メーカー/モデル名 | ホンダ / ステップワゴンスパーダハイブリッド スパーダ ハイブリッド G・EX ホンダセンシング(CVT_2.0) (2017年) |
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乗車人数 | 2人 |
使用目的 | その他 |
乗車形式 | 試乗 |
おすすめ度 |
3
|
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満足している点 |
1.ベースに比べ1ランク上のパワーユニット 2.安全装備が一式標準装備 3.乗り心地がいい 乗ってみれば分かるクラスを超えた余裕。 同じHVでも加速時にグッと押してくれないトヨタ式、 モーター駆動ながらエンジンが存在を主張する日産式と較べて優秀。 加えてホンダセンシングを標準装備したのも立派。 (かつレスオプションが選べるのも親切) スパーダハイブリッドG・EXだけかもしれないが、 すっきりとした乗り心地はミニバン離れしていた。 |
不満な点 |
1.400万円オーバーはキツイ 2.3列目シートが折りたたみ要件のせいで小ぶり過ぎ 3.フロアがスロープ状で2列目以降の座り心地が悪い 高付加価値で収益を確保したいと言うのは当然ではあるが、 5ナンバーフルサイズ級のファミリーカーで、 本体価格355.9万円(最廉価313.6万円)というのは 乗り出し価格が普通に400万円を超えてしまう。 セレナe-POWER同様、しがないサラリーマンの私にはとても手が出ない(悲) これはハイブリッドに限ったことではないが、 ステップWGNは3列目がペラペラのRrフロア格納式のため、 形状が全くシートの形をしていない。 座ろうとするとヘッドレストが首に当たって不快。 2列目がベンチシートなのは便利だが、 3列目の冷遇度合いが看過できない。 7人乗りを謳う車で快適に座れるのは 4人が限度というのはあんまりではないか。 せめてオプションでベンチシートを着けて 5+3状態にしたいがハイブリッドは残念ながら 7人乗りしか選べない。 また、フロアが傾斜しているのもいただけない。 この点、初代オデッセイやステップワゴンの シアターフロアは非常にうまく作っていたものだ。 現代のミニバンはどれもフロアが傾斜していて 座ると足首が疲れやすい。 ステップWGNの救いは運転席の下に盛り上がりが有り、 2列目のみ特定のシート位置だと足置きとして機能する。 |
総評 |
2015年にダウンサイジングターボを引っさげて登場した 5代目ステップWGNだが、 2017年にスポーツハイブリッドi-MMD (Intelligent Multi-Mode Drive)が追加された。 エンジンとモーター2つを持つ。 1つは発電用、もう1つは駆動用モーターである。 低中速走行時は100%モーター駆動。 電気が充分あればEV走行となるし、 電気が足りなくなれば2Lエンジンが回転して 発電用モーターを駆動し、 電力を生み出してモーター走行させる。 モーターが苦手な高速走行時はクラッチを繋ぎ、 エンジン直結モードで走行できる。 エンジンとモーターの動力が混ぜ合わされるTHS-IIとも違うし、 直結モードを持たないe-POWERとも異なる。 エンジンは4気筒2Lエンジンを アトキンソンサイクル化し、燃費重視のセッティングとした。 モーターは184ps/315Nmというハイパワーだが、 エンジンは145ps/175Nmという およそ20年前位の控えめな数値だ。 i-MMDをステップWGNに搭載するに当たり、 大幅な改修を要したそうで エンジンルームを広くする為に、 スパーダしかハイブリッドが選べなくなってしまった。 加えて全長も5ナンバーサイズを超える 4760mmになってしまった。 ボディサイズや燃費だけを追うなら フィット系が採用するi-DCDを選べば良かったのだろうが、 走りの面でライバルの後塵を拝すのは ホンダのプライドが許さなかったのだろう。 かくして上級車用の高級なユニットを得た ステップWGNハイブリッドは狙い通り 2Lクラスキャブワゴンの中で走りの面では王者になれたと感じた。 個人的にはスタイリングも競合車と較べると むしろスッキリ控えめに見えたのも好感が持てた。 また、RG1風のメーター上の薄型デジパネも好みなのだが、 2列目以降のパッケージングがどうしても残念だ。 フロアの傾斜、補助席然とした3列目。 エンジンで好感を持っても、 後ろへ移動するに連れ、印象が悪くなっていく。 ワクワクゲートは先日初代ステップワゴンでも バックドアの長さが不便に感じたゆえに 面白いアイデアだとは思うが、 積極的に欲しいと言うより着いてるなら それでも良いかなという程度。 見積もりを取った。 G・EX(本体359.7万円)にマット+バイザー+ ナビ(17.2万円)+点検パック(5.3万)+ 延長保証(1.8万)+諸費用(20.2万円) 合計419.3万円 やっぱり400万円を超える金額が出た。 実際は値引きや下取りがあると思われるので、 乗り出し価格は300万円台後半であろう。 どうしてもミニバンを買わざるを得ない人で 車が好きな人なら、高価であっても 走りが良いので選択肢に残るのではないか。 快適装備もフル装備なので家族から不満も出ないだろう。 個人的には1.5Lターボの方が、 自動車税の税額や安いため、 走行距離がさほど伸びないユーザーには 向いているのではないか。 走りも決して不満が出るレベルではない。 カタログを見ればわくわくゲートレスのBは 228万円(税抜き211.9万円)という安さ。 ホンダセンシングが着けば245.5万円だ。 一つ上のG(税込み254万円)との差は 大雑把に右パワースライドドア、スマートキー、 シートバックテーブル、助手席アームレスト、 室内加飾、ロールサンシェード、クルコン、 そしてワクワクゲートくらいのものだ。 26万円の価格差だが、 スライドドアとスマートキー分が9万円で残りは ワクワクゲートとアクセサリー代だ。 どうしてもワクワクゲートが欲しいならGだが、 そうで無ければBのお買い得度は高い。 個人的に仕方なく?購入するとしたら、 どうしてもクルコンと2列目ベンチシートが欲しい。 となると、Gに2万円のベンチシートをつけて 256万円か268.2万円のホンダセンシング付で悩むことになる。 本当はBホンダセンシングにベンチシートが着けば 最強のコスパ(247万円?)なのだが、 敢えてそうしているのだろう。 結論としてステップWGNスパーダ・ハイブリッドは ライバルを圧倒する走りの完成度を持つと感じた。 内外装も悪くないが、ミニバンとしての室内空間の組み立て方は 20年以上前の初代に及ばない部分も見受けられた。 また、ハイブリッドは価格が高く 昔ならV6エンジンを選ぶ様な 走りに重きを置く層にはお勧めだが、 普通のユーザーが燃費分で元をとるのは困難。 繰り返しになるが1.5Lを選んだ方が 自動車税が安く、メリットがあるのではないだろうか。 (ただ、1.5Lターボの良さが一般には認知されていない。) |
走行性能 |
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試乗したのは最上級グレードなのだが、
走り出してまず感じるのは雑味の無い乗り心地だ。 荒れたアスファルトを制限速度で走ったが、 不快なショックは伝わらず過去に試乗した VTECターボのステップワゴンよりも上質に感じた。 聞けば専用サスチューンを採用しただけでなく、 最上級グレードにはヤマハパフォーマンスダンパーが奢られている。 ホンダがヤマハの部品を採用すると言う事自体がサプライズだが ヴェゼル以降、採用が拡大している。 最近ではトヨタがハリアーのターボに採用しているが、 マイナーチェンジレベルでボディの減衰を追加するには もってこいなのであろう。 (高剛性接着剤を塗布するなど他の方法もあるが投資がかかる) リチウムイオン電池が少なくなると エンジンがかかるが、ショックを全く感じない。 e-POWERで興ざめした 安っぽいステアリング振動も感じず、 シュイーンという軽快なエンジン音が聞こえるだけなのだ。 モーター駆動による力強さは 明らかに2Lクラスのミニバンの水準を超えるが、 NV性能もライバルに勝っている。 走行性能を重視するならステップWGNハイブリッドが良いだろう。 |
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