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2016年10月02日 イイね!

アンダーステアセッティングとは

セッティング方法ではなくて、車両の特性ということでドライバーが受ける印象に焦点を当てて話をしたい。

アンダーステア、という言葉だけではいくつも意味があって非常にわかりにくい。今記載したように車両の運動特性を表す場合もあれば、まさに前輪がステアリングの応答から逃げる方向にスリップしている状態の事も同じ言葉で表すし、足回りのセッティング方向の事を指していることもある。

ここではあくまで車両にアンダーステアのセッティングを行った場合という意味合いに言い換えても良い。

そんなところで話を進めたい。


通常車両設計時には計算上の静的な重心を中央より前よりをベターとして、±いくらかパーセントで設計する。
これは車両の安定傾向を表す計算によるもので、後ろに重心があると(そしてそれが高い位置にあると)極めて不安定になるからだ。
そもアンダーステアというのは、ある操作状態から振幅が小さくなって収束する方向にあることをさして言う。
つまり「安定化」することを「アンダーステア」状態にあるという。
たとえば旋回を開始していたとする。
その状態でステアリングを離し、アクセルを踏み込むとどうなるか?まあ、アンダーステア傾向だとステアリングは車両に対して平行、すなわち直進する方向に向かって収束しますよね?

そのクルマはアンダーです。安心してお乗りください。
しかし、戻らなかったり逆向きに車両が振られる傾向にあり、直進しなくなる場合はオーバーステア傾向にあるといい、極めて危険なので急いで工場に連絡してください。
足回りかステアリングのどちらかが致命的な状態にあると思います。なお、トルクフルな旧FFだと、所謂トルクステアでアクセルを踏んでいる限り舵角を持ち続けることもありましたね……しかも戻そうとしても重いし。

さらに、アンダーステアだとステアリングに対する車両の応答も速い。これの理屈はちょっと説明がしにくいんだけど。
まあそんな傾向があるので、基本クルマはアンダーに仕立てる。ニュートラルというのもあるんだろうけど、所謂オーバーは危険なので有る程度以上アンダー傾向にするのが正しい訳。

で、ビートのアンダー傾向はおそらくフロントにかける荷重の問題だけなんだろうと思うわけです。
普通はブレーキ操作でぐっとフロントに荷重がかけられる訳ですが、ビートに関してはフロントにはこれ以上荷重をかけられないような足回りの設計にしているようで。
なおかつ、ニュートラルに極めて近いアンダーに設定しているのか、応答は速いわヨーレートの割にはクイックに回頭するわで結構おもしろいクルマだなぁと思うわけです。

オーバーステアの車両でノーズダイブした場合、リアが落ちつきなく左右に揺れるような印象を受けるはずです。
どういうセッティングなのか、同じEP82でも私が使っていたものは極めてアンダー傾向の強い「直進性セッティング」、チーム内のもう1台は今言ったような常にカウンターをあてっぱなしの「不安定セッティング」だったのを覚えています。

だので私は曲がらないクルマを曲げていく癖がついた訳ですが……多分、あの車両はリア足をいじってたんだろうと思いますねぇ。ものすごい速度でリアを蹴飛ばすように流せてたクルマでしたが「常に斜めに走っているような感覚」を受けるもので、とても日常使いにできる状態ではなかったですね。

というわけで、アンダーなのが当たり前で、強アンダーでも曲げる事はさして難しくない。
でも、オーバーステアは危なっかしくて乗っていられない。
そんなところで覚えておくと間違いないでしょう。
Posted at 2016/10/02 18:18:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | チューニング | クルマ

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