![マツダ ボンゴトラック @ロイヤルホームセンター マツダ ボンゴトラック @ロイヤルホームセンター](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/609/239/47609239/p1m.jpg?ct=02df41c7dee1)
ホームセンターで買い物して、軽トラ借りようとしたら「1tトラック<大きいの>」もあるよ、とのことで。
買ったドレン管が4mモノだったので、大きい方が良いっすかね、とお借りしまして。
マツダ、ボンゴ。
これこそ、広島が誇るマツダの主力車種よ。
(※知らんかったら、この型で自社製は終了し、2020年からの現行型はダイハツ製のインドネシア産(こないだに検査偽装とかで型式取消くらったタウンエース/グランマックス)になってました……
さらば、マツダの魂、、、)
あ、うん。マツダね? こないだ乗ったよ。
小回り効いていいよね。たくさん載るし。
とか適当な事を吐かすことができるのですよ、そう、ボンゴに乗れば!
と、ボンゴくん。
全く知らないけど、昔はハイエース並みに圧倒的な人気車種というか代名詞的なヤツだったらしく。
それが今は昔で、ワカモノはボンゴとか言われても知らなそうよね、、、
ボンゴといえば、前後タイヤ・異径!
ボンゴといえば、後ダブルタイヤ!
という認識です。
このリアダブルタイヤ、荷台の高さを下げたいけど、タイヤが邪魔。
タイヤの径を小さくすればいいんじゃね?
タイヤ小さくして耐荷性能足りない?2個並べりゃ良くね?
的な感じの漢気と聞いております。
実際、荷物載せるのに荷台に飛び乗って、飛び降りた感想としては、結構効いてる。
いい感じに荷台低くて良い。
さておき。
乗ってみると、これがもう昭和の風の吹く、やべえヤツなわけですよ、これが。
この型のボンゴは1999年発売。
…だけど、1983年発売の前型をベースに改良を入れた感じのなんちゃってフルモデルチェンジだったそうで、兎に角に色々が古い。
窓はパワーウインドウで、集中ドアロックっぽかっただけど、ドアロックは懐かしい窓枠んとこにぴょんってノブが出るタイプ。
物理キーをドアのシリンダーに差し込み、鍵を開け。
コラムのシリンダーに差し込み、エンジンを回す。
懐かしい。
って、コラムシフトじゃねえか、こいつ。
運転席の見晴らしの良さ、これぞトラック。
キャブオーバーで、運転席はタイヤの上で、普通に乗り込みづらい。
タイヤの前にステップはあるにはあるけど、それを使うには結構に大きくドアを開けないといけない。
登って座ると、妙に高い座面は、妙に車体外側に寄っている。
そう、コイツは真ん中が物置になってるけど、3人乗りモデルがあるんだよ!ボンゴ・トラックには!
僅か1690mm<5ナンバー>の車幅に、3人を横並びさせるために。
うっすいドアのギリギリまで運転席を外側にオフセット。
うーん、違和感がやばい。
そして、ペダル。
ドスンと股を開いて座って、右側に横並びで、ブレーキと、アクセル。
そう! 足元から、垂直に、ステアリングシャフトが通っている!!!
だから、ペダルはそれを避けて配置される。
股を開いた、右側に、ほぼ等間隔で。
踏み間違いそうで無茶苦茶に怖いが、怖いね、、、
しかし、せっかく荷台を低めたのに、なんで運転席はこんな高いんじゃ。
広島にはチビしか居らんのか。
邪魔なので、収納状態のサンバイザーを固定外して、ちょっと手前に引いて避けておく。背筋伸ばすと視点と同じ高さやねん。
天井に頭ぶつかることはないものの、座席が異様に高く、まあ、この下にエンジンがいるんだろうけど、と。
シフトブレーキを解除し、走り出すと、うわぁ、昭和のATだ、、、
アクセル踏んでぐわーっと進んで、アクセル抜いて、すわーっと進んで、を繰り返す。
ほぼ空荷で、暖機運転の高めのアイドルと低いギヤ比により、クリープでわりと前に出たがる。
おいおい、待て待てよ、とブレーキで抑える、、、のに難儀しながら、まあ、なんか前に行きたそうだし、付き合ってやるかな、という気持ちで走り出す。
と、もしかしなくても、こいつ、ワイヤーか???
電スロじゃないよな。
マイチェ…フルチェン前の旧型がキャブで、最後までチョークついてて。この型になって電子制御になった、、、ってことは、スロットル制御はワイヤーでアナログにやってそうだな。
そうか、、、懐かしい感じはそのせいか。良き良き。
そこそこ車体が長いはずなので、曲がる時は、気持ち頭を振り目に曲がってみてくーーけど、実は4335mmしかなかったらしい。
でも、運転席が前ギリギリについてるから、これでよかったのか?
キャブオーバーでボンネットないせいで感覚が全く分からん。。。
あとでシビックに戻った時にマジで混乱した。運転席の位置が違い過ぎる。
走らせている感じ、足回りは古いなりに(古いからこそに)ちゃんと作られていて、なかなか安定している。
Wikipediaによると、前輪ダブルウィッシュボーン+トーションバースプリング。後輪半楕円板バネ。つまりリーフスプリングか。
ここでの安定しているは、コーナリング姿勢であって、直進安定性はかーなりあやしい。
まあ、そういうもんだ。トラックだぞ、こいつは。
コーナリングは姿勢作ってやると、綺麗に進んでく。
ATとエンジンがアレなんで、綺麗に姿勢を作るのが大変ではあるけど、明らかにシャシが勝ってて、そこは良い。とても良い。
MTだったら、なかなかイケイケに走れそうな雰囲気はある。
ブレーキは、ほとんど荷物載ってないのもあって、よく効く。
ストロークと効きが一致しないマツダのクソブレーキは、もしや、こいつがルーツ???とか余計なことを考えながら、踏み間違いが怖いよなぁ。もしもの時も自動ブレーキ付いてないからなあ、こいつ。となっている。
ステアリングは、まさにハンドルと呼ぶべき正しい昭和トラックで、ほぼ水平に倒れている。
上に被さるようにして、えいやぁと回すのだ。
手前側に伸びる、2本スポーク。
いやあ、時代を感じますな。
エアコンは当然にマニュアル。
何もせずにいたら、忘れた頃に唐突に温風が吹き出し始めて、たぶんエンジンが温まるまでは動かない奴か?もしやこれ。
いやはや、いやはや。
とまあ、この時代を感じるボンゴ。
荷台は(軽トラより余程に)広いし、1t積みと300kg(建前)の軽トラより余程に余裕がある。
ホームセンターで貸してくれるのは、正直、ありがたい。
車体価格が安いおかげで、そういうこともできるわけだ。今時の下手な軽より安いはず。
お世辞にも運転しやすいとは言えないけれど、慣れればわりといい感じではあった。
古いだけあって、ちゃんとしてるのよな。変なコストダウンをしていない。
まあ、根本的な作りがアレではあるんだけれども。
しかし、小型トラックだし、こんなもんと言えばそうだろう。
なかなか面白い運転だった。