13日の土曜日に、横浜港大さん橋で、先進の環境性能を持つ7,500台積みの大型自動車運搬船の船内見学会が開催されるとの情報を得て、
見学会に参加してきました。
この船は、”DRIVE GREEN PROJECT”として、世界の最先端技術を結集し究極の環境負荷の低減と省エネを追求して建造を進めてきた自動車運搬船のベンチマークのひとつとなる次世代環境対応船
ドライブグリーンハイウェイ号は2015年から2017年にかけて竣工予定の“7500台積み大型自動車運搬船”10隻のフラグシップとなるモデルで二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)の排出低減装置をはじめ、船内照明電力用の太陽光パネルなどを搭載しているのが特長だそうです。
同船は全長200メートル、幅と高さ38メートル。乗用車にして国内最大級の7500台分を積め、新幹線などの鉄道車両も運べる船なんです(@_@)
【本船概要】
船名:DRIVE GREEN HIGHWAY
船種:自動車運搬船
建造造船所:ジャパン マリンユナイテッド有明事業所
竣工日:2016年2月9日
積載代数:7500台(乗用車換算)
寸法:長さ200m、幅37.5m、高さ38.23m
総トン数:約7万6000t
積荷重量トン数:約2万t
主機出力:1万3000kW×102.6rpm
速さ:約20ノット(約37km/h)
推進装置:2サイクルディーゼル機関+プロペラ1基
発電装置:4サイクルディーゼル機関3台+太陽光発電パネル
最大乗員:31名
船籍:パナマ
倉庫が浮かんでいるような感じです(笑)
でけぇ~
見学開始です♪
車などの搬入路から・・・
次世代環境対応船ってことを兼ねて、環境対応型の車も展示されていました(^O^)
こちらのお車は、可変甲板の高さを変える特殊カー
リフタブルカーデッキと言う構造が特徴の船なので、甲板の高さが変えることが出来き、新幹線や特殊車などが運べるのです。
現在の高さよりさらに低くすることもあるので、よく見ると、屋根が無かったりします。
こちらは、環境対応型では無いのですがほぼ同じ作りの姉妹船「HAWAIIAN HIGHWAY」に積み込まれている英国向けの高速鉄道車両
※日本海事新聞社のお写真をお借り致しました<(_ _)>
船の側面には、ずら~っと、自動車などの運搬物を固定するベルト類がありました。
ベルト類固定するラッシングホールの穴が無数にあります。
もちろん上層階へのスロープも無駄にする事無く積載するので、ラッシングホールが空いています。
5階から上層部の10階へは車で移動
ビルの駐車場を上層階へ向かっている感じでした(^O^)
車が走るコースは滑り止めの塗装がされていました。
だいたい一つの階で、自動車だと750台ぐらい積載できるそうです。
甲板は、5mmと薄い鉄板なのです・・・高張力鋼板だと5mmでも大丈夫なんですね
移住地地区の見学へ
食堂へお邪魔しました。
くつろいでいるのは、いつも大変お世話になっているK坂先輩、あの、
アコードワゴンの持ち主なんですよ(^O^)
船の揺れにも対処できるように、座席も鎖で繋がれていました。
次世代環境対応船を売りにしているので・・・船内で水栽培されているベビーリーフ
食事で使うそうです(^O^)
乗員の部屋は、公開されてなかったのですが、船長室は入口が開けられていて入口から見学が可能でした。
ちょっと拝見(^^ゞ
操舵室へ
操舵室では、2016年度ミス日本「海の日」の
杉浦琴乃さんと、DRIVE GREEN HIGHWAY船長 天澤氏が案内して下さいました(^O^)
操舵室には、横浜港初入港記念盾が飾られていました。
電子海図情報表示システム
ちゃんと大さん橋に係留されています・・・って、当たり前ですね(^^ゞ
こちらに、興味津々の物が・・・無線機器類はJRC製でした。
400Mhzの業務無線、トーン切り替えなどもch登録になっていました。
国際VHFは、ちゃんと呼び出しチャンネルの、16chになっていました。
これがエンジン出力を調整する機器、意外と小さくてビックリでした。。。
操舵室の横にある、ブリッヂへ
船を着岸させる時などは、ここで操舵するそうです。
なので、船の側面よりちょっと出ているのです・・・高所が駄目な方にはきついかも。。。
現在はGPSで正確な位置が分かりますが・・・故障したときの為に、
六分儀が操舵室にはありました。
船の屋上には、船内照明電力用の太陽光パネルが設置されていました。
912枚も・・・一枚ぐらいくすねても分からないですかね?(笑)
ヘリコプターの着陸は出来ないのですが、緊急時にホーバーリングが出来る場所もあります。
1時間と短い時間でしたが、とても充実した見学会でした\(^_^)/
同船は横浜港を出航後、山口県の徳山下松港でイギリス向け高速鉄道車両を15両積み込み、東播磨港、横浜、常陸那珂港、
豊橋港、名古屋港を経由して3月4日に日本を出港。
スエズ運河を通過して欧州へ向かいスペイン、イギリス、ベルギー、スエーデン、オランダと寄港し4月12日にイギリスに到着するそうです。
下松の日立で電車を作っている、友人のT松君は、積み込みを見ることは出来るのかな???
無料の見学会なのに、川崎汽船からは、こんな素晴らしいお土産まで頂けました<(_ _)>
本日は、玄関から玄関まで・・・走行距離が20万キロにもなる、ステージアでU津木さん有り難うございました<(_ _)>
「今日の一枚」
今公開中「さらば、あぶない刑事」にクルーのパトカーが、2台出てきますが、本家本元の「神奈川県警・横浜水上署」には、本当にクルーのパトカーが今も配備されているのです。
写真は、横浜水上14号のクルーPC
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Posted at
2016/02/16 21:49:41