無塗装樹脂バンパーに関する四方山話、後編。
「前編」はこちら。
車種別に調べた前編に続き、もう少しマクロな視点、すなわちメーカーごとに大まかな特徴を述べると、
・フィアット=灰色から黒色へ変わった車種が多い
・アルファ=黒色が多い
・プジョー=黒色が多い
・ルノー=灰色と黒色が多い
・シトロエン=灰色が多い
となる。
タイトルにもあるが、確かにイタリアは黒色が多く、フランスは灰色が多いと言えるが、プジョーに目立った灰色の車種が見当たらず、完全に当てはまるとは言い難い。
別の視点として、時代の観点から比較する。
これも大まかに言えば、古ければ灰色であり、新しければ黒色が多い。
モデルサイクルの途中で灰色から黒色になった車種はいくつか見られたが、黒色から灰色になった車種は見られないことから、当てはまると言える。
明らかになったのは、
①イタリア車には黒色の車種が多く、フランス車には灰色の車種が多い
②古ければ灰色の車種が多く、新しくなるにつれて黒色の車種が多くなる
ということである。
また、グレード別の記載をしていないが
③スポーツグレードには黒色が多い
とも言えそうだ。
というのは、スポーツグレードになると黒色よりもボディ同色化してしまうことが多く、この点についてはサンプル数が少ないため、強く断言はできない。
さらには、このようなグレードは後から追加になることが多く、ベースモデルが灰色から黒色に変わったタイミングも重なったりと、確証となる車種を特定できなかった。
余談だが、一番初めに無塗装部分が灰色であることを意識したのはボルボ850エステートのプラモデルであった(写真は780)。
バンパーのモールの塗装指示がXF-63(ジャーマングレイ:濃灰色)だった。
無塗装部分なんて、タイヤが黒いように全部黒色だと思っていた当時の私にとって、なかなかの衝撃だったのを覚えている(疑って実車写真を探したほど)。
そんなこともあって、“自分が以前から感じていた、クルマに対する雰囲気”の根拠を探してみた。
仕向け地やロットによって色味は異なると思うが、ボディ同色ばかりの現代からすれば、本当にどうでもよい話である。
しかし、調べたことで明らかになった点も多く、個人的には本当にスッキリした次第である。
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Posted at
2016/12/29 17:56:10