職業柄たまたま知ってるんで、チューニング界、DIY界ではニーズ少なそうですが、ちょびっと配線関係の話を、、、
電線は、まぁまぁ、書くに及ばず大して書くことも無いんですが、コネクター周りのちょっとしたマメ知識を書いておきます。
まずコネクターのコネクション部分の材質の表面。
金メッキ、スズメッキのものがあります。
はたまた、真鍮剥き出しでメッキの無いものも。
主に金メッキは50mA以下の信号関係のコネクターに用います。
なんでかっていうと、スズメッキとか、真鍮剥き出しのものは、比較的大きい電流においては、自己清浄といって、酸化膜を電位差で目に見えない小さなスパークみたいなもので破ることができるからでが、50mA以下だと酸化膜突き破れないと言われてるからなんです。
なんでもかんでも金メッキにすればいいんですが、値段が高くてそうは行かないことが多いという背景です。
そもそも
金属における酸化っては、普通の空間では避けて通れないです。生の金属ってのは何かと結び付きたくてしょうがない性分なので、見た目にはわからないくらいのレベルで酸化しちゃうです。
金は錆びないんですがね😊
なので、車関係も最近はコンピューター部分以外にCAN通信線があったりしますんで、50mA以下の信号線もちょいちょいありますんで、そういう部分はなるべく金メッキのコネクターがオススメです。
ただ、例外としてよいのは、ネジで締め付ける丸穴が開いた端子や、端子台、及び半田付けは、メッキとか気にしなくても大丈夫です。
ネジの締め付け圧力は半端ないんで、錆びないんです。
半田もそうですね、生金属がゆえに半田が流れるように付着してるんで。
少し堀込んだ話に続きます。
オイルや油とコネクターの話です。
注意すべくは、真鍮剥き出しタイプです。
オイルの中にイオウを含んでいるものが結構世の中あります。
平常温度では問題が少ないんですが、温度が上がると牙を剥きます。
真鍮の中に含まれる銅が硫化され、電気が流れない硫化銅が表面に出来上がります。
昔のヘッドライトやフォグランプなど、電流デカイのは温度も高くなるは、みたいなところでは端子にオイルが付着しないように注意ですね😅(イオウが入ってないオイルなら問題ないですが)
さらにちょっとマニアックな話になりますが、シリコンオイルやグリスなどもちょっと危険な話があるんです。
有名なCRCとかもそうですが、シリコン含んでます。(まぁ、ハンドクリームよ化粧品やリンスにもシリコン含んでますが)
これらのものは、専門的には遊離といって、シリコンのガスがちょびっと出続けるんです。
それだけなら問題ないんですが、この遊離したシリコンって、環状シロキサンというヘンテコな名前の材質なんですが、こやつはリレー接点とかの火花を浴びせると、ガラスが出来上がるんです。
科学記号でいうとシリコンはSi-R(Rはアルコール基などの類似物)これが火花浴びると、Sio2になるんです。つまり耐熱ガラスで有名な石英ガラスってやつです。
これが、火花を伴う接点の表面にモロにガラス膜を形成するもんで接触不良を起こすことがあります。
要するにリレーなどの近くでは、シリコングリスや、オイル、CRC、シリコン系塗料も使わないほうが良いです。接触不良トラブルにもなりもせんので。
ホーンボタンや古い車のポイントタイプのデスビの内部も注意ですね😅
あくまでもシリコンの使用料の多さと接点不良の関係がありますんで、接点の近くではシリコン入りオイルをタンマリ使わないことですね😅
今度はコネクターのカシメについてです。
みんな大好きエーモンなどの電線カシメ工具。
これ、どれくらい強くカシメルるのかって話ですが、フルパワーでどうぞ😅
圧着ってのは一般的に表には出てこないんですが、世の中の電線カシメってのは各企業めっちゃ慎重にやってるんです。
まぁ、カシメた断面ってのは、通常こんな感じです。
電線一本一本が密になってるんです。
これが、各企業の商品のカシメのレベルです。
ちなみにコレ
スカってます😱
これは接触不良とかになりやすいので各企業レベルではアウトです。
詳しく言うとこの断面も色々あるんですが、一般には電線の太さ(0.5sq、0.75sq、1.25sq、2.5
sqなど)に適合した端子を選ぶことが前提であって大切なことです。
話もどりますが、エーモン工具。
フルパワーでやるのは良いことなんですが、
仕上がりの目安は、
電線引っ張って、電線を引っ張り引きちぎったときに、このカシメ部がスッポ抜けないで、カシメだ部分でないところが引きちぎれればオーケーです。もは企業レベルです😊
(せっかくカシメたのに引きちぎったらもったいないですね💦)
あとは、ちょっとオマケレベルの話ですが、
一般的なギボシや真鍮のコネクターは耐熱は120度までと考えておくと良いです。
140度くらいまで必要なら、リン青銅タイプが良いのですが、なかなか一般には見つけにくいものと思います。
この手の話が車で必要な部分は、マフラーやエキマニ近くで、ギボシや平端子結線の時に注意が必要ってことですね。
あくまでも丸穴タイプのネジで絞め込む結線は問題ないですが。
電気の血管の電線、コネクター、トラブルが出にくいように加工時に上記のようなマメ知識を知っておくと良いかな?と思って書いてみました。
まぁ、そもそも自分のブログ読んでる人なんてめっちゃ少ないので、ほぼ役立たずですが、表にまとまった事が書かれていないので、ちょびっと書いておきました😅
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2020/11/08 02:51:28