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2012年01月24日

2011年式 アクア感想文 前編

2011年式 アクア感想文 前編








アクア AQUA 灰汁亜から改題

●アクア S
プリウスよりちょっと小さなハイブリッドが欲しいという
市場の願いは2代目プリウスの頃から存在した。
ヴィッツのハイブリッドがあれば良いのにと言われながらも
それが実現できなかったのはハイブリッドシステムが大きいため、
ヴィッツクラスの車台には入らなかったのだ。
それゆえ、トヨタのハイブリッドカーはプリウス以上の
サイズの車にのみ搭載されてきた。

トヨタの弱みは本格的ゆえに巨大なTHS(トヨタハイブリッドシステム)だ。
EV走行も可能とするTHSはエンジンコンパートメント(エンジンルーム)の
幅が広くないと載せられないのだ。

その隙をHondaは突いた。
FITにIMA(インテグレーテッドモーターアシスト)を組み合わせ、
ヴィッツクラス初のハイブリッドであるFIT HYBRIDを商品化したのだ。
燃費はぎりぎり30km/L、そして159万円という価格。

189万円で発売したインサイトに対しては2代目プリウスを189万円にして
対抗したが、FIT HYBRIDにはぶつける商品が無い。
その好きにFITシャトルにもハイブリッドを追加されてしまい、
コンパクトクラスのハイブリッド車はHondaが独占した。
トヨタはさぞ悔しがった事だろう。

おそらく、何人もの技術者の血のにじむような努力があって
ヴィッツの車台にTHSをねじ込む事に成功した。
さらに燃費競争に負けないように
最大限空気抵抗の少ないボディをまといリッター40km/Lを達成した。

そして敢えてライバルよりも10万円高い169万円という価格に設定した。
FIT HYBRIDよりも上級の車というイメージを植えつける事もできる。
しかもインサイトよりは安い価格設定で完全にインサイトの商品価値を
叩き潰す事に成功している。恐るべしトヨタ。
東北の工場で生産します、と大々的に宣伝し大災害さえも宣伝に利用する
トヨタは姑息といえば姑息だが、それでもこの戦いに勝ちたいと必死なのだろう。

そんなアクアの展示車を見てきた。
ヴィッツよりも空気抵抗に有利な低く長いフォルム。
海外ではプリウスCと呼ばれるだけあってあのサイズで見事に
プリウスルックを表現できていてうまく行っていると思う。

カタログには10年先の未来がやってきた、と書いてあるけど
20年前、低くいのがカッコ良いと言っていた頃に、
背高フォルムのヴィッツが登場し、「21世紀MYカー」と宣伝していた。
そっから10年、また背が低いのが来るんだろうか・・・・。
もう空気抵抗を減らすには部分最適化では限界が訪れてしまったのだろうか。
背は低いものの、乗降性に影響が出るレベルの出来栄えではないのでご安心を。

乗り込んでみると、予想よりも広い。
手足を投げ出すパッケージングが90年代前半の乗用車を思い出した。
後席も広くはないが、ちゃんと座れる。
むしろ新型ヴィッツよりもキチンと座れるではないか!


内装も、イエローグリーンをアクセントにした新しいコンセプトの内装が新しい。
なんだか、ナイキとかアディダスのスポーツグッズみたいな感覚が若々しい。
内装自体はまぁ安っぽいけど、ヴィッツのような寒々しさがなくて良い。
ただしエアコンの操作パネルが「余った場所にスイッチ配置しました」感がアリアリでげんなり。
HMIをもっと追求しないと!

コストを考えたのかシフトは一般的なジグザグゲートで
プリウスのようなエレクトロマチックではない。
あれも、ちょっと違和感がある操作感覚なのでむしろ好ましい。
シフトレバーの先っちょだけブルーでプリウス風。

そんなわけで、座ってみた感じは意外とマトモだった。

カタログをもらってきたが、トヨタの売る気が感じられる厚手のカタログだ。
技術解説は皆無だけど、ちょっとくらい技術を語って欲しいものだ、
と技術者の端くれは思ってしまう。燃費ばっかりつまんない。

欲しいと思えるクルマに出会った。アクアって、いいね。
僕らの「欲しいものリスト」に、なんとクルマが入った。

カタログにこんな一文を見つけた。お前どんだけ卑屈なんだよ、と言いたくなる文面。
まぁ確かに自分の周囲でも車に興味ある人は皆無ですが。

どうしてもリッター40km/Lという燃費と169万円という価格に目が行くが、169万円の機種はオススメしない。
後ろの窓が手回し式なのとFRシートが安っぽいハイバックタイプ
(ヘッドレストが調整できない70年代の国産車レベル)なので
営業車としてなら良いが、一般ユーザーなら179万円のSか185万円のGを選んだ方が無難。
エアコンもあるし、最低限生活はできるレベルの装備内容だが、
遮音性を高めるための部品が省かれたりグレードダウンしてしまうので179万円のSを薦める。

まぁ敢えて185万円のグレードを選ぶ必要性もない。
SとGでは内装が革巻きになる程度でそれほど違いは無い。
だからSの内装で気に入ればS、年配の方で落ち着いた雰囲気を好む人はGを選べばよい。

まぁ179万円のSグレードが良く売れるだろうと予想する。
装備を追加するにはパッケージオプションを選ぶ必要がある。
ナビを着けたければ、バックカメラとスピーカー、ステアリングスイッチが
ついたナビレディパッケージを注文する必要がある。
他にも走行性能をアップさせるオプション、利便性を高めるオプションなど
ついつい目移りしてしまう。

スマートエントリーつけて、高速性能を上げるために足回り変えて、
冬の為にシートヒーターつけて・・・とオプションリストにオーダーを
追加するとあっという間に230万円を超えてしまった。

そう、ちょっと色気を出して魅力的な装備を選ぶと、
一気に値段が高くなるのがアクアの商売上手なグレード構成なのだ。

自分の趣味は置いておいて、一般の人(ナビが欲しいな位のレベル)が買うなら
SグレードにナビレディPKG+スマートエントリーPKG+シートヒーターで
190万円っていうプランがオススメ。 ・・・でも190万円って高いよね・・・。
ヴィッツなら同種の装備が140万円位で手に入るのに。
50万円も余分払うのはちょっと高い。

素のアクア(169万円)と素のヴィッツ(135万円)を比較しても34万円差。
リッター26.5km/Lのヴィッツとリッター40km/Lのアクア。
一体何年乗ればアクアの方がお得になるのか計算した。

実燃費を10・15モードの6掛けするとヴィッツが15.9km/L、アクアは24km/L
一ヶ月に1000km走行、ガソリン単価は130円とする。

一ヶ月の燃料代はヴィッツが6132円、アクアが4062円でその差は2070円。
価格差34万円を埋めるには124ヶ月必要らしい。
つまり10.3年くらいかかる。距離にして12万4000km走る。
12.4万km走った後でアクアのHVバッテリーが寿命を迎えるまでが
「ハイブリッドで得する期間」になる計算。

仮にヴィッツを15万引き、アクアは人気車なので値引きゼロで買えば、
14.8万km走らないと元は取れない・・・・。
ま、個人的にはまだまだ割高なハイブリッドカーを買い、
ガソリン代で一般のガソリン車よりも得をするのは難しいと思う。
それなら、同程度のガソリン車をうんと値引きしてもらうのが手っ取り早い。
会社がお金を払ってくれてて、ガソリンだけ自分で払う・・・みたいな
リースの社用車を使うような人ならハイブリッドが良いかもしれない。

そもそも、燃費で得をする事はなかなか難しい。
そんなナンセンスな銭勘定は置いておいて、
ハイブリッドを先進テクノロジーのファッションとして面白がるのであれば
世界最高燃費のアクアを素直に楽しむ事ができると思う。

来週辺り、試乗してきます。
ブログ一覧 | 感想文_トヨタ・レクサス | 日記
Posted at 2012/01/24 23:40:27

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この記事へのコメント

2012年1月26日 1:03
マトモに座れるって驚き.あと,手回し窓なのもステキ.一番下のLは燃費のために,SとGでは省略されている空力パーツが追加されているらしいよ.ハイバックシートも,ちゃんとヘッドレスト調整できない人には,むしろいいと思われます.昼寝するのにも楽だしね.

ほしい物リストにクルマが入ってなくはないんですが,残念ながら『新車』が入ることがないんですよ.ボログルマならほしいのはいくらでもあるんだが…
コメントへの返答
2012年1月27日 0:18
マトモに座れるのは多分、ヒップポイントをグッと下げたから。いまのヴィッツが後席に座ると狭いのはヒップポイントが天井の高い車に合わせているのに、天井を下げてしまっただね。
もっとヒップポイントを下げてやればよかったのに。

Lはガラスの板厚が薄かったりフードインシュレーターが無かったりNVが厳しそう。燃費は確実に良さそうだけどね。

僕の欲しいものリストに車は入ってましたが、トヨタ車じゃありませんでした(汗)

プロフィール

「@キドニー何ちゃらの下僕 さん Google翻訳で発音させてみて爆笑です!優勝です!関連した話だともう25年前ですが、ホンダの小型車の名前がフィッタだったとそうです。スウェーデンではアカンらしくカタログも差し替えてフィットになりました。天麩羅もさる事ながらVW弁当も好きです。」
何シテル?   08/12 21:18
ノイマイヤーと申します。 車に乗せると機嫌が良いと言われる赤ちゃんでした。 親と買い物に行く度にゲーセンでSEGAのアウトランをやらせろと駄々をこねる幼...
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