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ワルめーら@Terryのブログ一覧

2015年01月19日 イイね!

日帰り会津ドライブ紀行 A day trip to snowy area

日帰り会津ドライブ紀行 A day trip to snowy area日本って国は本当に面白みのあるところで、ちょっと移動しただけで、天候が全く異なることがしばしばある。このことは年末の宮城・山形への旅の時にひしひしと太平洋側の晴天と奥羽山脈の豪雪とを体験して感じたわけだが、此度もまた同じ感想を抱いた。

朝八時頃に都内を出発。那須の辺りからちらほらと残雪が見受けられるようになる。
しかし、雪らしい雪が見られるのは郡山から磐越道に入った辺りの頃。
磐梯山の近くに来たときには背丈以上に積み上げられた雪が重なっており、この雪のためにパーキングエリアの休憩施設への入口が一部閉鎖になっていた程である。






この辺りは世界有数の豪雪地帯の会津地方であり、この日は晴天で非常に走りやすかった。とはいえ、間断無く降り積もる雪は、雪かきという営みをシシフォス神話の如く、未来永劫続くかのように、とにかく降り積もる。





会津は幕末時代に薩摩や長州を始めとする官軍とやらに(明治政府)、幕府が瓦解して以降でさえ、抵抗した。東北諸藩でも、続々と官軍に投降する藩が相次ぐ中、会津だけは血なまぐささを含んだ戦闘を繰り広げた。
会津と官軍のどちらかが正しいとかそうでないという是非論ではなく、明治から昭和の敗戦まで続いた大日本帝国の基盤は長州と薩摩が中心であり、彼らは別段に政権を享受する正当性があったわけではないことは述べておこう。
錦の御旗というものが倒幕のときに翻ったというが、あれは偽物である。
別段にどちらに肩入れするものではないが、もう少しこのことが理解されても良い。
よって、紙幅を割いた。




会津若松(福島県の人のほとんどは、単に若松という)の市街を回ったが、ふと閃くところがあり、大内宿に行くことにした。
大内宿はかつては完全に日本のモダン化から取り残されていた集落だとされていた。そして集落はどんどん寂れていった。
しかしながら、その集落は寂れるに任せるのではなく、既存のそのありのままの住環境を復興することを選んだ。
結果として、近年ではたくさんの観光客を集める場所へと変貌した。
歴史小説家の司馬遼太郎もこの地を訪れているが、彼が来訪したときも、その存在はほとんど知られていなかった様子だから、かつて賑わった宿場町のルネッサンスはごく最近のことであるともいえる。











こうした風景が「古典」であるのは了解しているはずなのに、どうして懐かしみを覚えてしまうのだろう。私は民族だの国家だのはどうでもいいと思う類いの人間だが、やはり環境や文化が類似した地域で暮らしていると、どうしてもその地域の歴史の蓄積に対して肯定的に反応してしまう。
不思議なことではある。




すべてはうたかたの夢の如し。
栃木の塩原温泉を過ぎた辺りから雪はひとかけらも見えなくなり、クルマのボディに付着している凍った雪だけが、夢が幻でないことを立証していたのであった。もしも、この世界が夢で無かったとしたら。





会津の春は四月を過ぎてからのことだろう。私はもう何度も会津に足を運んでいる。
場所によっては、六月になって桜が開花するような地域もある。会津奥地の檜枝岐村がそうだ。閉ざされた世界のように見えるが、しかし私はこの清涼な白銀世界の雰囲気が好きだ。
そして、育ちこそはずっと関東(東京・神奈川)だが、生まれが福島県の人間であるという理由だけで、私はより会津に好意を持ってしまっている。
これは論理で説明できる事柄ではないように思えるし、論理性を追求するのは野暮ったい気がする。










Posted at 2015/01/19 21:22:42 | コメント(1) | トラックバック(1) | 愛車インプ | クルマ

プロフィール

「建物そのものがすでに歴史民俗資料になっている気がする😅」
何シテル?   06/18 13:17
帝都東京の地を根城とし、四方八方と旅する行動力の塊がワタクシ、ワルめーらでございます。 東京から大阪くらいまで(往復で1000キロ程度)なら日帰りで行き帰りす...

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