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またまたSACDプレイヤーがSACD層を読み込まない反抗期っぷり。お気に入りに限ってこれか。読み取るのはちゃんと読み取るがディスクによってはまったく読み取らなくて困る。興が行方不明になる。

まあ、読まないものは仕方ない。……で済む問題ではないが。
買い替えてもちゃんとこのディスクを読み取ってくれるんだろうかと一抹の不安。

アンネ・ゾフィー・ムターもコロナに罹ったっていうが、その後どうなったんだろう。続報は見つからない。

それはそうと今日は他にジャニーヌ・ヤンセンのヴィヴァルディ・四季（CD）を聴いてたりしたんだが、とても良かった。

私なりの経験として、古くはエレキベースのシールドを貧相な間に合わせで取り敢えず信号を送ることができますよ程度のケーブルから、モンスターケーブル製（3,000円程度）のものへ交換したときに、ケーブルの違いで音質が変わることを確信した。まったく音質が違ったんだもの。それまでは半信半疑、いや信じてなかったかもしれない(笑)

因みに楽器にはシールドと言う癖にオーディオだとケーブルと言う。楽器相手ではなぜか自然とシールドと呼んでしまう。楽器相手にケーブルと呼ぶと激しく違和感。用途は同じものなのに。どうしてだろう？

面白いもので、後年オーディオでのケーブル選びの傾向と、そのときのシールド選びの音質傾向とは「（私にとって）色付けを感じさせないもの」という点で見事に一致している。

シールドを買うときに3種類あったのだが、高域がきらびやかに鳴るもの、低音の量感が出やすいもの、そして平均的なものがあった。これらの中で選んだのは（この中では）癖が最もないであろう平均的なものであった。ベース弾きだからと言って、安直に低音が出るものを選ぶのには抵抗があったのを覚えている。

このシールドは今も現役だ。

今日も真・女神転生の邪教の館をすらすら弾けるように練習。
最初は上手く弾けなくても、あるときから手癖のように腑に落ちるから、やめられない。

レファシ♭ド#ラミソレ……♪

ガソリン残量（右側のメーター）全然減ってないけど、中間報告ね。平均が17km/Lだったときより、1km/Lも上がったよ。

踏めば勿論落ちるが。
赤信号と上り坂が嫌い。

1Lにつき1kmも多く走れるということは、
燃費だけに焦点を当ててみたら、何キロ走ったらタイヤの料金の元が取れるんだ。

……チン！（計算完了）
タイヤがすり減ってなくなるくらい走っても元は取れないぞ。

燃費が良くなるから～という建前で軽量ホイールを替えようとしてる場合、ガソリン代として注ぎ込んだ方がよっぽど走れると言われるのと同じだな！

それにしても3年9ヶ月経つのに、この走行距離である。

追伸
歯痛、頭痛はすっかり良くなりました。
またお尻の治癒に頑張れ、身体。

音の素描　菅野沖彦・著 を読んで。

1973年の当時から2020年の今、世の情けはまるで変わってないように思えた。むしろ、その傾向は荒れに荒れているような……。

物作りとは？ 音楽の本質とは？ 売れなきゃ稼ぎにならないとしても、売れればそれで良いのか？ 拝金主義に躍る側、躍らされる、翻弄される側というのはずっと前から蔓延ってたわけだ。

車（ポルシェ）のことなども色々書いてあるし、オーディオを趣味としない人、いや、車を趣味と自認するのであれば、オーディオの部分を車に置き換えて読んでみれば、一読の価値がある。憧れるほどに欲しいものを手に入れるにはどういった心持ちでいることが大切か。そのヒントが書かれている。小さな損をしても大きな得を取れ、と。

定位について。
音像定位の良さとは、楽器の音を活かす音像の出方をさせること。ただ、音が見えるように出現すればいいというのは誤り……と改めて思ったが、菅野さんのオーケストラ音像論説に倣えば、わりと出来てるようだ。

虚構世界の狩人　瀬川冬樹・著。
とても面白い。夭逝してしまったとき、当時の読者は、この文章、文体がもう読めなくなってしまったのだと、大変悲嘆にくれたというのを聞いたことがあるが、成程納得である。流麗というか、しなやかで品のある文章だ。内容はかなり共感できることが沢山あったが故に、書き出すと途方もなくなるのであえて短くまとめ。

CDを見ることなく他界した瀬川氏のオーディオの楽しみの本質と、今を生きる私の求めるものも、瀬川氏が求めたものと変わることはない。