航空自衛隊からも三沢基地のF-35などが参加。
F-4時代の302飛行隊を見たのを最後に、暫く見ることがなかったオジロワシ。最新鋭機になって帰ってきてくれました。部隊マークが小さくなってしまった点は非常に残念ですが、当初の予定では部隊マーク自体が変わる予定だったので、オジロワシが存続してくれただけでも感謝すべきです。
元々、F-4EJ改とオジロワシの302飛行隊が推しだったので、久々の再会となりました。
米軍の空中給油機・KC-10エクステンダーです。これも航空自衛隊では見れない機種です。
元々はダグラス・マクドネルのDC-10をベースとして開発された機体で、今の時代ではなかなかお目にかかれない3発機です。
CV-22オスプレイも初めて生で見ることが出来ました。初日は生憎の雨だったので、撮影した写真もこれくらいでした。
本当ならば、これでこのページは終わるはずだったのです。
しかし、Twitter上ではある情報が界隈を賑わせていました。
「横田基地にエアフォースワンが、友好祭の真っ最中にで飛んでくるかもしれない」
5月22日、バイデン大統領が来日することになっていました。
米国の大統領専用機は、来日の際は羽田空港かこの横田基地に来ることが常です。ですが、5月22日は友好祭2日目。もし横田に降りてくるとなれば…これは航空祭ファンにとってはとんでもないことなのです。
エアフォースワン(VC-25A)は米国大統領が搭乗しています。米国大統領とは、言うなれば世界のリーダーです。そのような超大物のVIPが来るとなれば、その警備体制は最高クラスになるわけです。当然、基地にカメラを向けてVC-25Aを撮影しようものなら、それだけで警察や警備兵にかなり強く制止されます。
基地内はおろか、基地の外ですらそのような超厳戒態勢となるくらいなのに、その大統領が搭乗したVC-25Aを基地内で、しかも非常に間近で撮影出来るというのは、これはとんでもないことなのです。
…伝わりましたか?(笑)
ですが、こういった情報はテロ警戒の観点から、事前に出されるものではありません。そのため、前日になってもどこに着陸するか、という情報は直前まで一般人の目には触れることがないので、憶測でしか動けないわけですね。
羽田の可能性もあれば、付近にある巨大基地といえば厚木基地もあります。友好祭で一般人だらけの横田よりも、可能性は低いながらも厚木に着陸する可能性もあります。
一般客が大勢いる中では、警備上の理由で横田は真っ先に外されるのではないかと思っていたのですが…交通規制やNOTAM、大統領公式スケジュールなどから、横田への飛来が憶測から確定情報に変わっていきました。
これは、航空機マニアとして絶対に行かねばならない、千載一遇のチャンスと確信しました。
エアフォースワンを撮影したこともなければ、生で見たこともありませんでした。しかも現在のVC-25Aは老朽化により、近年中に新型機への更新が予定されています。現在のVC-25Aを日本国内で見る機会は、もしかしたらこれが最後になるかもしれません。
こんな奇跡のようなことがあって良いのか!!!! これは行くしかないです。
そして運命の2日目。当初は行く予定がなかった2日目の横田へ行くことにしました。
午前中は予定があったので、大急ぎで予定を済ませてから横田に行きました。2日目は晴天で、人の数も尋常ではありませんでした。
基地に着いて早々、F-16がデモフライトを行いました。航空自衛隊のF-2のベースとなった機体なので、形はどことなくF-2に似ています。
午後からの参戦だったにも関わらず、奇跡的に最前列に近い場所で撮影することが出来ました。本当にこの時は神に感謝しました(笑)
写真はエアフォースワン接近に伴う警戒機として離陸していったCH-47Fチヌーク3機です。
このチヌークは在韓米陸軍所属のチヌークです。
シレっと撮影していますけど、これ自体とんでもない写真ですよ?! 普通なら厳戒態勢でこんな写真撮れません。しかも米軍基地の中でこれを撮影って、本当にすごいことなのです。
在韓米軍のチヌークを日本で撮影する機会もそう多くはないです。貴重な写真です。
まるで航空祭のような盛り上がりで、本当に感動しました。こんなことがあって良いのかと。目の前で起きていることが現実だとは思えないくらいです。
米軍のUH-1も間近を通過。いよいよ、エアフォースワンが横田にやってきます…!!
うわ、本当に飛んできた…(鳥肌)
これは夢か現実か。緊張であふれ出る手の汗。
横田基地の外では、我が国の警察官が等間隔に並んで、フェンスに近づくことすら許されないのに、基地の中では今まさに、ロープと赤色のカラーコーン1本でしか仕切られていない場所で、エアフォースワンを撮影しているのです。
しかもこんな角度で撮影出来るなんて…本当にこれはとんでもないことなのです、わかりますか皆さん?!?!?!?!(笑) この凄さ、伝わってますか!!!
世界で最も特別な飛行機、VC-25A。機体のベースはB747-200という、今では少し古い機体ですが、日々改造が行われ、中身は最先端レベル。
この飛行機に使われる燃料は、他の飛行機用とは別に厳重に管理されます。給油前に必ず品質検査が行われ、品質が認められたら米軍の専用給油車に搭載後、封印までされます。もしその封印が破れていたら、その燃料は使用しない徹底ぶりです。
だんだん近づいてくるエアフォースワン。カッコよすぎて…もう感無量の状態でひたすらシャッターを押してました(笑)
よーく見ると、最近の飛行機では見られなくなった、ポリッシュドスキンのデザインが見えます。
ボディの金属部分がむき出しのデザインは、現在では見ることが出来なくなりました。昨今の飛行機は炭素繊維強化プラスチックで出来ているので、ジュラルミンの光沢を出すことが出来ないのです。この時代の飛行機だからこそ出来るものでもあります。
真横の流し撮りもなんとかうまく出来ました。元々は真横は捨てるつもりだったので、撮る予定ではなかったのですが、ダメ元でやってみたら撮れました(笑)
バイデン大統領はこのままマリーンワンに搭乗し、六本木へ向かっていきました。
約30分後、予備機であるC-32Aがやってきました。
このC-32Aは、B757をベースにしている機材です。B757自体、日本ではほとんど見る機会がないので、細身がより強調されて見えます。
この並びを基地内で撮影する日が来るとは…夢にも思ってなかったです。
続いて、C-17が着陸してきました。アメリカ軍が誇るこの大型輸送機は、大統領専用車を10台も搭載することが出来ます。
まちゃもなのマークXも積んでもらえると嬉しいのですが…アメリカをマークXで走りたいなぁ~(笑)
このC-17は、アンカレッジのテイル・フラッシュを付けています。そして尾翼のオオカミのロゴが死ぬほどカッコいいです。
ロゴがイケメン過ぎて惚れました(笑) オオカミ飼いたくなっちゃいます。
ということで、今回は飛行機要素満載のブログになりました。エアフォースワンは本当に撮影することが出来て嬉しかったです。この出来事は、航空祭の歴史に間違いなく名を残すことでしょう。
2022年 米軍・横田基地 エアフォースワンの奇跡
こんな感じですかね(笑)
次また撮影出来る時が来るかどうか…それは運次第。