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2018年05月29日

2018年式セレナe-POWER感想文

2018年式セレナe-POWER感想文
レビュー情報
メーカー/モデル名 日産 / セレナ eパワー eパワー ハイウェイスター V(1.2) (2018年)
乗車人数 2人
使用目的 その他
乗車形式 試乗
総合評価
おすすめ度
2
満足している点 1.モーター駆動の力強さ
2.キック式スライドドア、キャップレス給油口などのアクセサリーが充実
3.ガラスハッチの採用は過去の技術の良い活用例
4.ベルトラインの低さで視界がいい
5.マナーモードとチャージモードの存在

モーター駆動は確かに力強く、
ようやく他車ハイブリッドと互角に戦える商品性を得た。
ベース車と較べれば明らかに違う一クラス上の走りだと言える。

アクセサリー類が豊富。
カップホルダーは12個ついており、
USBコンセントも6個までつけられる。
それが必要かどうかは別の話。
キャップレス給油口も過去から
社外アクセサリーとしては存在したが、
純正採用した点がポイント。
キック式スライドドアや電子インナーミラーも含めて
既存の既製品を取り入れて差別化する手法の様だ。

チャージモードとマナーモードはEV走行をしたいユーザーにとって便利。
トヨタのHV車はEVモードが使いたい時に限って
電池残量が足りないことが多いように感じていた。
不満な点 1.E/G始動時の、NVが気になる
2.燃費性能は期待以下
3.2列目以降のフロアが高く、傾斜している
4.抱き合わせオプションで価格が跳ね上がる
5.価格が割高

走らせると、CMみたいなモーター音ではなく
E/G音がキャビンに侵入する。
バッテリー容量が小さめなので
EV走行できる距離は短い。
3気筒エンジンの音とステアリングに
振動が伝わってきて興醒めする。

燃費は試乗車で13km/Lでe燃費の達成率は65%程度の17km/L程度。
標準のSハイブリッドと大して変わらない。

ハイウェイスターVの見積価格は400万円オーバー。
総評 ノートの「ひと踏みぼれ」は本物だっただけに、
セレナのe-POWERも期待していた。

別店舗で2台ほど試乗した結論から言えば
動力性能は確かに力強く、
2L自然吸気を凌駕する。
しかし、ノートでは気にならなかった
E/G由来の騒音や振動が
キャビンに伝わるのは大変不快で、
300万円オーバーのミニバンとしては
情けないNV性能だと感じる。

走行シーンの半分程度はE/Gがかかっている。
つまり半分はEVの走りで感動するのだが、
もう半分はデリカシーの無いE/Gにがっかりする。
常にこの間を行ったり来たりするのだ。

上級パワートレーンとしての魅力度で
ジャッジするならば、E/Gの洗練度で
ステップWGNハイブリッドに軍配を上げたい。
こちらは、不快な振動も騒音も少なく、
俊敏さも兼ね備えている。

とは言え100%モーター駆動、ワンペダルドライブ、
プロパイロットなどメカニズム面で
セレナ固有のウリがある点はキャラが立っている。
ライバルと乗り較べてもセレナが欲しいと言わせる
余地も残されている点はよく考えられている。

それ以外はシャシー性能もぼんやりしていて
シャキッとしないし、車両感覚も掴み難い。
2列目以降もフロアが高くてサイサポートが不足、
傾斜したフロアは踏ん張りが利かないなど、
家族の快適便利ミニバンとしては不満が残る。

カップホルダーが12個、USBが6個、
シートバックフック8個などの数字で勝負しているが、
欲しい人には欲しいのかもしれない。

実際に見積もりを取った。
e-POWER ハイウェイスターV(340.4万円)に、
セーフティパックB(24.3万円)を着けて
ナビ(16.3万円)、ベーシックパック(9.9万円)、
ボディコート(7.1万円)、ETC2.0(4.4万円)で
用品がが38.2万円。

本体の総額は402.9万円。

メンテパック10.6万円とその他諸費用込みで

支払い総額427.9万円とのことだ。
ミニバンの激戦区ゆえに30万円位は
引いてくれて400万円を切る様な感覚だろう。

(e-POWERの魅力を安く味わうなら296.8万円のXに
スライドドアのセットオプション(5.9万円)+
ナビパック(2.7万円)+ベーシックパック(9.9万円)
+最廉価カーナビ(11.8万)+ETC(2.8万)+
バックモニター(3.9万円)で334万円+諸費用12.5万円。
ハイウェイスターより50万円以上現実的な価格だ。

それにしてもミニバンってこんなに高かったっけ?
と言うのが正直な感想である。
このクラスのミニバンはファミリーカーの1丁目1番地。
それだけに商品性の向上に注力されてきた。
それは質感とか乗り味ではなく、
●●が付いている、××が△個付いている。
◎◎が□□mm動く、と言った類の横並び競争であった。
ついに乗車定員以上のカップホルダーの数を
競う時代になったのかと思うと複雑な気持ちになった。

ユーザーが便利な車を、と望み続けた結果
装備の品目は増えたが車両価格に反映されている。
その結果、肝心のユーザーがパッと見て
割高に感じてしまうのではないだろうか。
ターゲットユーザーの所得は
昔とそんなに変わっていないのだ。

そこでセレナの価格表を見ると
Bというグレードがあることに気づく。
本カタログを見ても記載が無いので、
営業マンに確認すると、薄手の別カタログに
装備が記載されていた。

LEDライトや左右パワースライドドアなど
派手な装備は付かないが、
Frオートエアコン、Rrクーラー、
クルコンや緊急時自動ブレーキ、
運転席アームレストなどが着いている。

外装はハロゲンライト、フォグレス、
フルホイールカバーだが税込価格231.6万、
税抜きなら214.5万円だ。
NV200の1600ccプレミアムGX-3Rが
税込み233.1万円だが、
2Lで5枠を使い切るビッグキャビンで、
一通りの装備が選べるのだから
Bグレードは潔くてアリではないだろうか。

別のブログで取り上げた
20年以上前の初代ステップワゴン
185万円を考えればまだ高いが、
探せばまだこういう質実剛健たる
隠しメニューが残されているらしい。

まとめると、セレナe-POWERの私の感想は
ノートほどの感動は感じられなかった。
価格の高額さを考えると走りの質が期待値以下だった。
バッテリー性能のジャンプアップで
E/G稼動時間飛躍的に減らすか、
バランスシャフト追加など、
E/Gの根本NV対策を実施すれば
魅力度がグッと上がるあろう。

今の状態では安いグレードを選ぶ方が
得だと感じてしまった。
e-POWERの可能性を広げられるような
今後の改良に期待。
ブログ一覧 | クルマレビュー
Posted at 2018/05/30 00:41:46

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この記事へのコメント

2018年5月30日 8:36
総合的に残念そうなミニバンですね😅
技術的には凄いですが、本質はヘボいっていう最近の車あるあるですね。
乗らないですが、自分がミニバンという選択をせまられたら、探すのは新車ではなくSRノアやTCRエスティマでしょうーおそらく(笑)
感動する最先端技術よりも、こだわってつくられた質からくる車全体のフィーリングの良さを優先すると思います。

いつも試乗せずどんな車か知れるので、良いブログありがとうございます❗😁
コメントへの返答
2018年5月30日 22:28
コメント有難うございます。
e-POWERに関して言えば価格とパフォーマンスが釣り合わないと判断しました。溢れるほどのアクセサリーを大きなキャビンに詰め込んだものの、自動車としてどうなのか?という観点で見れば良い印象は有りませんでした。でもライバルとの横並びならセレナにしか無い個性も有ります。e-POWERも今のところ日産だけの技術なのでどうしても100%モータードライブが欲しいとかプロパイロットやガラスハッチが欲しいと言う方ならセレナに決まりでしょう。

SRノアは実家で乗っていましたが、質感は悪くなかったと思います。TCRになると走りも上質になりますね。

私は試乗ばっかりしてるんでこういうところで皆さんと意見交換できて幸せです。こちらこそ有難うございます。
2018年5月30日 19:54
このクラスのミニバンについては、ベーシックグレードのお買い得競争に続いて、エアログレードの付加価値競争も一段落して均一化が図られつつある状況ですからね。そんな中で新たなリソースをハイブリッドに求めるというのは、ある種自然な気もします。トヨタが市場開拓に成功したからこそという見解はありそうですが。まだ緒戦の域のため、まだ各社毎に特徴や独自性がある辺り、興味深いとも思います。

先行したトヨタは、ガソリン車の人気が盛り返しているという状況もありますので、新車人気が一段落して以降、こちらのハイブリッドの比率がどういう推移となるのかは気になるところです。
自分観点でのお勧めとなると、各車共、実質的なベーシックグレードに軍配を上げたくなるんですよね。
コメントへの返答
2018年5月30日 22:38
コメント有難うございます。
当初は代表的なファミリーカーとして200万円前後に標準が有り、上級は250万円以上という流れでしたが、HV化という手法で一気に300万円以上の価格帯にお客様を誘導できるネタが出来上がりましたね。高いと思いますが、車本来の魅力の一つであるパワートレーンで各社が技術を競う光景は良いですね。

トヨタ他車に先んじて本格HVを投入したので開拓者としてのうまみはあったのだろうと思いますが、一般的に末期になるとお買い得グレード、特別仕様ばかりが売れるようになっていくのでトヨタも次の一手を考えているのでしょうね。TNGAで巻き返すのか、PHVを投入するのか・・・。

parl-siroさんが書かれているとおり装備表と価格表と睨めっこするとベーシックグレードは必要十分で良いですね。必要なものが最初から着いています。ただ、こういう車の購入決定権は女性が握っていることが多く、高い上級グレードには彼女たちが欲しいと思う装備が揃っているんですよね。
過去にステップワゴンがそうしたように、ライバルより1割安い価格でシンプルなグレードを前面に押し出す車が合っても良いと思うのですが、競争が厳しい中粗利が削られるような真似をするとは考えにくいですね。セレナも通常のカタログにBグレードが乗っていないですからね。アイドリングストップも着いておらず中々好ましいです。

プロフィール

「@キドニー何ちゃらの下僕 さん Google翻訳で発音させてみて爆笑です!優勝です!関連した話だともう25年前ですが、ホンダの小型車の名前がフィッタだったとそうです。スウェーデンではアカンらしくカタログも差し替えてフィットになりました。天麩羅もさる事ながらVW弁当も好きです。」
何シテル?   08/12 21:18
ノイマイヤーと申します。 車に乗せると機嫌が良いと言われる赤ちゃんでした。 親と買い物に行く度にゲーセンでSEGAのアウトランをやらせろと駄々をこねる幼...
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