冒頭の写真はワタクシが若かりし頃に乗っていた愛車です。
ワタクシは運転免許を取得してから今までに9台の車を所有してきました。
メーカー別に見ると現在のところ、所有期間が長いのは、ホンダ(プレリュード2.0si 4WS・S2000) > BMW(320i Coupé・328i Coupé) > トヨタ(セリカLB 2000ST・カローラレビンGT APEX・86GT) > 三菱(i) > スズキ(カプチーノ)の順でホンダ車が一番長く、ホンダ車歴二十数年になります。
車種別ではBMW328i Coupéが一番長く、短かったのはBMW320i Coupéとカプチーノでした。カプチーノが短かったのは気に入らなかったからではなく、主に経済上の問題からで、またあんな車がでたら欲しいとすら思っています。
車歴から分かるように、車選びはメーカーブランドで決めてないですが、ホンダは好きなメーカーでは
ありました ・・・・・ 。
表現が過去形になっているのは、ハッキリ言って現在は好きではないからです。
ワタクシがホンダというメーカーに持っていたイメージは、
若々しく、独創的。革新的。
ワタクシが免許を取った時代、日本の自動車メーカーと言えば、特定セグメントに特化せず、すべてのニーズを満たすような品揃えをすることでシェア拡大を目指していたトヨタと日産の二大メーカーがあり、その他中小メーカーは一部のファン層を取り込んで市場争いをしていたような感じでした。
そんな中、ホンダは「トールボーイ」と呼ばれた斬新なデザインが話題となってヒットした初代シティ、低ルーフミニバンブームの火付け役となったオデッセイ、オールアルミボディをもつスポーツカーNSXなど、トヨタや日産が思いもつかなかったようなあらたなマーケットを創造して躍進してきました。
「CVCC」「VTEC」「4WS」と言った革新的技術や、F1をはじめとするモータースポーツでの活躍もイメージアップにつながりました。
S2000を所有するようになってからは、ホンダが主催する「
S2000 Driving Forum 」というイベントに毎年参加するようになりました。このイベントは参加募集台数が30台にも満たない少人数制にも関わらず、この車の車両開発者やプロドライバーと一泊二日の日程で触れ合えるというものでした。“ホンダってFANを大切にするメーカーだな~。”と思いました。毎回参加していると、他のリピーターとも仲良くなり、その中には熱烈なホンダFANが殆ど。ワタクシもホンダが益々好きになりました。
ホンダに対する気持ちが変わりだしたのは、リーマンショック後、S2000の生産終了した頃からでしょうか?
大して売れない車にお金は掛けられないと言うことで生産終了になったんでしょう。毎年楽しみにしていたドライビングフォーラムも2011年からは車両開発者も来なくなり、段々手を抜いてきているように感じました。それは企業として仕方ないことではありますが、FANあってのもの、残念です。😥
V10エンジンを搭載するNSXも開発がかなり進んで発売間近というところで開発中止となりました。
それでも2015年には手頃なスポーツカー
S660 が発売されました。
また何時かはカプチーノのような車を所有したいと思っているワタクシにとっては気になる車です。
当然すぐに試乗もしました。形も悪くないし、小さいのにカプチーノ同様にちゃんとしたドライビングポジションもとれます。ボディー剛性のないカプチーノと違いしっかりしていそうです。ただ、車重がカプチーノより140㎏も重たいのに最大出力は同じなので加速性能にかんしては大したことはありませんでした。😟
それでも後輪駆動の車は振り回して遊べるから好きだと思っている変態のワタクシは、低μ路で振り回せるパワーがあれば我慢できるので、鈴鹿サーキット交通教育センターのスキッドパットで試乗しました。
ところが、S660はVSA(横滑り防止装置)を解除しても、減速方向には切れても加速方向に対しては制御が入ってしまうらしく、面白くありません。それならば、裏コマンドの整備モードにして電子制御を切ったら如何だろうと試すと、LSDがないので思うようになりません。😟ハイグリップタイヤを履いていることもこの場合にはマイナス要因で、ど・ノーマルの三菱アイで走った時の方が楽しかった。
ユーザーの安全性を考えなくてはいけないメーカーにとってはこれも仕方ないこととは理解するものの、何かつまんないメーカーになってしまったと思いました。
昔のシビックを知るものとして、いまのCIVIC TYPE Rはデカすぎて、どう見てもシビックとは思えませんですし、あの価格で購入できるような年齢のオッさんがあの派手なデザインを何人が格好いいと思うか?も疑問です。
今のホンダは日本のユーザーのことを見ていないような気さえもします。
(シビックの名がついていなければ、それはそれで、十分ありとは思うのですが、CVCC時代からシビックを知る古い人間のワタクシには、シビックRS = 子羊の皮を被ったオオカミとのイメージがあるので、今のシビックがシビックと名乗ること自体、違和感を感じる。)
そして、ワタクシのホンダに対する思いを大きく変えたのは、今回のF1撤退のニュースです!。
「2050年までのカーボンニュートラルの実現」を目指すためとのことですが、F1は撤退しても国内のレースは継続するとのことで、そんな中途半端な姿勢で欧州や隣国のメーカーに勝ち残っていくことができるのか?、止めると言うなら全集中しろ!と、失望😟と怒り😠😡🤬さえ覚えました。
2015年にF1復帰したときには、一旦競争から逃げたものが簡単に勝てるのか?と思っていましたら、案の定苦戦。マクラーレンからサジを投げられた時、これも復活劇を盛り上げるための演出だと思って陰ながら応援してきました。
表彰台に上るだけでニュースになるくらいでは駄目です。“今のF1は極東のメーカーが強すぎて面白くない!”と言われるくらい勝って勝って勝ちまくって欲しかった。
が、その願いもかなっていないのに撤退とは。🤷♀️
でも一番悔しいと思うのは現場で働く人です。そんな人たちの気持ちを経営者は理解しているのか?。
そんな人間に、かつてワタクシが若い頃に抱いていたような、若者がワクワクするような「カーボンニュートラル」の車が作れるのか?。🤷♂️
Honda e Advance
そのように思っていた時、女神湖の氷上でホンダの電気自動車「
Honda e 」を試乗する機会がありましたことを
前回のブログ で報告しました。
ワタクシが電気自動車を試乗するのはこれが3回目で、
一回目 は4年前に同じ女神湖で車種はBMW i3 レンジ・エクステンダー。レンジ・エクステンダーは発電用の直列2気筒ガソリン・エンジンをリヤの電気モーター隣に設置したグレードで、エンジンを搭載している分リアが重く、前後重量配分は
43.9:56.1 %で、走り出してすぐ86よりトラクションが良いのが分かりました。DSCオフモードも試しましたが、電子制御は残っているようでドリフトは出来ず、個人的には面白くありませんでした。
二回目に試乗したのは、またBMW i3で、友達の
ゼアス さんが近くに来たからと職場に寄ってくれ、そのとき乗ってきた i3を面白いから乗ってみて!と公道で試乗させてくれました。i3は氷上で乗って面白くなかったので期待していなかったのですが、アクセルを踏めばモーターによる力強い加速と足を離せば減速するワンペダルドライビングが出来て面白く、電気自動車に対してもっていたイメージが少し変わりました。
そして今回、S660とBMW i3の例もあるので、どうせホンダのことだから、氷上じゃ、ツマラナイ車だろうと予想、ホンダの「カーボンニュートラル」がどんな
もんじゃい!と対面。
初代シビックをオマージュしたと言われているデザインは、確かに初代や二代目のシビックの面影があり、それを現代風に可愛らしくしたような感じで、悪くありません。
ボディー全体に段差がなく滑っとして、サイドミラーもないので静かな電気自動車では気になるであろう風切り音は見るからに小さそうです。
サイズはBMW i3よりは小さいですが、後で調べてみると幅が1,750㎜もあるので狭い裏道を走るには、すれ違いに気を遣う大きさでした。
後輪駆動の電気自動車スペック比較
三菱 i-MiEV (ZAA-HD4W-LLD)Honda e Advance (ZAA-ZC7)BMW i3 Edition Joy+ (ZAA-8P00)
駆動方式 後輪駆動 ← ←
モーター 形 式 Y51 MCF5 P250
種 類 交流同期電動機 ←
定格出力 30kW 60kW 75kW
最高出力 / rpm 47kW[64ps] / 113kW[154ps] / 3,497-10,000 125kW[170ps] / 5,200
最大トルク / rpm 160Nm[16.3kgf・m] / 315Nm[32.1kgf・m] / 0-2,000 250Nm[25.5kgf・m] / 100-4,800
バッテリー総電圧 330V 355.2V 352.3V
駆動用主電池 リチウムイオン電池 ← ←
最終減速比 7.065 9.545 9.665
寸 法 全 長 3,480㎜ 3,895㎜ 4,020㎜
全 幅 1,475㎜ 1,750㎜ 1,775㎜
全 高 1,610㎜ 1,510㎜ 1,550㎜
ホイールベース 2,550㎜ 2,530㎜ 2,570㎜
フロントトレッド 1,310㎜ 1,510㎜ 1,575㎜
リアトレッド 1,270㎜ 1,505㎜ 1,540㎜
最低地上高 150㎜ 145㎜ 110㎜
最小回転半径 4.5m 4.3m 4.6m
定員(人) 4 ← ←
重 量 車両重量 1100㎏ 1,540㎏ 1,320㎏ (※ 1,260㎏)
前軸重 (重量配分) 510㎏ (46.4%) 770㎏ (50.0% ) ※ 590㎏ (46.8%)
後軸重 (重量配分) 590㎏ (53.6%) 770㎏ (50.0% ) ※ 670㎏ (53.2%)
タイヤ 前 145/65R15 72S 後 175/55R15 77V 前 205/45R17 後 225/45R17 前 155/70R19 後 155/70R19
ホイール 前 15×4J 後 15×5J 前 17×?J 後 17×?J 前 19×5J 後 19×5J
ブレーキ 前 ベンチレーテッドディスク 後 ドラム(リーディングトレーディング) 前 ベンチレーテッドディスク 後 ディスク 前 ベンチレーテッドディスク 後 ベンチレーテッドディスク
サスペンション方式 前 マクファーソンストラット式 後 3リンク ド・ディオン式 前 マクファーソンストラット式 後 ストラット式 前 マクファーソンストラット式 後 マルチリンク式
ステアリングギヤ形式 ラック&ピニオン (電動パワーステアリング) ← ←
タイロッド 後引き 前引き ←
価格(消費税込み) 3,003,000円 4,950,000円 4,990,000円
備 考 Xグレード ※後期型 ※ 初期型ZAA-1Z00
自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のテストによりますと、
0-400m加速は15.72秒(到達速度:140㎞/h)、
0-100㎞/hは7.75秒、
最高速は実測147.3㎞/hでリミッター作動とのこと。
インテリア
フラッシュサーフェスなドアハンドルを引いてドアを開けインテリアを覗くと、左右幅いっぱいに広がるインストゥルメントパネルとサイドミラー代わりになる6インチサイドビューモニターが目に入り斬新です。
サイドミラーが光学式でないのは、距離感がつかみにくいなどと言った意見もありますが、ミラー to ミラーの全幅を小さく出来る、空気抵抗を下げられる、視線移動が少なくできるなどのメリットもあり、近い将来にはスマホカメラの夜間モードのようにAIを使って肉眼で見るより明るく視認性の良いものも出てくると予想します。
後席シートの質感とデザインはとても450万円以上もする車とは思えず、一体可倒式ですが、三菱アイのように二分割可倒式でリクライニングまで出来るものと比べると使いかっては改善の余地あり。
運転席に座ってドライビングポジションをとってみると、ペダル配置も違和感なく、テレスコピック&チルトステアリング,運転席ハイトアジャスター装備なのでワタクシの体型では問題ありませんでした。
最小回転半径が4.3mというのはルノートゥインゴと同じ値ですが、トゥインゴの右ハンドル仕様はペダル配置が中央側にオフセットされていて、なれないとブレーキペダルの踏み間違いをしそうな感じでしたが。
センターのパネルからスタビリティーコントロール(VSA)のオフスイッチを押して発進。
Honda e はVSAのオフスイッチを押しても、ある程度のスピードになると、最終的にブレーキによる姿勢制御が入るらしい?。
Honda e Advanceグレードの標準装着タイヤは、サイズが 前:205/45R17,後:225/45R17 のミシュランパイロットスポーツ4ですが、広報車が氷上で履かせていたのは、ワタクシの86と同じBSのスタッドレスタイヤVRX2ですので、86との比較がしやすいと思います。
発進時のトラクションはリアヘビーなBMW i3 レンジ・エクステンダーのような大きな違いは感じなかったものの、フロントヘビーな86よりは良い感じ。
定常円旋回をしてみると、このスピードでは大きくカウンターステアを当てても電子制御は介入してこない?感じで、S660とは大違いで楽し~い!。😂
最小回転半径が4.3mと、小回りがきく三菱アイやBMW i3より更に小さいくらいハンドル切れ角が大きいので、S2000や86のときのようにドリフトアングルがつきすぎてスピンするかなという状態でも持ちこたえます。
ハンドリング路を走っても運転が上手くなったと勘違いするほど楽です。
S2000から86に乗り換えて氷上を走った時に感じたのは、姿勢づくり(オーバーステア持ち込むの)は難易度はそんなに変わらないものの、アクセルを少しだけ踏みすぎたり、カウンターを当てるタイミングが少しでも遅れると、S2000は即スピンして対処のしようがないのに対し、86はデクラッチ(一時的にクラッチを切る)を使うと回避できることがあると言うように86の方がミスをリカバーしやすかったですが、更にHonda e は86より寛容であると思いました。
S2000(AP1)だと2,000rpm以下のトルクがないので、雪がのった状態の氷上では1速を使わないといけないケースが出てきますが、Honda e はシフト操作も要らないし、たとえスピンしてもエンストもしないので本当に楽ちんです。(笑)
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最高速が150㎞/hしか出せないHonda e で、何と!鈴鹿サーキットを走られたYouTuberさんがいらっしゃるようで、その動画を貼っときます。
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電気自動車は航続距離と充電時間の問題もあるけど、可能性を感じました。
Honda イーじゃん!👍
欲しくなっちゃいました。
買えるわけないけど。😁