市の佇まい~

小江戸とも称される佐原の街を出た後は、四方八方ともに田圃に覆われている大平原の中を疾走する。
日は傾きかけているが、冬至からしばらく経ったせいか、太陽の物持ちがいい。つまり、日没の時間が存外に長いということだ。
結局、太平洋岸にある小さな漁港にクルマを停めて、波しぶきを時に全身に浴びながら、陽が暮れるのを待つことにした。
私は本当に旅運が良くて、海原に沈む夕陽を見るといったことも、特段の意図はしないけれども、うまい具合に遭遇する。天が実にうまく配剤してくれるのだと思う。感謝することしきりである。



この日は銚子市街地の旅館に宿泊することにした。江戸初期からの開業とは相当な老舗だけれども、太陽同様に銚子も物持ちがいい。江戸時代には水運で栄え、現在でも全国有数の水揚げ量を誇る港を擁するだけに、街に余裕があるように感じる。
銚子駅から利根川に向かう道路はとても広く、そして綺麗に整備されている。歩道も非常に広くて歩きやすい。
腰掛けがあってヒゲタ醤油と銘打たれているところが、いかにも銚子らしい。
そう、銚子はヒゲタ醤油とヤマサ醤油のお膝元である。宿の朝食で用意された醤油の瓶にもヒゲタと書かれていたから、醤油の材料となるものこそ自給できなくなったとはいえ、醤油と共に発展した街の伝統が今も息づいている感がした。



翌朝はまず犬吠崎を目指すことにした。荒ぶる太平洋の荒波を眼前に眺めることができる絶景の地だ。
しばらく太平洋を横目に犬吠崎周辺をコトコトと運転したあと、崖上と崖下を散策した。もっとも崖下は震災の影響なのか、回遊路が軒並み破壊されていたが。
私は太平洋沿いに親しみがあるので、この荒波を見ているととても落ち着く。特に犬吠付近の波は非常に高く、油断していると波しぶきを浴びてしまう。この日も少々浴びてしまった。この時期としては驚くほど風の無い穏やかな日でいつものような豪快な波濤が蠢いているというわけでもなかったのだが。






銚子市街に戻り、市街地を散策する。お土産屋さんではお腹がたくさんになるほどの食べ物の振るまいを受け、お腹がいっぱいになった。
「夏に銚子においでよ」と店のおばさんは仰ってくださった。
どうも犬吠崎近辺の波濤の海原の印象が強いので、夏の銚子の魅力とは何なのだろうと思ったのだが、存外と海水浴場が多いらしい。なるほど、また夏に再訪することにしよう。
銚子電鉄に乗り、終点外川の街を散策することも考えていたのだが、あいにくの運休であった。しかしながら、おかげさまで海のような巨大な利根川下流の岸でのんびりと対岸の茨城県にまで架かっている銚子大橋の雄姿を眺めたり、駅前の喫茶店でまったりとする僥倖を得た。





翌日は自動車好きの祭典である東京オートサロン(千葉の幕張にて開催)に行く予定で、自宅に戻るか、またもや千葉県内のどこかで宿泊するかを決めかねていたが、九十九里に向かって走ることにした。
途上、陽が暮れて来たのだが、ここでは前日にも増してあかね色の美しい夕陽が海に静かに沈んでいく様を見ることができた。これまた、なんとなく丘に登ってみようかなと思っていただけなのだけれど、素晴らしい景色
を見せてもらえた。「地球の丸く見える丘展望館」の近くにいたようで、次は展望館から夕陽をじっくりと眺めてみたいと思う。
銚子へは数度足を運んだことがあったが、考えてみれば、朝日を拝んだことはあるものの、夕陽を眺めるのは初めてであった。さすがに東方には広大な太平洋しかないだけあり、夕陽とはいえ、その姿は観賞の価値が十分にある。さらには東洋のドーバーと言われているらしい屏風ヶ浦を見ることもできた。
前日にどうにか見ようと思ったものの、道中不案内で適わなかったのだが、思わぬところでいとも簡単に見ることができた。まだ完全に陽は暮れておらず、横いっぱいに屏風のように拡がった、海に連なる崖を見ることができた。






九十九里海岸近くの海水分豊富な温泉に浸かり、内陸部の閑散とした道路を快適に走らせる。やがて街灯りがぽつんぽつんと見えてきて、次第に闇を照らす大きな光となった。千葉市街に入ったのだ。千葉市となるともう都会そのもので、銚子からの道中が夢物語のようでもある。
一泊して、翌日幕張に行くことに決めた。
Posted at 2014/01/23 02:44:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 定例の宿泊旅 | 旅行/地域

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「建物そのものがすでに歴史民俗資料になっている気がする😅」
何シテル?   06/18 13:17
帝都東京の地を根城とし、四方八方と旅する行動力の塊がワタクシ、ワルめーらでございます。 東京から大阪くらいまで(往復で1000キロ程度)なら日帰りで行き帰りす...

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