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2020年07月01日 イイね!

マセラティの新エンジンに期待!

マセラティの新エンジンに期待!

今年9月に発表されるマセラテイMC20に搭載されるエンジンの詳細がリリースされた。

先ずは写真でその外観を見てほしい。

一目で低く、小さくつくられているのが分かると思う。







 



注目すべきは副燃焼室を備えていること。

レシプロ内燃機関で出力を上げるにはピストンを押す力(圧力)を高めればよい。

たくさん燃料をぶち込んで燃やせば圧力は上がるけど、燃焼温度も上がり(NOxが増える)、熱熱効率は下がる(冷やす必要あり)ので面白くない。

燃焼温度を上げずに、高い圧力を得るための技術が副燃焼室を用いた超希薄燃焼なのです。



 



GT選手権やF1でも採用されている副燃焼室を備えるガソリンエンジンの概要は以下の通り。(アクティブプレチャンバー方式)

副燃焼室内に備えたスパークプラグの近傍でごく少量のガソリンを吹いてやる。

副燃焼室内で発生した火炎は、副燃焼室に開けられた穴(6~8個)から主燃焼室に飛び出していき、希薄な混合気を素早く燃やす。


燃えにくい超希薄混合気でも火種(上記の火炎)が強力なら素早く燃やせるし、燃やす燃料が少ないので温度も比較的低い、よって熱効率が高まる。

(下図は三菱重工株式会社殿の特許書面から拝借)

alt


電気自動車が注目されているけど、内燃機関にもまだまだ改善の余地がある。

いつもここで述べているように、エネルギーの有効活用を評価するにはTank to Wheel(車単体の効率)ではなくて、Well to Wheel(エネルギー供給源からホイール回すまでの効率)で考えなくてはいけない。

ガソリン内燃機関の熱効率が45%を超えてくると、火力発電でつくられた電気で走るEVよりもWell to Wheelの効率がよくなってくる。




マセラテイの新エンジンは2つのスパークプラグと2つのインジェクターを備えているので、

希薄燃焼とストイキを負荷に応じて切り替える方式のようだ。

いずれにせよ一般的なストイキ燃焼エンジンの熱効率を上回るはず。

 alt

この写真をみて、フライホイール&フランジがデカいなと思った方鋭い。

(クラッチやトルコン以外にも・・・?)



モデナのエンジニアの皆さん、

化石燃料を燃やして走り続けたい車好きに希望を与えてくれてありがとう!

MC20にも期待しております。

Posted at 2020/07/02 19:44:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | イタリア車 | 日記

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