こんにちっぱい!
今回のTOP絵も,Pixvの絵師さんらのものではなく、エロゲのスクリーンショットです(苦笑。
前回のブログで「
ハロー・レディ!」というエロゲのプレイを終了したことを報告させていただきましたが、今度はそのファンディスクとも言える『
ハロー・レディ! -New Division-』という作品のプレイを完了いたしました。
この『
ハロー・レディ! -New Division-』は、本編の方では攻略対象になっていなかった兜山美鳥と菱吾森のルートを描いた作品となっています。
(既存ヒロインらとのその後のイチャラブを描いたショートストーリは収録されていません)
■兜山美鳥ルート
美鳥はスクールの最高位である5人いるエトワールのうちの一人で、音無朔の親友とも呼べる存在です。
その美鳥が、ある日突然スクールから姿を消してしまいます。
朔が学園側に事情を問いただしても、一身上の急な都合・・・としか教えてもらいません。
(このことがエルや朔のルートで、朔がスクールに疑いを持ったきっかけになっています)
実は美鳥はハロー(helo)が肉体と精神に変質をもたらす〝オンスロート化〟という病気(?)の傾向が現れていたため、完全に変質してしまう前にスクールの手によって廃棄処分されてしまいます(本編では)。
この『
ハロー・レディ! -New Division-』の美鳥ルートでは、その今まさに廃棄処分されようとしていた美鳥の危機に成田真理が偶然出くわし、美鳥をスクールの刺客から救出するところから物語が始まります。
そして、刺客から救い出したあとのセリフがカッコイイ♪
ただ・・・・・
余計な揉み揉みも助けたついでに行っていたみたいですが・・・・・
そしてヒドイ開き直り・・・・・
まったくそのとおりだと思います(苦笑。
いや・・・
美鳥以外の級友たちは、皆・・・成田真理のことを〝変態〟だと認識していたはずだが・・・(www
美鳥を助けたことで、共にスクールに追われる身となってしまった成田真理は、美鳥の身体に起きている異変(怪異)を感じ取り、密かに彼女から採取した血液を専門家の鑑定にまわします。
そして出てきた検査結果は・・・・・・
〝兜山美鳥は人間ではなくなりつつある〟・・・という衝撃の事実。
スクールの大切な人材として守り・育てていたはずのエトワールのひとりである美鳥を、スクールがかんたんに切り捨て、処分しようとしていたのは、この美鳥の身体に起きている異変に関係があると睨んだ成田真理は、真実を探るべく美鳥を連れてスクルーを取り囲む森を抜けるルートからスクールへの侵入を試みます。
しかし、その森の中には、宿敵である理事長の息子の御門大儀が武装メイド(成田真理の妹の遺伝子から作られたデザインソルジャー)を引き連れて待ち構えています。
御門大儀は、幼い頃の成田真理がもっとも親しかった親友。
なので彼の行動パターンをよく把握しており、かつての友を説得して、美鳥の身柄を渡してもらうべく、スクールには内緒で待ちかまえていました。
もちろん成田真理の信義の中に〝窮地の中にいるか弱き乙女を見捨てる〟という選択肢はありません。
なので、交渉は決裂。

(成田真理のセリフがかっこよすぎます)
こうなることを予想していた大儀は、待機させていたAI操縦の無人武装ヘリを使って、自分もろともこの一帯をロケットランチャーの一斉射撃で焼き払おうとします。
その時、美鳥が怪異へと変化。
立ちふさがっていた大儀や武装メイドだけでなく、成田真理ですらも殺そうと、絶対的な力で静かに襲い掛かってきます。
〝オンスロート化〟
大儀はこのとき初めて美鳥の身体に起きている異変の真相を成田真理に告げます。
〝通常のハロー(helo)は現実とは異なる虚数領域で働く力〟一方〝オンスロート化したハロー(helo)は現実を侵食する力〟だと説明。
さらに〝オンスロート化したHMIで元に戻れたものは居ない〟とも・・・
美鳥に向かって撃ち込まれたミサイルは空中でバラバラに切り刻まれ、武装メイドがばら撒いた銃弾は美鳥に届く前に弾かれる。
美鳥の一振りで森が割れてズレ、美鳥の領域(半径5メートルくらい)に踏み込んだ者は身体の制御を全て美鳥に奪われ、心臓の鼓動すらも止められてしまう。
〝オンスロート化〟とは、本編のラスボスとして登場した瑠璃・・・・唯一の完全なるHMIの出来損ないのような存在だが、その能力はすでに人間の力では対抗することすら厳しいものになってしまうのだという。
だから、〝オンスロート化〟の兆候が現れたHMIは、そうなる前にスクールが間引いて処理してきたのだと・・・。
それでも成田真理はあきらめない。
一度は〝オンスロート化〟しかけた美鳥を元に戻す事が出来たという細い可能性と、〝兜山美鳥を守る〟という約束を果たすため、美鳥の領域に突進し、脳に命令を打ち込むという自分のハロー(helo)を行使しようとします。
しかし美鳥の領域に入ったとたん、成田真理の肉体は美鳥の制御下に置かれ、心臓すらも止められて絶体絶命のピンチを迎えます。
やがて死の領域を垣間見た成田真理は、己が持つハロー(helo)の新たな領域を見つけ出し、その能力を使って美鳥との勝負を引き分けに持ち込みます。
ただ・・・・
〝オンスロート化〟した美鳥は逃走し、見失ってしまいますが・・・・。
そこで成田真理は〝オンスロート化〟に関する更なる情報を大儀から聞き出します。
〝オンスロート化したHMIと接触したHMIは、30%の確立でオンスロート化すること〟
〝精神の状態が不安定になるとオンスロート化しやすく、そのためオンスロート化という事象自体がスクールのHMI保持者に秘密にされていること(自分が化け物に変質する可能性を知ったら、精神が不安定になりますからね・・・)〟
やがて成田真理は街中で赤人珠緒と戦闘になっていた美鳥を発見。
辛くも美鳥を制し、元の美鳥に戻します。
そして美鳥を処理しようとしていた珠緒を説得し、身柄を預かり、〝オンスロート化〟を直す術を探すべく動き出します。
しかしHMI研究の最先端をいくスクールですら治療法方が無いと匙を投げた〝オンスロート化〟の治療方法が見つかるわけもなく、時間だけが過ぎていき、やがて美鳥を匿っていた隠れ家が成田真理の不在時にスクールの無人殺人兵器に襲撃されます。
死に直面して、完全な〝オンスロート化〟を遂げてしまう美鳥。
スクールと日本政府は、〝オンスロート化した美鳥〟を多くの犠牲を払いながら街の入り口でもある大橋へと誘導し、ここを最終防衛線として不退の布陣を敷きます。
ここを突破されれば、街の住人など夜が空けるまえに全て〝オンスロート化した美鳥〟に殺されてしまうため、美鳥の能力に対して有効の可能性がある兵力が集められています。
そして・・・・
〝オンスロート化した美鳥〟と守備部隊の戦端が開こうとしたその瞬間、両者のあいだに成田真理が割って入ります。
覚醒した自身の新たなハロー(helo)・・・〝絶対の静止〟を使い・・・・
〝オンスロート化した美鳥〟を〝救う〟ために・・・・・
成田真理が兜山美鳥をどのような形で〝救う〟のか・・・・・
それはぜひゲームをプレイして自身の目で確認して欲しいと思います。
成田真理カッコイイですよね。
彼の行動は「世界の全てを敵に回しても、君を守り、そして救おう」と言い、しかもそれを実践しているので、美鳥でなくても惚れちゃいますよね(苦笑。
■菱吾森ルート
菱吾は、成田真理が世界中を放浪していたときに、とある暗殺者から開放して連れ出した女の子です。
ある意味本編の鷹崎エルと同じような境遇で、最初の主人である暗殺者に幼い頃に買われ、暗殺のための〝道具〟として育てられました。
そのため人を殺すために必要な銃器や刃物、毒物、火薬などの扱いは身だしなみをするように自然に行える技術を身につけています。
目の前で暗殺者だった主人が凶弾に倒れた時、「私と一緒に来い」と、菱吾に手を差し伸べたのが成田真理でした。
成田真理はそれ以来、暗殺の道具としての生き方しか知らなかった菱吾にさまざまな知識を与え、彼女を一人の人間として扱ってきました。
そういった意味では、鷹崎エルにとって音無朔が自分に人格を与えてくれた大切な存在であると同じように、菱吾にとっての成田真理もまた、自分を〝道具〟から〝人間〟に変えてくれた唯一無二の存在だといえます。
なので、彼女は自分の意思で、成田真理の侍女として、成田真理が行う復習劇に最後まで付き合う決心をしています。
ただ・・・・
当の成田真理の方は、菱吾に〝私に縛られるのではなく、自分の人生を、自分のために自由に生きて欲しい〟と思っているようですが・・・
これは本編をプレイしていた時から感じていた事ですが、菱吾は成田真理に対して恩義以上の感情・・・・恋心を抱いていたのではないかという疑問がありました。
このファンディスクの菱吾ルートでは、そのあたりの菱吾の感情がキッチリと描かれていました。
まぁ・・・・・
菱吾の成田真理に対する発言は、ことごとくヒドイ毒舌なので、そういった乙女チックな感情を表面には一切出さないのですがね・・・・(苦笑
菱吾森ルートでの復讐劇のストーリーは、ほぼ本編の音無朔ルートと同じ様相で進んでいきます。
大きな違いがあるとすれば、御門大儀が朔ルート時以上に主人公と仲良くなっている事くらいでしょうか。
御門大儀がやや主人公寄りの立ち居地に変わったことにより、大儀が最後の混乱に乗じて瑠璃を加俸する事がなくなります。
なので、菱吾森ルートでの見せ場は、スクール理事長の御門黒船と主人公の直接対決を菱吾がどのようにサポートするのか・・・という部分になってきます。
ちなみに本編の音無朔ルートでは、スクールの正門あたりを守っていた菱吾が学園の外から帰ってきた御門黒船と遭遇し、そのことを無線で成田真理に伝えている最中に黒船によって倒されてしまっています。
ただこの時、黒船は菱吾の命までは奪っておらず、そのことが成田真理のなかで疑問になっていました。
この菱吾森ルートでは、その正門付近での菱吾と黒船の攻防戦が詳細に描かれており、菱吾の卓越した接近戦能力だけでなく、それらの攻撃の数々に難なく対処して見せた黒船の人間離れした能力を見る事が出来ます。
黒船が菱吾に最後の一撃を入れる直前・・・
「よくやったメイド。 これだけ手こずらされたのは何年ぶりか・・・」
と、菱吾の戦闘能力を賞賛していることから、菱吾の将来性を期待して止めを刺さなかったのではないでしょうかね。
成田真理と黒船の最後の戦いがどのようなものになったのか・・・は、実際にゲームをプレイして確認して欲しいところですが、成田真理が黒船に敗北を感じて相討ち狙いの愚策にでようとしたときに、主人を鼓舞するために菱吾が取った行動に驚きました。
こんな脅しにも似た応援を愛すべき侍女からされたら、成田真理は敗北するわけには行かなくなりますよね(汗笑。
最後は、音無朔の手で再建途中のスクールをあとにして、成田真理と菱吾の二人がボロボロの姿で旅立つシーンで終わるのですが・・・・・
本編を含めこのエロゲのヒロインルート中で、唯一その後の二人の物語を読みたくなったのが菱吾森ルートでした。
だって、この二人なら復讐劇よりも面白い冒険をその後もしてくれそうじゃありませんか!(苦笑。