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　延長保証について紹介します。



　延長保証は、初年度登録から９年まで延長できるそうです。
　費用としては、年間十数万円ぐらいで、一か月一万円ぐらいでしょうか。

　全て純正部品で、ディーラー整備であれば、特に問題ありません。

　しかし、カスタマイズ、改造が入ってくると、せっかく延長しても保証を受けられない場合があります。
　国産車と比べると、かなり厳しいようです。

　今回、対象としているのは、定年間際のサラリーマンなので、無改造、純正部品で、もしもの場合に備えた方がベストだと思います。
　初めて買うパターンになると思いますので、当面は延長しておいて、慣れたころに判断すれば良いと思います。

　すべてを保証してくれる訳ではないのですが、致し方ないところです。
　また、ポルシェ・センターといえども、ネットの情報では、トラブルはあるようです。

　メンテナンスと言ってよいか分かりませんが、コーディングについて紹介したいと思います。



【コーディングとは？】

　簡単に言うと、クルマに付いている機能を、設定することを指しています。

　私も最初は、「もともと、設定するための物でしょ。設定できて当たり前でしょ」と思ってました。

　今のクルマは、輸出する国ごとに法規制が違うので、それを設定で対応しています。
　どのメーカーのクルマも、OBDⅡポートと呼ばれる統一されたコネクタを持っており、そこから設定します。
　ヒューズBOXの一番したの、ピンク？、紫？のコネクタがそれです。


　ところが、OBDⅡポートから設定するというのは、わかっているのですが、そこから、どうやって設定するのかは公開されておりません。
　チューニングショップが、その設定を独自に解析して、設定できるようにすることを、コーディングと呼んでいるようです。

　ECUチューン(ECUのプログラムを書き換えてパワーがでるようにする)も、昔は、ROMと呼ばれるICを交換しておりましたが、最近は、このOBDⅡポートから、書き換えて行います。



【具体的に、どんな事ができるの？】

　私もやっていますが、デイライトがあります。
　GT4は、日本仕様だとバンパーのデイライトは点灯しないのですが、点灯するようにできます。
　OBDⅡポートに、市販されている設定器を接続して行いました。

　その他にも、アイドリング・ストップがついているクルマを、イグニッション・スイッチをOFFにしても、その時の状態を記憶しており、ONにした時に記憶した状態になっているという機能とかがあるようです。



【何が問題なのか？】

　一番の問題は、ポルシェセンターの点検では、全てリセットされてしまうことです。

　せっかく、お金をかけて設定してもらっても、点検でリセットされ、もとに戻すには、また、お金をかけて設定することになってしまいます。

　市販されている設定器方式の場合は、この部分を考慮し、接続すると機能ON、もう一回接続すると機能OFF、さらにもう一回接続すると機能ONと、ON/OFFできるようになっています。
　点検にだす前に、自分でOFFして、点検後に再度ONにするという使い方ができるものもあります。

　設定してもらって、お金を支払う方式の場合は、ポルシェセンターでリセットされた時の対応を確認しておく必要があります。



【OBDⅡポートでできること】

　レーダー探知機を、OBDⅡポートに接続すると、水温、ブースト圧、回転数等を、表示できるようになります。
　このあたりの数値の読み出し方法は、統一されているようです。



【注意点】

　ポルシェ独特の問題なのかもしれませんが、AccをONにした状態で、コネクタを接続しないと動かない場合があるようです。
　コネクタをセットしてから、AccをONでは、正常に動作しない場合があるようです。車種にもよると思いますが。

　今回は、エアクリーナーです。
　ボンネットが開けば簡単なのですが、意外に手間取ります。



【９９１のエアクリーナーは、リヤバンパーの中】

　９９１の場合、エアクリーナーは、リヤバンパーの中にあります。
　交換するには、リヤバンパーの取り外しが必要です。



　YouTubeで見ると簡単に外していますが、一人でやると、手間がかかりそうです。

　９９７は、エンジンフードを開けて、エアクリーナーボックスが取り外せるので、簡単です。




【ケイマン９８１は内装の取り外し】

　内装の部品を、６個取り外して、交換します。
　取り外す内装部品は、バンパーよりは小さいので、一人で出来ますが、手間がかかります。





　国産車のように、ボンネットを開けて、簡単に交換できるのとは違います。

　お店にお願いすると、それなりの工賃を取られます。手順がわかっていれば、工賃の理由がわかると思います。

　頑張れば、できない事もないので、費用を抑えたい方は、頑張るしかありません。

　今回は、ブレーキオイルの交換です。



【交換周期】

　ポルシェも国産車と同じだと思います。
　１年毎の点検の時に、進められると思いますので、その時に交換です。



【ポルシェの場合は、手間がかかる】

　ポルシェというより、ブレンボ等でも同じです。
　普通の国産車の場合、片側にしかピストンがなく、片側のピストンでローター（ディスク）を挟んで、ブレーキを掛けます。なので、１車輪１か所で済みます。

　しかし、ポルシェの場合は、両側にピストンがあり、両側のピストンでローターを挟んで、ブレーキを掛けます。
　ですので、エアーを抜くのところが、キャリパー（ブレーキ本体）の両側にあります。



　画像は、チューブを手前につけて作業してますが、奥側でも同じ作業をします。
　手間としては、ほぼ２倍になります。



　普通の国産車が１個のピストンでブレーキをかけるのに対し、ポルシェは、４個だったり、６個だったりします。

　やはり、100km/hぐらいで走るクルマと、300km/hで走るクルマとでは、負荷が違いますので、重要な部分だと思います。

　前回は、エンジンオイルでした。
　今回は、ＡＴＦオイル（ミッションオイル）です。



【交換した方が良いの？】

　ポイントは、オイルが抜けきらないところです。
　クルマによっていも違うと思いますが、半分ぐらいは残ってしまうそうです。

　オイルが残ってしまうと、
　・前回と同じオイルならまだ良いが、違ったオイルを混ぜることになってしまう。
　・新しく入れたオイルに、古いオイルのスラッジ（ゼリー状になったオイル）が混ざって、移動して、悪影響を与える
など、問題がでてきます。




【交換する場合の注意点】

　交換をお願いして、「交換が終了しました」となるお店は、微妙な場合があります。

　１回交換したら、「１～２時間走ってきてよ」と言われて、その後に、再度、交換するぐらいが必要です。
　こうする事によって、最初に半分が交換され、走ることによって混ざって、汚れたオイルが半分に薄まった状態になります。
　さらに交換すると、半分の半分、つまり、汚れたオイルは１／４になります。

　抜けきらないので、こうして、薄めるしか方法がありません。



【交換する必要があるのか？】

　入れてあるオイルが分からない状況の場合は、交換しない方が良いと思います。
　しかし、ずっと、ポルシェセンターで整備しているような場合は、入れているオイルもわかっているので、交換した方が良いと思います。


　信頼できるお店と、良く相談して決めるのが一番良いと思います。
　クルマの状態も含め、素人考えで「交換した方が、よいだろう」というのは、危険だと思います。