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2011年06月12日

2010年式ルノー・ルーテシア R.S.感想文

2010年式ルノー・ルーテシア R.S.感想文 最近、ルノーにとても関心がある。
子供の頃から元々好きなメーカーだったが、
最近のルノースポールは近年の幾つかの国産メーカーが、
合理化してしまった「庶民がスポーツする心」を思い出させてくれる気がしている。

先日、トゥインゴR.S.に試乗する機会があり、その感想をブログに書いたが
昨日はルーテシアR.S.にも試乗することができたのでその感想を書こうと思う。
ルーテシアはもともとヴィッツ・フィットクラスのハッチバック車だが、
R.S.になると専用の2000ccのエンジンを積み、戦闘力が別次元になる。
(国産で探すならオーリスRSかシビックユーロタイプRか・・・・・)

某CG誌のレポートではトゥインゴR.S.は若者向け、ルーテシアR.S.は大人向けと評されていたが、
ルーテシアR.S.に乗ったことでその理由が良く分かった。

運転席に座ると刺激的なコックピットに驚かされる。専用のイエローのタコメーター、
イエローのステッチ入りのステアリングホイール。演出力は十分だ。
インパネもソフトパッドが奢られていて日本のライバルであるフィット(塗装)や
ヴィッツ(無塗装)の硬質インパネとは一線を画す品質感である。
空調吹出し口のダイヤルのゴム塗装は経年劣化で剥がれそうな匂いがプンプンするが。
右ハンドル化によるペダル配置の不自然さは感じず、足元は広い。
PSAはその辺が不真面目だがルノーはなかなか真面目だ。

柔らかめのシートに身をゆだね、エンジンをかける。
アイドル時のエンジン音はそれほど気にならない。
シフトをローに入れると小気味良いショートストロークのシフトレバーがその気にさせる。
この点は国産ライバル(フィットRS、ヴィッツRS、コルトのゲトラグは別格)もそこそこ対抗しうる。

路上に出るが、このとき、歩道から車道に降りる段差でサスが柔らかい事に気づく。
このルーテシアR.S.はサスセッティングが「スポールシャシー」というタイプで、
先日試乗したトゥインゴR.S.についている「カップシャシー」よりもマイルドな味付けになっているのだ。
希望すれば「カップシャシー」のルーテシアR.S.もあるのだが、このマイルドさはサーキットを走るわけではない
私にはむしろありがたいセッティングといえる。

そのままルーテシアR.S.は道幅の広い美術館沿いの山道に入った。試乗コースとしてはなかなかの好条件。
ただ、私はあくまでも普通に2000rpm付近で走行した。ルーテシアR.S.のエンジンは2000ccの水冷直4の16VDOHCだ。
トヨタで言えば3S-GEのようなエンジンだ。いわゆるテンロクエンジンのクルマとは違って普段使いのトルクが
きっちりと確保されているといえる。エンジン音も静粛そのものだ。

また、電子制御スロットルを採用しているにも関わらず、スロットル操作に対するレスポンスがすばらしい。
信号待ちで空ぶかしをしてみたが、追従性が十分でマニュアルのヴィッツRSで感じた気持ち悪さが全く無い。
ついに電子制御スロットル車で自分が買っても良いと思えるマニュアル車が出現した瞬間だ。

さらに、個人的に大嫌いだったEPSだがステアリングフィールはしっとりしている。
同様にEPSを採用しているヴィッツRSでは感じてしまったザラザラ感が全く無い。
EPSもここまでやれるのかと感心した。
昔のマーチやカローラのEPSは神経を逆なでするとんでもない味付けだっただが、今はEPSも煮詰めれば悪くない。

営業マンがもっと回して良いと言ってくださったので、ルーテシアR.S.の本領を発揮させる。
7500rpmまで回るというエンジンは3000rpmあたりから音質が豹変する。
とても官能的なエンジン音に魅了されてしまう。
202ps、フランス車としては初めてリッター100psを超えたこのエンジンは町乗りもスポーツ走行も
両立した現代のスポーツエンジンだ。

エンジン技術としてはいま、過給小排気量エンジンがトレンドであるが、高回転型NAエンジンの気持ちよさは
21世紀になっても伝承して欲しいし、ルーテシアR.S.はそれができている。ターボでは味わえない気持ちよさがる。


コーナリングも姿勢が安定していて自分程度のドラテクでは
このクルマを破綻させる事はできないだろう。
それでいて荒れた路面のザラザラ感は吸収してしまう。
運転する楽しみが増幅される乗り味だった。

最近、ここまで運転が楽しい新型車に出会っていない気がする。


国産モデルにもRSと名がつくモデルがあるが、
それらは一般的なエンジンにMTを設定し、エアロと黒いシート表皮を設定しただけのモデルである。
乗ってみると違和感だらけだし、エンジン音もざらついて貧相。
まったくそそられないモデルだった。

ルーテシアR.S.は私がスポーツカーに求めるもののほとんどを具現化したと言って良い。
あー、貯金してでも買うべき車かも知れん、と頭をよぎってしまった私は見積もりを書いていただいた。

支払い総額ざっと350万円。エコカー減税なんてクソクラエのクルマなので法定費用が高いのだ。
ヴィッツRSなら総額200万円で購入できる事だろう。オーリスRSで250万くらいか・・・・。
あのしっとりした乗り味は+100万円ということなのだろう。

ちなみに家に帰って貯金を調べてみた。まー、ローンなら買えないことは無いか・・・・という感じだった。
会社の先輩が自分の年収までの価格のクルマなら維持できるらしいぞと言っていたが、確かに買えなくは無い。
しかし、そもそも6万円で買ったカローラや28万円で買ったヴィッツを愛でている身としては、350万円なんて
新築一戸建て購入レベルの天文学的な数字である。

ま、新車で買うのはやめておこう。きっといつか良い中古にめぐり合えるはず。

しかし、家にかえってルーテシアの格下のトゥインゴR.S.(価格250万円)がモデル廃止され、
変わりにトゥインゴ ゴルディーニR.S.がデビューする事が決まったそうである。

ゴルディーニといえば、あの真っ青に白ストライプのあのゴルディーニ!

早速調べたが、従来型のトゥインゴR.S.のネガが潰されていることが分かった。
左ハンドル・MT・スポールシャシー。
本革シートと派手なカラーリングは要らないが価格も値下げされて245万円(予定)。
しかも限定車ではないのでしばらくは買いそびれないだろう。
多分、試乗しにいってしまうと思われる。

従来型トゥインゴR.S.よりも乗り味は多少改善されていそうだが、
従来と変更が無い5MTの100km/h時の回転数が3500rpmと言うのが高すぎる気もする。
高速燃費が悪いのは困る。ま、カローラと同じ様な回転数なのだが。
この辺もルーテシアR.S.が大人、トゥインゴR.S.が若者向けといわれる所以なのだろう。

でもきっと支払い総額300万なんだろうな。
今の社員寮では外車は置けないので追い出されてからのお楽しみにするのが良さそう。

ルノーをベタ褒めしたけど、自分が乗ってるヴィッツも
ワイヤー式スロットル、ハイギアードな5MT、しっとりした油圧PSの良いクルマだと思う。
燃費ものんびり走ればリッター20km/L超え。まークルマ選びは難しい。
ブログ一覧 | 感想文_ルノー | 日記
Posted at 2011/06/12 13:34:55

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この記事へのコメント

2011年6月12日 14:33
エコカー減税なんてクソクラエ
いい言葉ですね(笑)
個人的には1人でア○ファードを乗っているよりよほどエコだと思います(笑)
私も前オーナーから譲られた金額は税金含めて10万ちょい。
これだけカーライフを楽しめれば安い、安い。
ですが、既に修理や車検にその3倍ほどかかっていますけど何か?(爆)
コメントへの返答
2011年6月12日 21:45
クルマの価格というのはトータル出費で考えるべきですね。300万円で買った車の経費が20年で200万円=500万円の車。

10万円で買った車が2年で290万円の経費=300万円の車。

そこ行くとカローラなんて下取り含めて6万円で買った車なので完全に維持費の方がかかっております。

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