少し遠回りに話をしていきます。
ジャズで私の好きな女性シンガーにakikoという人がおります。
彼女が出しているアルバムの中からハイブリッドSACDで須永辰雄という人とコラボした
『Mood Swings』と
『mood indigo』というものがあります。コラボ云々はとりあえず置いといてですね。
『Mood Swings』の方なんですが、普段ホームオーディオで聴くときはSACD層を聴いています。
しかし、今日「んん? おかしいな」とCD層を改めて聴き直してみようと思ったのです。
9曲目の『Sophisticated Lady』はオーディオ調整に使ってるリッピングの元なので。耳タコです。
CD層を聴く前にSACD層を聴いていたんです。
いつも通り、このアルバム、パッとしないなァ、なんて思いつつ。
そこでCD層に切り替えて音を出すと……。
明らかに音量が大きい、音が分厚い、良い音がしている。
(゜Д゜)!?
発売されて15年経つのに、なんだ、この発見。
何号だったか忘れましたが、ステレオサウンドで、確か三浦孝仁さんの解説だったと思うのだけれど、「DSDはPCMに比べて6dBほど音が小さい」とかなんとか、書いてあったのを思い出しました。(SACD層はCD層に比べて~だったかも。あやふやですが)
とにかく何も加工しなければ比較して音が小さく、切り替えても音量が変わらないならそれは録音エンジニアの人が予め音量合わせをしてくれているという、そんなことが書いてあったわけです。
これを念頭に、もしやと思ってSACD層で6dB上げてみましたよ。
そうしたら
SACD層でもCD層のように分厚い音が出るじゃあないですか。なんてこったい。
Amazonではわりと高評価なアルバムですが、今まで「こんな薄っぺらい音をどうして?」と思っていましたが、疑問が氷解しました。6dBも小さい音で聴いてたらそりゃあ評価も変わるってもんです。普段聴いてる曲をぐっと音量絞って聴いてみてください。きっと張りもないし、スカスカで、低評価な音質になると思います。つまり、そういうことです。
(ゝω・) テヘペロ
『mood indigo』も試しましたが、こっちはSACD層もCD層も同じ音量でした。
因みに『Sophisticated Lady』はSACD層だと曲の冒頭でライブ演奏が故に「こんばんは、akikoです」という前置きが入るのですが、CD層だと8曲目の終わりに区切られています。なぜだー。可憐な声なのでそこを聴きたいんですが。……ああ、思い出しました。確か調整に使おうとリッピングした時も同じこと思ったのでした。
両アルバムはしっとりしたクールなフュージョン的ジャズって感じ。熱いジャズではないのです。
akikoはアルバムごとにコンセプト決めて作ってくるからakiko好きな人の中でも評価が分かれやすいですね。
ま、なんとなくブログにしておきたかった。それだけです。
2003年と言えば今のオーディオたちを買い終わったかどうかって時代ですよ。
昔の私はアホやってんなァ……。「akikoは魅力的だけど、これは薄っぺらい音のCD(しかも実験的なアルバムだったのがありあり)であまり好みじゃないな」ってずっと思ってたわけです。思い込みって怖い。でもオーディオ調整で鳴らす『Sophisticated Lady(CD層音源)』は分厚い音が出ているのです。どうしてもっと早く気付かなかったのか。コレガワカラナイ。
オーディオを触って音がガラっと変わった時にしか聴き直さないアルバムになっていたものの、CD層の音が頭に入りきっていたから、今回違和感を覚えて聴き直そうと思い至った辺り、昔とは成長しているってことで、どうかひとつ。
(゜∀゜)イコライザー導入したとき聴いてたのに気付かなかったの
(´・ω・`)いや、いつも通りショボいなと思い込み補正掛かりまくってたから
Posted at 2018/10/30 16:36:14 | |
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音楽 | 日記