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2015年、一人の女性が、だいだいな
フィットくんとサーキットに飛び出した・・・

20代半ばまで、自分の車すら持っていなかった。。
その女性は、車の名前すらろくに知らず、
ガソリンスタンドでの給油方法をディーラーの
営業さんに教えてもらうほどであった。

しかし、その女性は、人の何倍も努力し、
毎日毎日、一日もかかさずフィットくんと
対話した。

気付いたら、いつのまにか、ヒール&トゥが
できるようになっていた。

2015年5月5日、
初めての鈴鹿国際サーキットフルコースのタイムは・・・
3'05.877

フィットくんとその女性は、そのひたむきで
まっすぐな姿勢で、一つずつ、走るごとに
小さな積み重ねを続けていき、、

2017年1月7日
2'42.674

初めて走行した記録から、実に23秒以上という、
途方もないほどに記録を更新して見せたのである。

その女性は、この2015年から2017年にかけて、実に18回
JAFサーキットトライアルという国内B級ライセンスで
出場できる大会に参戦してきた。

戦績は、18戦8勝 2着6回 3着2回（勝率44.4%）
連対率　77.8%
3連対率　88.9%

競馬の年間最高連対率は、あの武豊騎手が
2002年に記録した43.5%ということを考えると、
驚異的な数字である。

25年近くJAFの競技に参戦して、初めて表彰台に上がり、
メダルを頂ける選手もいる中、10回走れば9回は表彰台に
上がってくるというその勝負強さは、日々の努力と、練習
した成果を確実に出せる精神力と技術の鍛錬のなせるわざ
ではないだろうか。

しかし、その女性は、勝ったときのことよりも、負けたときの
ことの方が記憶に残ることが多いようである。
あくなき探究心と地道な解析が、また一回り彼女を大きくして
いくようである。

そんな、ルーキードライバーの女性も、ついにステップ
アップして、いよいよ国内A級ライセンスで参戦できる
JAF公式レースに参戦しようとしている。

それも、国内最高峰のアマチュアドライバーが集う、
86/BRZレースにである。

未知の領域への挑戦になるが、彼女ならきっと乗り越えて、
人間として一回りも二回りも成長した姿で、表彰台に戻って
きてくれると、そんな気持ちにさせてくれる。

もう一人の自分へ・・・

びわ