
予定外の
早い出発で、
スタンプラリーまでしちゃった。
なんだか腹が減ってきた…
とりあえず今日の最終目的地の方向へ進んでみたら、見つけました。
14時頃までの営業形態で品切れになれば早めに閉店される。現在13時ジャスト。
オワタ。
いきなりオワタ。普段なら諦めて帰るところですが、知人が日曜の11時半でこうだったそうで、シレっと並んでたらありつけたそうだ。しかもラス1というラッキーさ。
ワタクシは平日の来店。でも既に13時。ワタクシにそんなラッキーあるだろうか…
駐車場は満杯で、辛うじて停められたのは端っこ。もう、死亡フラグしか立たないのに、
と思った。根拠は全くない。
イケタ。
店員さんがそっと耳打ちしてくるの。「ホルモン煮込み定食はギリまだイケますよ」と。
\YES!それが食べたかったの!/
めちゃくちゃ美味しい!
大腸中心でふわふわ、臭みは全くありません。具はホルモンと豆腐、白菜、葱。
味付けは絶妙で濃ゆくない。一口食べると、すぐにまた一口欲しくなる。食べても食べても底から湧いてくる感じのボリュームで、夢中で食べてました。なんとも中毒性のある美味しさ。そして米も美味しい。甘みがあって美味しい。一粒一粒がツヤッツヤ。
ブハ(笑)
「到着する前に電話」がお約束でしたので、食後に連絡。
15時チェックインだけど14時半に着きそうなので、車を停めさせてもらえたら周辺をぶらつきますってことで向かいました。
まさかのガレージ駐車。
息子さんなのかな?若旦那がここから部屋まで荷物を運んでくださりました。なお、チェックアウト時も宿から駐車場まで荷物を運んでくださりました(驚)
30分前というフライング過ぎるチェックイン。今宵お世話になります。
肘折温泉のメインストリートの入り口付近の旅館で、その存在感は抜群。古風な木造建築の外観と館内で本当に昔のままという感じ。
部屋は2階。
赤色で囲った8番客室、10番客室の二間がワタクシの部屋となります。
主に過ごしたのは8号室。隣の10号室は寝室として布団が既に敷かれていました。
青色で囲った11番客室、12番客室の二間はオサーン2人組の部屋。襖を隔ててなので、うっかり襖を開けてこないだろうか… ドキドキする間取りです。
愛煙家で煙が流れてきたり、カーーーッ!ペッ!がやたら多く、声もデカかったなぁ(遠い目)
ここでも「2階の部屋⇔温泉で階段の上り下りが頻繁なわりに足音が聞こえないし、居るのに居ないようなくらい静かだぞ。あれは若いぞ!」って言われてました(笑)
おひとり様なんでね、1人で騒ぐ人っていないよね?(苦笑)
\投宿/
「お着き菓子」は、ほていまんじゅう。
旅に出掛けると体が疲れ、お腹もすいて血糖値が下がった状態でチェックインという感じが多いと思います。その状態のまま入浴すると、めまいや貧血が起きて具合が悪くなってしまう人が多いのだそう。
お着き菓子には、糖分を補給して入浴時のトラブルを避けるという目的もあり、一緒にお茶を飲んでおけば、お茶に含まれるビタミンCが湯あたりを防いでくれるんです。
部屋にはお茶セットや電気ポットがあるので、一息つきましょう。
旅館の看板には三浦屋旅館の名前の横に「三原半三郎」という屋号が書かれていて、ご先祖の名前だそうです。三浦屋旅館に限らず肘折温泉の旅館はすべて人名が屋号になっています。
浴室は1階。
急な階段の上り下りに毎回ドキドキしました。階段を挟んで男湯、女湯があります。
ガラ…(戸を開く音)
独泉☆
緑色っぽくも茶色っぽくも見える、薄濁りの湯。土類臭&鉄臭がほんのり香ります。
男湯と女湯を仕切る壁には蔵王の樹氷的な絵が飾られています。男湯のほうは渓流らしいです。
浴室の床も濡れてない、湯の表面には成分の固まりが膜のようになっている様子から、
日帰り温泉客は来てないみたい。もしやチェックアウトするまで、この浴室は貸し切り状態になるのでは?
浅ましくも独泉できるかもしれないと思いながら、足をつけてみると…
超熱い!
油断してました。肘折温泉はどこも熱めなのですが、その中でもぶっちぎりで一番熱い湯と謳われているのを忘れてました。
足をつける⇔すぐに引き上げる… を繰り返しながら身体を慣らし、ざぶーんと入ると、じーんと染みる温まりの湯。
熱い。気持ちいい。熱い。気持ちいい。ずっと入っていたい… 長湯をしたくなってくるような湯です。
ざんざん掛け流し。
よく見ると壁は大理石?
音もなく静かに源泉が注がれています。
湯から上がった後も汗がでるわけでなくスッと浴衣を着ることができ、割にあっさりとしていて何度も入れちゃいます。チェックイン後に夕食前後、夜に早朝と… めちゃくちゃ堪能させていただきました。
ちなみに翌朝は身体が慣れたのか、少し湯温が下がったのか、すんなり入れるようになりました。佳き!
前回お泊りした木村屋旅館の近くに「組合2号源泉」はあります。この源泉は87度近くもあり、肘折でも有数の高温の源泉です。熱いワケだ(苦笑)
実はもう一つ利用できる浴室があるの。
\家族風呂/
1階の奥にあり、戸が開いていれば空いている合図とのことで、貸し切りで利用できます。
熱い!
またもや油断してました。最初に少しだけ加水させていただきました。
こちらの湯も素晴らしく良かったです。凄いよ、肘折温泉。佳き!
三浦屋旅館には看板猫がいます。
ちゃっぴー11歳♂
とっても若いように見えますが11歳。ご覧のとおりオムツ姿です。腰が立たず、前脚だけで動きます。
僅か500㌘しかなかった仔猫は、わざわざ肘折温泉に捨てられていたそうです。「このままじゃ死んじゃう!」と拾ったのが女将さん。その時から腰が立たなくて自力での排泄ができない。捨てられた理由はそれだろう… とのこと。
だからずっとオムツなんです。動物のオムツは人間のオムツのように通気性が良くないから、蒸れてただれちゃうので常にお尻に塗り薬が必要とのこと。
「ずっと赤ちゃん育ててる感じよ、ワハハハ~」
自分のヌコがこうだったら同じように出来るかな… ただただ女将さんを尊敬します。
警戒心ツヨツヨだから、ちゃっぴーからは近付いたりしない。
まだ何も知らなかったワタクシのすぐそばに来ていたもんだから、猫に対してよくやっちゃう「鼻ちょん挨拶」をした。できた。それを女将さんに言ったら、かなり珍しいことなんだって。ドヤァ ※一度きり
ちゃっぴーからすれば、こんな面持ちだったのかな。
なお、指先をクンクンしてくれるのは挨拶ではなく、相手が何者なのか、匂いを嗅いで知ろうとしての行動。
ちゃっぴーを見かけても、そっとしておいてあげてください。猫じゃらしの誘い出しに応じません。警戒心ツヨツヨなので愛想がないです。そのため怒る人もいるそうですが怒らないでください。お互いにNO接待で。
夕食はだいたい18時くらいからふわっとスタートです。部屋食なので部屋で待っていれば持ってきてくれます。ワタクシは8番客室、オサーン2人組は7番客室。
わざわざ2階に運んでくるのはツラいのでは?1階で食べるほうが宿的には楽なのでは?と思ったけど、ちゃっぴーの気が休まらないか。いや、理由はそれじゃないと思うけど、どうしても猫ファーストで考えてしまう(苦笑)
なお、部屋に内線がありません。食べ終わった時や飲み物を追加したいという時には廊下にある電話で厨房に連絡する形になります。
\いただきます/
真ん中のグラスは自家製の梅ジュース。ノンアルコールです。
肘折温泉では膳でいただくスタイルが多いみたい。そしてこの時期は特に山菜が中心。だから来たの。
お品書きはありませんが、一品ごとに説明をしていただきました。覚えてないことを悔やみます↷↷
この美味しそうなお膳の前に座ると、テンション爆上がりしちゃうので、そりゃ忘れますがな。
もちろん飲んでます(笑)
小鍋は着火剤で温かい状態で食べられます。最高です。
お櫃にはツヤツヤピカピカなご飯。
食事の量が苦しくなることなく適量で、
どれも美味しい!最高です!
実は三浦屋旅館に連泊する予定だったんです。当初は連泊で予約してました。それを無理せず走るという、
中継地点に丁度いい的な考えなだけで入れてしまった宿…
バカバカバカ。ワタクシのバカバカバカ。
あの時のワタクシをペチンペチンして目を覚まさせてやりたい!
夢にまで出てくるかと思う後悔でしたが、布団の適度な重みもあってか、しっかり熟睡できました。
朝食はだいたい8時くらいからふわっとスタートです。
\いただきます/
説明をしていただきましたが… うん、忘れました↷↷
美味しい!おかずもお米も美味しいよぅ!(感涙)
三浦屋旅館は、ご主人の朗らかさ、女将さんのあたたかなお人柄、若旦那の心遣い、明治期の木造建築、素朴で美味しい田舎料理、しっかりあたたまる湯、何をとっても一級です。